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ホーム >ミュージック >特集 >アリス九號. 特集


絶景色 [Type-A / DVD付限定盤] 絶景色 [Type-A / DVD付限定盤] アリス九號.
発売日: 2006/04/26 | アルバム CD 試聴あり
廃盤(購入不可)
3520円(税込)
絶景色 [Type-B / 通常盤] 絶景色 [Type-B / 通常盤] アリス九號.
発売日: 2006/04/26 | アルバム CD 試聴あり
廃盤(購入不可)
3143円(税込)

アリス九號. オフィシャルサイト
http://www.pscompany.co.jp/alicenine/

アリス九號. キングレコードサイト
http://www.kingrecords.co.jp/alicenine/
待ちかねた、とさえ言っていい。New Maxi Single2ヶ月連続リリースを敢行し、初のファンクラブツアーを終えたばかりのロックバンド「アリス九號.」から、いよいよ初のフルアルバム『絶景色』がリリースされる。

まずは『絶景色』のリード曲である「ヴェルヴェット」。出だしのギターで期待感が煽られたかと思えば、いきなりビートの効いたサウンドが展開してゆく。音の厚みはアルバム中で随一と言っても過言ではなく、とにかく楽音がこれでもかと詰め込まれているのだ。ヴォーカル、ツインギター、ベース、ドラムの全パートの競演が生み出す心地良いグルーヴ感には、頭を真っ白にして全身を委ねるのが一番。もちろんそれだけでは終わらせてくれないのがアリス九號.。楽曲の展開はとてもドラマティックな仕上がりとなっているので、何度も繰り返し聞き込んでいただきたい。流れを体で覚えられれば、ライブで得られるメンバーとの一体感は格別のはずだ。

なお「完全初回限定盤」に付属するDVDには、「ヴェルヴェット」のPVが収録される。曲中に挿入された、ジッポの着火音や紫煙を燻らす吐息の音。まるでイタリア映画を連想させる心憎い演出を施したこの楽曲を、アリス九號.は映像にてどのように表現したのだろう。メンバーも「かっこいい」と太鼓判を押すこのPV、見逃すわけにはいかない。

「黒海の海月-Instrumental-」と「jelly fish」にもご傾聴あれ。「黒海の海月-Instrumental-」はその名の通りインストルメンタル。打ち込み系デジタルサウンドだ。幻想的な電子音の連なりが波紋となり、何かを予感させるように深く静かに広がってゆく。この曲を聞いて、筆者はクリスチャン・ラッセンの絵を思い浮かべてしまった。果たしてあなたは、何を思うだろう。

「黒海の海月-Instrumental-」で導入されたサウンドイメージは、間髪入れずにつながる次曲で本格的に展開してゆく。「jelly fish」は、叙情的なギターサウンドだ。基本はとてもポップなのだが、展開の変化の激しさという点ではアリス九號.色が前面に出ていると言えるだろう。非常にコンセプチュアルな楽曲となっており、サビの和声の流麗さには舌を巻く。アコギを使ったサウンドアプローチも興味深いのだが、この綺麗な音色をがっちりと下支えするドラムの役割は決して無視できない。そして豊かな表現力を駆使したヴォーカルの歌声が、また聴かせてくれるのだ。これはぜひ歌詞を読みながら曲を聞いて、楽曲の深層世界へと溺れ沈んでいってほしい。寓意と象徴を織り込んだ耽美な言葉の運びは絶妙と言うほかはなく、聞く者の脳裏に鮮烈な情景を刻み込んでゆく。「詞」と「詩」を包摂してしまった作詞的力量を前にしては、もはや脱帽する以外のすべを見出せそうにもない。

作品としての『絶景色』を完成させたアリス九號.は、早速それを具体的な形で体感させてくれる。そう、2nd Oneman Tour「君ノ瞳ニ映ルハ絶景色」が、5月3日SHIBUYA-AXを皮切りに全国で繰り広げられるのだ。本数にしてなんと合計10本、FINALは5月31日Zepp Tokyoで行われる。これはアリス九號.のワンマンツアーとしては過去最多の規模となる。いったいこのツアーを通して、彼らはどんな景色を見せてくれるというのだろう。何かが変わり、何かが始まる。それだけは確かなことだ。『絶景色』の幕が開くそのさまは、あなた自身の目と耳で見届けていただきたい。

アリス九號. - alice nine. - インタビュー

プロフィール:

将

直筆サイン
直筆サイン

Vocal:将<しょう>


ヒロト

直筆サイン
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Guitar:ヒロト


虎

直筆サイン
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Guitar:虎<とら>


沙我

直筆サイン
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Bass:沙我<さが>


Nao

直筆サイン
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Drums:Nao<なお>
――まずはファンクラブ限定ワンマンツアー「花鳥風月Vol.1」、お疲れ様でした!

