谷崎文学のすべての萌芽がうかがえる初期短編集。
歴史的仮名遣いによるカナ書き日記体で書かれた谷崎潤一郎最晩年の代表作。
読まれることを前提として書かれた日記を夫婦がお互いに盗み読む物語。
盲目の三味線師匠に仕える佐助の、愛と献身を描いた物語。
複雑な女性心理の変容のさまを描いた傑作。
母を追慕する滋幹(しげもと)に焦点をあてて繰り広げられる王朝絵巻。
大阪移住以来、作者の作風が純日本的なものに移行していった時期の代表作。
盲目の三味線弾きの思慕を縦糸にしてつづられるお市の方の物語。
作者の悪魔主義的傾向の一つの頂点をなす作品であり、妖婦の一タイプを創造した話題作。