トゥウェルヴ

イタリア出身、メロディック・メタル・バンド「ラスト・ユニオン」のメジャー・デビュー・アルバム。デビュー・アルバムながら確かなメロディ・センスと高い演奏技術に裏打ちされたハイクオリティな楽曲がアルバムを彩る。その土台を支えるのが正式メンバーとして名を連ねている、ベースの「マイク・レポンド」(「シンフォニーX」)とドラムの「ウリ・カッシュ」(元「ハロウィン」、「マスタープラン」)のリズム隊が参加している影響は大きいだろう。また、ゲスト参加として「ジェイムズ・ラブリエ」(「ドリーム・シアター」)が一部の楽曲を歌っている部分も見逃せないポイントである。ラスト・ユニオンの結成は前身のバンド「ブレイジング・アイス」を「エリサ・スカルペッチョ」(Vo)と「クリスティアーノ・ティベリ」(G)そして「クラウディオ・フェリジアーニ」(Key)が中心となり、2007年イタリアはトレンティーノで結成されたことから始まる。その後長い時間をかけ曲作り、そしてメンバー交代を繰り返しながら、理想とするパーマネント・バンドの構築へと邁進していった。そしてそれが遂に実を結んだのが、今作『トゥウェルヴ』である。ギリシャのレーベルRock Of Angels Recordsとディールを結び、バンド名を「ブレイジング・アイス」から「ラスト・ユニオン」に変更、「マイク・レポンド」と「ウリ・カッシュ」というメタル界屈指のリズム隊が加入したこのアルバムの発表は、瞬く間に話題となり、デビュー・アルバムながら各国メディアから大注目を集めた。

ボーナス・トラック2曲追加収録