全員:お疲れ様でした!

――初のファンクラブ会員限定のライブはいかがでしたか。

将(Vo.):初めてという部分もあったんですけど、今までのライブとまた違う、あえてより素に近い自分たちを出せたと思います。会場はSHIBUYA O-EASTっていうちょっと大きめのライブハウスだったんですが、全体的にお客さんと心が近いようなライブができるように心がけました。みんな結構、MCやトークとかもしたんですよ。ちょっとグダグダ過ぎるというか、アットホームというか(笑)。どちらで表現していいのか分かんないんですけど、お客さんとキャッチボールできて楽しかったです。

Nao(Dr.):やっぱり、いろんな意味でやりやすかった。自分たちのファンクラブということで、いろんなことに挑戦できたライブでもあったと思うんですよ。思った以上にみんなの温かさを感じることができて、嬉しかったですね。

沙我(Ba.):いつもはメンバー対お客さんという感じの、一対一のライブだったんですよ。でもファンクラブ限定ライブは、メンバー同士の絡みとか(笑)、メンバー対メンバーの新しい絡みもあって。僕たちからしたら、メンバー同士がいつも見ている素に近い姿を、お客さんにも見せれたんじゃないかな。楽しかったです。

虎(Gt.):今回のツアーは初めてのファンクラブライブだったんで、メンバーもみんないろいろ考えてたんですよ。何か模索してやっているような感じでした。ライブもやってトークもやって、それで握手もっていうサービス満点で今回は行こうみたいな感じでやってきて。それはそれですごく良くできたんじゃないかなと思うんですけど、これからもお客さんと近くで接することのできる機会をいっぱい作って、いろんな企画を考えてやっていこうかなって思ってます。

ヒロト(Gt.):活動が結構大きくなってきて、音源をリリースして、ライブがあって――というのが最近の流れになってきてるんですけど。でも久しぶりのライブがファンクラブ限定ライブだったってことで、お客さん的にも俺ら的にも、お互いがお互いの一番近いところにいる存在なんだよっていうのを改めて感じてもらえたんじゃないかな。すごくいい機会になったと思います。

――4月26日にアリス九號.としては初のフルアルバム『絶景色』がリリースされますよね。このアルバムに収録される新曲も、ファンクラブ限定ライブでは披露されたのでしょうか。

将:アルバムのリード曲である「ヴェルヴェット」だけを、ファイナルの東京で披露しました。ファンクラブに入ってくれた人は、僕たちのライブに来てくれるみんなの中でも中心となってゆく人たちだと思うんですよ。そこでこの曲を演奏する僕たちの意図っていうものをいち早く知ってもらいたくて。「こういう意図があるからこういう雰囲気を作ってほしいんだ」っていうことを分かってほしかったんです。それで東京で、がんばって披露してみたって感じです。

Nao:(低い声で)「あとはお前らに任せたぜ……!」

将:そうそう(笑)。お客さんの中でどんどん発展させてほしい部分もありつつ。俺たちから投げかけて、その答えをセカンドワンマンツアー「君ノ瞳ニ映ルハ絶景色」で見せてほしい。

――新曲「ヴェルヴェット」を演奏してみて、お客さんの反応はいかがでしたか。

将:どうだったんだろう。アルバムができた余韻がまだ残っていて、自分たちで「この曲かっこいいよ」っていうのがまだありすぎて、自分に酔っている部分も結構あったんですよね(笑)。お客さんももちろん、本当に一生懸命追いかけてきてくれる人たちなんで、ちゃんと乗ってくれたんですけど。それ以上に自分たちが気持ち良くなっちゃったかなっていう部分が多かったです(苦笑)。

――Naoさんはいかがでしたか。

Nao:「ヴェルヴェット」は、『絶景色』のリード曲でもあるんですけど。やっぱり単純にいち早く聞いてほしいっていう気持ちもあったし、ライブでやってみて、みんなに早く曲を好きになってほしかったんです。もちろん「ヴェルヴェット」に限らずなんですけど、今回のセカンドワンマンツアー「君ノ瞳ニ映ルハ絶景色」でいろいろやってって育っていくっていう曲が『絶景色』には入っていると思うんで、盛り上げていきたいですね。

――沙我さんは……いえ沙我とお呼びしたほうがよろしいのでしょうか。

全員:(爆笑)

――そう呼ばなくてはいけないような空気が、各所にて既にできあがっていますが(笑)。

沙我:いや、様はつけなくても大丈夫です(笑)。

【今回のインタビューは別件の仕事を終えた直後だったので、メンバーの皆さんは大変お疲れのご様子だった。特に沙我は激しく消耗しているようだった】

――沙我さん、すごくお疲れのご様子ですが、大丈夫ですか!?

