シューマン: ピアノ小品集

[リヒテル名盤1200] 20世紀を代表するピアニストの一人、スヴャトスラフ・リヒテル (1915.3/20-1997.8/1)の没後10年を記念する今年、彼が3レーベルに遺した名演の数々を再発売。録音のほとんどはライヴ録音でスタジオ録音は僅かしか残されていない。 20世紀最高のピアニストのひとりであるだけでなく、膨大かつ刺激的なレパートリーを有していたリヒテル。 なかでもリヒテルが弾くシューマンはシューマンの音楽を聴く上で最良の指針であるといわれ続けている。1986年にイタリアのマントヴァで録音されたこのCDに収められた作品は、いずれも日ごろ取り上げられる機会の少ない比較的珍しい曲だが、シューマンの音楽が持つ独自の美しさと危うさを、あるがままの形で照射し尽し、作品から溢れる抒情の美しさを余韻として残すリヒテルの独壇場といえよう。 録音: 1986年6月 マントヴァ (ライヴ)。