第158回芥川賞・直木賞(平成29年度下半期)が決定! 直木三十五賞には、2003年『キッドナッパーズ』で第42回オール讀物推理小説新人賞を受賞している門井慶喜氏による『銀河鉄道の父』。芥川龍之介賞には、インド・チェンナイにて日本語教師をしている石井遊佳氏の『百年泥』、史上最年長受賞となった千葉県木更津市在住の主婦・若竹千佐子氏のデビュー作『おらおらでひとりいぐも』の2作が選ばれました。おめでとうございます!
芥川賞受賞作
「百年泥」石井遊佳
私はチェンナイ生活三か月半にして、百年に一度の洪水に遭遇した。橋の下に逆巻く川の流れの泥から百年の記憶が蘇る!
芥川賞受賞作
「おらおらでひとりいぐも」若竹千佐子
74歳、ひとり暮らしの桃子さん。おらの今は、こわいものなし。捨てた故郷、疎遠になった息子と娘、そして亡き夫への愛。震えるような悲しみの果てに、桃子さんが辿り着いたものとは――。63歳、史上最年長受賞。
直木賞受賞作
「銀河鉄道の父」門井慶喜
明治29年(1896年)、岩手県花巻に生まれた宮沢賢治。地元の名士であり、熱心な浄土真宗信者でもあった賢治の父・政次郎は、このユニークな息子をいかに育て上げたのか。 父の信念とは異なる信仰への目覚めや最愛の妹トシとの死別など、決して長くはないが紆余曲折に満ちた宮沢賢治の生涯を、父・政次郎の視点から描く、気鋭作家の意欲作。
第158回芥川賞候補作一覧(掲載誌)
石井遊佳「百年泥」(『新潮 2017年11月号』)
木村紅美「雪子さんの足音」(『群像 2017年9月号』)
前田司郎「愛が挟み撃ち」(『文學界 2017年12月号』)
宮内悠介「ディレイ・エフェクト」(『たべるのがおそい Vol.4』)
若竹千佐子「おらおらでひとりいぐも」(『文藝 冬号』)
第158回直木賞候補作一覧
彩瀬まる「くちなし」
伊吹有喜「彼方の友へ」
門井慶喜「銀河鉄道の父」
澤田瞳子「火定」
藤崎彩織「ふたご」
第157回芥川・直木賞受賞作品
第156回芥川・直木賞受賞作品
第155回芥川・直木賞受賞作品
第154回芥川・直木賞受賞作品
第153回芥川・直木賞受賞作品