沙我:あっ、大丈夫です、大丈夫です!(笑)

――ライブでの「ヴェルヴェット」はいかがでしたか。

沙我:自分的には、有り余る力とか、吐き出したエネルギーとか。それが有り余りすぎて、そのときは空振りしちゃったかな。自分的にもノリを掴みきれてなくて、けど単純に曲をお客さんに提示するっていうよりは、そのときは自分で楽しんじゃった感じでした。バンドキッズみたいな心でやってたんで(笑)。

――「ヴェルヴェット」でのベースのプレイはどうでしたか。

沙我:そうですね、丁寧に弾くっていうよりかは。なんだろう、レコーディングしているときから、ライブでやっている自分が見えてたんで。ここで飛んで弾く……みたいな。

【文面からは伝わらないが、当日の沙我の疲労具合が尋常ではなく、実はこれを言い終わるだけで軽く一分かかった】

将:(沙我に小声で)長いよ、長いよ(笑)。

沙我:分かったよ!(笑) 次のライブではもっとロックなステージングを見せたいと思います!(笑)

――ありがとうございます(笑)。虎さんは、いかがでしたか。

虎:「ヴェルヴェット」は、自分たちの中でもどちらかというとライブでやりたいって感じで作っている曲でもあるんで、やってみたかったっていうのが正直ありましたね。その曲を根本的にものにできたかって問われると、一回ライブをやってみた感じでは、少なからず自分たちの中で血肉となってはいるなと思いました。

――ファンクラブ限定ワンマンツアーで、心に残ったエピソードや裏話を教えてください。

将:なんかあった?

虎:今回は、そんなにツアーっていうツアーじゃないんですよ。あんまり移動もなくて、泊まりもないんですけど。とりあえず、うちのドラムのNaoさんがですね。

Nao:俺なんかしたっけ!?

虎:いやあの(笑)、高速のパーキングで、一人だけ置いてかれてましたね。

Nao&将:はははははは(笑)。

――なんだかNaoさんって、常においしいところを持っていくんですね。

虎:そうです(笑)。

Nao:仕組まれてたんです、多分(笑)。

虎:もう帰ってくるだろう、もう帰ってくるだろうと思っても、なかなか帰ってこなくて。

将:Naoさんは、いいところでいつもトイレに行くんで。

――そういえば、この取材を始める直前にも、Naoさんがお一人だけトイレに行かれていましたよね。

Nao:そうですね(笑)。

将:みんなで、今か今かと待ってわくわくしてたのに、来てくれなくて。

Nao:しかも、あと数メートルで車に届くというところで、去っていったんですよ! 「あっ!?」みたいな、これは確信犯だって思って。

全員:(笑)

Nao:以前、本当に置いてかれたことがあって(笑)。

虎:あったねー。

将:事務所のバンドでツアーに回ったときに、普通に誰も気づいてなくて。点呼もちゃんと取ってるのに……。「大丈夫でーす」とか言って(笑)。

Nao:沙我くんが隣だったのに、「おい気づけよ」みたいな。「隣いねーじゃねーか!」みたいな(笑)。

沙我:出発してから「あっ! Naoさんがいない!」って。

――沙我さん、同じリズム隊なんですし、気づいてあげないと(笑)。

沙我:そうなんですよね……確かに、あのときはなんで気づかなかったんだろう(笑)。

――それでは、新作の『絶景色』についていろいろお伺いできればと思います。フルアルバムを制作しようという話は、いつごろから出ていたのですか。

将:去年の中頃を過ぎたぐらいからかな。『九龍-NINE HEADS RODEO SHOW-』でヘヴィな機軸と、『FANTASY』でポップな機軸を提示して、よりアリス九號.というサウンドを分かりやすくしてからフルアルバムをリリースするっていうビジョンは、去年の秋頃にはもうあったと思います。

――フルアルバムの制作が決定したとき、どういうお気持ちでしたか。

虎:正直に言うと、作るぞってなったときは結構不安でした。フルアルバムに収録できるくらいの曲数をいっぺんに作ったこともないし、できあがった曲が元からたくさんあってライブとかでやってたわけでもないんで。そういう先が見えない状態で、ギリギリまで考えて作って、すぐレコーディングに入っていったんですよ。でもそうやっていくうちに、結果としてどんどん自分たちのやりたい方向が見えてきました。「あ、こういうアルバムがうちらは作りたかったんだ」って。いざ作り始めたら、そんなに嵌ったり悩んだりすることもなく、結構スッとできた感じですね。

