今回の名盤発見伝は二人のカントリー・ポップ・シンガーです。そして、このシリーズ初のコンピレーションができました。

グレン・キャンベルはセッション・ギタリストとしてキャリアをスタートしました。フランク・シナトラ、ナット・キング・コール、エルビス・プレスリー、ビーチ・ボーイズ、モンキーズ、フィル・スペクター、等など1960年代にアメリカ作られたほとんどのヒット曲のレコーディングに参加しています。
そんな彼が62年ソロシンガーとしてもデビューします。初めはヒットに恵まれませんでしたが67年「ジェントル・オン・マイ・マインド」がヒット、同年に代表曲となる「恋はフェニックス」が大ヒット。以来約50年にわたりマイルドで優しい歌声で世界を魅了し続けてきました。
残念ながら2011年に音楽界を引退してしまいましたが、若い世代からはシンガーとしてギタリストとしてリスペクトされています。

ボビー・ジェントリーは1967年にデビューした女性シンガー。何種類もの楽器を演奏するマルチ・プレイヤーでもあります。初めての自作曲は7歳だったそうです。
デビュー曲「オゥド トゥ ビリー ジョー」が大ヒット。早くも彼女の代表曲となります。この曲はものすごい数のカバーバージョンが存在します。ナンシー・ウィルソン、レイ・チャールズ、ダイアナ・ロス、エラ・フィッツジェラルド、ジョー・テックス、オスカー・ピーターソン、ジョー・パスなどなど。ソウル・シンガーやジャズミュージシャンにカバーされているのは、ミシシッピー生まれの彼女の音楽にソウルやブルースを感じるからなのでしょうか。
デビュー曲が大ヒットだけにその後はマイナーなヒットになりましたが、イギリスでの評価が高まりました。グレン・キャンベルとのデュエットアルバムもリリースしています。またテレビ番組のホストを務めています。
良質な作品をリリースしていましたが、70年代の終わりごろ静かに音楽界を去っています。

「名盤発見伝」シリーズのコンピできました!

スワンプ・ロック。サザン・ロック、フォーク・ロックなどのキーワードが気になっているあなた、お手軽なコンピができました。
シリーズ第一弾から第3弾・第5弾から選りすぐった楽曲が満載。1000円というお手頃価格も魅力です。アメリカ音楽の奥深い世界をこの機会に是非!

名盤発見伝シリーズ