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商品説明
めまぐるしく変化する今日の世界で、自己の存在を鋭く問われるわれわれ現代人。「色即是空」-あらゆる存在を「空」と喝破する『般若心経』は、一人ひとりの生きる拠り所になるだろうか。水上勉・柳澤桂子・新井満ら、同時代人の原典理解をも手がかりに『般若心経』の一般人としての受け止め方にいどむ。
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収録内容
1 | 第1章 本書の問い-いま変化する世界の中で人間として生きるための実践の原理をめぐって |
2 | 第2章 「いま」われわれを取り巻く世界の状況およびこの状況に対するわれわれの態度 |
3 | 第3章 「色即是空 空即是色」「掲帝 掲帝…」 |
4 | 第4章 「空」の把握-戦後日本の一般人向け経典解釈・一般人の立場からの解釈および近年の現代日本語訳 |
5 | 第5章 一般人の立場と空の立場との関係 |
6 | 付論1 実践の原理に関する空の立場-西谷啓治の「空の哲学」を手がかりに |
7 | 付論2 歴史物語としての『愚管抄』-実践の原理をめぐって |