――初めは不安だったんですね。

虎:これでもフルアルバムの制作は初めてなんで。フルアルバムを作るってことで、嬉しいってのはすごくあったんですけど。元々、アルバムという一つの作品を作りたくてバンドをやり始めたみたいなのもあるんで。不安と、希望が(笑)、見え隠れでしたね。

将:やっぱり未知の世界というか、未知の曲数だったんで、見えないっていう不安はありました。アーティストは、フルアルバムをがっつり作ることが一つの到達点だと思うんですよ。フルアルバムでちゃんと表現できてこそのアーティストだと思うんで、やっとこのときが来たかと思って。確かに虎くんの言うとおり、作り始める前は不安な部分もあったんですけど。でも作り出してみると、自分のやりたいところや気持ちのいいところを素直に表現すれば、自ずとメンバーの中で、バンドマジックというかお互いを高めあいながら作業がどんどん進んで。本当に、自分的にいいものができたと思います。

ヒロト:作るって決まったときは、「やっとうちのバンドにもそういう時期が来たのかな」みたいに思ったんですけど。フルアルバムってもの自体、自分がバンドの魅力に取りつかれてやり始めたときから、人生懸けられるようなバンドに出会えて時が満ちたら作りたいなって思ってたものだったんで。いざ制作に取りかかったときはもう、嬉しくてしょうがなくて。アリス九號.って曲をストックしたりするバンドじゃないんで、そのときそのときを百パーセントで作っていってるんですよ。最初にシングル二枚の、『九龍-NINE HEADS RODEO SHOW-』と『FANTASY』を作ったんですけど、この二曲はがっちりした意図があって作ったんです。そのあとに他の曲を作り始めたんですけど、その二曲という土台があったおかげで、他の曲は自由に作っていくことができました。今までで一番、音楽してるなっていうのを身に沁みて感じることのできたアルバムになりましたね。

Nao:まず……「ついにか」って思いました。実際自分もこれだけの曲数をレコーディングするのが初めてだったんで、不安な部分もありましたね。でもいざ作ってみたら、わくわくしてきて。デモの段階から変わっていった曲もあって、「どうなるんだろう、どうなるんだろう」って。多分みんなもなんですけど、期待を膨らませながら納得のいく作品ができたと思います。意外とヒロトくんが全く不安そうな感じを見せずに、「俺に任せとけ!」みたいな感じだったので、頼もしかったですね。

将:ヒロトくんはいつも、マイナスのほうにあんまり行かない人なんですよ。どんな苦境にバンドが立たされていても、ヒロトくんはいつも燃えたぎってるんで。いつも「動くエネルギー」っていうんですかね、プラスのエネルギーをバンドに入れてくれるんです。だからみんなすごいがんばれるし、バンドっていいですよね。

ヒロト:恥ずかしいな(笑)。まぁ、燃えたぎりすぎると、Naoくんのようにクールダウンさせてくれる人もいてくれるので、俺は安心して突き進めます。

【沙我の疲労困憊ぶりは、ここにきて頂点に達していた】

――お疲れのところ申し訳ないのですが……沙我さん起きていらっしゃいますか。

全員:(笑)

沙我:いや、起きてます!(笑)

――では恐れ入りますが沙我様は、アルバムをご制作なさるとお決めになられてましてからは。

沙我:はい、わたくしはですね。

全員:「わたくし」(笑)。

沙我:はは(笑)。うーん、アルバムの曲っていうのは最初から全曲あって、そこからカットしてシングルを出していくというものだろうと勝手に思い込んでたんです。今回はシングル二枚があって、そこからフルアルバムを作るっていう、二回搾り出したあと更に搾り出さなきゃいけないみたいな感じだったんですよ。だから「失うものは何もねぇ!」みたいな、「もうなんもねぇぞ!」っていう背水の陣でやったんで(笑)。溜めてるネタとかも全くなくて、自分が見てきたものとか影響を受けたものに頼るしかなかったんですけど。だからこそラフに、力を抜いてやれました。できあがってみたら、「まだこんなに搾り出せたんだ」「まだいける」「まだ作れるんじゃないか」って思えるようになりましたね。

