シリーズ最後のラインアップは後発ながらもその後のジャズシーンに大きな影響を与えたECM・Concord2つのレーベルとセレクトに漏れたその他のレーベルの名盤群です。 ECMとConcordは両極端の音楽性を持っていながらもどちらもしっかりとしたポリシーを持って制作しているため良質な作品が生まれ、ファンの熱い支持を得られているのではないでしょうか。

ECM

1969年、プロデューサー、マンフレート・アイヒャーによりミュンヘンにてスタート。レーベル設立当初より"The Most Beautiful Sound Next To Silence"(「沈黙の次に美しい音」)をモットーに、現代音楽、環境音楽までも内包した透明感溢れる美しい音楽を提示してきました。既存のジャズというスタイルに拘らないボーダーレスな作品からは「ECM」が一つのジャンルではないかと思わせます。
音楽同様に美しいジャケット・デザインも魅力です。

Concord Records

1973年、サンフランシスコの街Concord(コンコード)の中古車ディーラーだったカール・ジェファーソンが自分の好きなジャズ・ミュージシャンをコンサートに呼びたいという理由で設立されました。当時は人気だったジャズの名手達の活躍の場がなくなりつつありました。スゥイングする4ビートジャズを敬愛するカールはそんなミュージシャン達に光を当てます。カールの音楽への強い愛情が実力のあるミュージシャンを集めるようになります。良い才能、作品は流行に左右されないということを証明してみせたのです。カールの死後もその精神は受け継がれ今ではあらゆる音楽を扱う巨大レコード・グループ・カンパニーへと変貌しています。

Univarsal Music

ユニバーサル・ミュージックは今まで紹介してきたレーベルの他、マーキュリー、パシフィック・ジャズ、エマーシーなど多くの名門ジャズ・レーベルの作品を扱っています。ここではそういったレーベルの作品をセレクトしています。

コンピレーション

Blue Note、Verve、Prestige、Riverside、impulse!などなど名門ジャズレーベルの代表曲ばかりをコンパイル。3枚組の各ディスクはピアノ・ジャズ、モダン・ジャズ、ヴォーカルとテーマがあり解説も充実。これからジャズを聞く方にもジャズファンにも納得の内容。

ジャズ百貨店シリーズ