1980年のイギリス、U2はポスト・パンク、ニューウェイブ、UKビートバンドの一つと思われていた。だがそれはしかたがない。どのバンドも最初から実力も知名度もあるわけじゃないし、リスナーは大抵なんでもひとくくりにしたがる。

エコー&バニーメン、シンプルマインズ、モノクロームセットなど個性的で魅力的なバンドが多く存在した時代にU2というバンドネームはインパクトがあった。

きらきらして少々浮かれすぎた天然色の80年代。U2はそれを否定することなく併走してきた。

精力的なツアー、作品のリリースを続け多くの支持を得るようになる。いつのまにかスタジアムを満員にするほどのモンスターバンドに成長していた。

1987年、U2は"ヨシュア・トゥリー"を発表。バンドの最初の到達点であった。

この時期、アメリカのブルース、ルーツミュージックに接近している。次作”魂の叫び Rattle and Hum”ではアメリカを代表するミュージシャン、B.B.・キングとボブ・ディランと共演を果たす。

アイルランド出身にアイデンティティを感じていた彼らだったが、アメリカの音楽、アメリカという国に深く関わっていくことになった。

あれから30年。世界は変わった。人々の心も変わった。何が真実がわからない時代。そんな現代こそU2の音楽が必要なのではないか。

ヨシュア・トゥリー30周年記念盤

オリジナル・アルバム

U2初の紙ジャケ&SHM-CD仕様でリイシュー