忘れられない人、場所がある。 あの日以来、ずっとフクシマのことを考えてきた――。 日本を離れ、長らくドイツで教鞭をとってきた著者の脳裏に去来する言葉がある。 石牟礼道子、井上光晴、大江健三郎、...
私に他人の痛みがわかるだろうか。自己と他者、物と心、時間など哲学の根本問題を考え続けた大森荘蔵。その思索の魅力と道筋を描く。