天才プリンスが古巣から同時リリースする2枚の新作

1978年のデビュー以来、その圧倒的なカリスマ性と天才的な音楽センスで世界中に熱狂的な信者を生みだし、現在までにプラチナ・アルバム12作、全米トップ40シングル30曲を送り出し、その総売り上げ枚数は1億2,000万枚と言われる“現代音楽界屈指の天才アーティスト”プリンス。

今年4月にはデビュー当時から長らく在籍し黄金時代を築いた古巣『ワーナー・ブラザーズ』と電撃的に再契約を結び新曲を発表したというニュースが世界を駆け巡ったのも記憶に新しい彼が、遂に待望のオリジナル・ニュー・アルバムを発売することをこの度正式に発表したのだが、1枚だけではなく2枚同時にリリースするということで世界に衝撃を与えている。

同時発売されるのは、プリンス名義の新作『アート・オフィシャル・エイジ』と、プリンスがバックアップするガールズ・バンド=サードアイガールとの連名である、プリンス&サードアイガール『プレクトラム・エレクトラム』の2作品。

プリンス『アート・オフィシャル・エイジ』

プリンス単独名義の『アート・オフィシャル・エイジ』は初期のプリンスを思わせる“クラシックなプリンス・サウンド”とのことで、作曲/プロデュース/アレンジ/演奏は、すべてプリンスとジョシュア・ウェルトンが担当している。

R&B/ソウル/ファンクが融合したこのアルバムは、メロディーが突出して素晴らしく、これぞプリンスと言ったリッチでソリッドで、ヴォーカル・レンジいっぱいに弾ける彼のヴォーカルが堪能できる作品とのことだ。


プリンス&サードアイガール『プレクトラム・エレクトラム』

もう一方の『プレクトラム・エレクトラム』は、ドナ・グランティス(ギター)、ハンナ・フォード・ウェルトン(ドラム)、イダ・ニールセン(ベース)からなるサードアイガール、そしてプリンスの競演による作品で、クラシックなバンドサウンドが特徴。

ライヴ・レコーディングの上、アナログで録音されたというこのアルバム、収録曲の多くは、今年5月に行われた“HIT & RUN UK ツアー”でも演奏され、英ガーディアン紙が“ファンク・ロック・バンドによる史上最高のパフォーマンスの一つ”と形容したほどの壮大なファンク・ロックが聴ける作品らしい。


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