90年代初頭、橋本徹氏の提唱したFree Soulは音楽のジャンルではなくある空気感、雰囲気、気分を表すものでした。彼が選曲したコンピレーション・シリーズ「Free Soul」は多くの音楽ファンに歓迎され大ヒット。
いわゆるソウル・ミュージックだけでなくロック、ジャズ、ポップス、ファンク、ボサノバ、フレンチなどジャンルの垣根を軽く越えたセレクトは僕らに新しい音楽の聞き方を教えてくれたのでした。セレクトされている楽曲の多くは60~70年代のものですが、それを「懐古趣味」ではなく、現代の視点から聞くことによって新たな輝きを放つのです。