1985年、15歳で女優デビュー、同じ年に「C」でアイドル歌手としてデビュー。あっというまに国民的な人気アイドルに。その後も歌手兼女優として活躍。 90年代は映画やTVドラマの出演が目立っていましたが、毎年アルバムを発表し全国ツアーも行うなど歌手としての活動もコンスタントに続いていました。
初期はアイドル然としていたボーカルも作品を追うごとに変化していきます。うまい歌手とは言えませんが、小悪魔的であったり、女性的でしなやかであったり彼女ならではの魅力あるボーカルスタイルに成長しました。
サウンド面でも、角松敏生、久保田利伸、Cindy、武部聡志等の一流クリエイターを採用しAOR~ブラックコンテンポラリーをベースにした完成度の高い洗練されたトラックを制作しています。打ち込み主体の楽曲は、機材や技術の進歩による時代感がありますが、80'sカルチャーとして興味深く聞こえます。
その後、各方面のクリエイターが参加し音楽性が広がっていきます。ロス録音も経験しています。
後期では中山本人が作詞作曲、プロデュースもこなし積極的に作品に関わるようになり、現在のところ最新になる「manifesto」(1999年)はリトル・クリチャーズとのコラボレーションによって作られていて、もはやアイドルのアルバムの域をはみ出した実験的な作品となっています。

2015年の今、シンガー「中山美穂」を再確認するのも良いのではないでしょうか。

オリジナル・アルバム・コレクション

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