将:アルバムができたとき、沙我くんは喜びのあまりアコギを持ち出して「♪アルバムゥ〜 できたぁ〜 よぉ〜」って歌いながらどっかに去っていきました(笑)。

沙我:その模様は、近日ネットに晒されるんで(笑)。

全員:「晒される」って(笑)。

――なるほど、楽しみです(笑)。今回はフルアルバムということで、ある意味ではバンドとしての評価が決定づけられる作品になると思うのですが、どういう作品作りをしようと思われましたか。

将:僕たちはコンセプトバンドではないなっていうのは元々あったので、いかに全曲通して聞いてわくわくできるかってことを重点に考えました。全曲シングルじゃないですけど、言ってしまえばそれぐらいの勢いですね。一曲一曲キャラクターの立ったアルバムを作ろうってことだけは決めてました。

――今回は「原点回帰」を意識したということですが。

将:最初は、ヴィジュアル的なものだったり、全体としていい意味での和洋折衷っていう部分が出せればいいかなって思ったんです。アルバムっていうのはバンドの名刺代わりとなるわけだから、「アリス九號.」というバンド名はなんぞやっていうところに『絶景色』が来ると思うんですよ。だからそこも含めて表現したくて。曲だけを聞いて和洋折衷ってわけではなくて、アートのイメージ、衣裳、歌詞、楽曲、その全てを総合しての和洋折衷でもあり、「異国人から見た日本」的な文化の美しさみたいなものを少しでも感じてもらえたらいいかなって。でもそこからどんどん広げていこうって感じなんで、そこに留まりたくないなってのもあるんですけど。

――アリス九號.としての「原点回帰」を、どうアルバムに反映されましたか。

ヒロト:俺は、気持ちですかね。アリス九號.よりももっと遡って、ほんとに最初に自分がバンドを組んだときの初期衝動だったり、アリス九號.のメンバー五人が集まったときのわくわく感だったり、このバンドだったら絶対面白いことができるっていう確信だったりを表現できる本番がやっとやって来たっていう思いです。今回のファーストフルアルバムって、今まで活動してきたものの集大成っていう気持ちだったりもするんですけど、そこから始まるものもあると思うんですよ。このファーストフルアルバムでうちらを初めて知ってもらえる人たちにも、アリス九號.ってなんかすげー楽しそうなバンドだなってのを分かってもらいたいし。今までアリス九號.について来てくれて、うちらのことを知っててくれる子たちにも、これを聞いてわくわくしてもらいたいなって気持ちがありました。

将:アルバム自体のコンセプト的には、原点回帰というか極彩色というか。カラフルに、わくわくすることをやろうぜっていうことなんで、みんな原点回帰してるかっつったら、「うん」っていう感じではあると思うんですけど。

虎:まぁ、原点回帰にこだわって作ったアルバムっていうよりは、普通なことなんですけど、「明日を作るために今までを忘れちゃいけない」みたいなもんじゃないですか。明日だけ見て好き勝手やってると失敗するし、今までの経験を踏まえて次へ向かうみたいな、そういうアルバムじゃないですかね。

Nao:バンドの結成のときに、柱になったのが「和洋折衷」という言葉で。今までの活動では、いろんなスタイルでの楽曲なりヴィジュアル面なりを表現してきました。でも今回は初のフルアルバムということで、気持ちの面でも初心の全体的な集大成として、今までのアリス九號.を経過した上での作品という意味で作ろうという思いはありましたね。

沙我:原点回帰というより、今までやってきたことを振り返って、結局自分たちは何をやりたかったのかなぁって思って(笑)。考えたらやっぱり、何をやってもアリス九號.って思わせられる説得力をつけるのが、このアルバムを作るコンセプトなのかなって。

――アルバム収録の十二曲の中で、新曲は十曲ですよね。その新曲を含めて、今回の収録曲が決定するまでのいきさつについて教えてください。

将:最初はですね、アリス九號.は選曲会というものをいつもするんですけども、そこで軸となる「ヴェルヴェット」と「春、さくらの頃」と「jelly fish」というものが選ばれまして。第一回目の選曲会はみんな狙ってというか、「とりあえずいい曲を」っていう視点で持ってきたような感じだったんです。それからそこを軸にして、いろいろアルバムとしての幅をもっと広げてみようかということになって。スローテンポな曲だったり、いろんな面白い仕掛けがある曲だったりっていうのをプラスしていって、もう一回選曲会をしてこの十二曲になったって感じですね。

――「光環(コロナ)」から始まり、「ARMOR RING」で終わる曲順が決まる過程はどうでしたか。

虎:曲順は、だいたい基本は将くんが考えてくれたんですよ。俺もこれを見て、いいなぁと思いましたね。いいなぁっていうか、もうこれしかないんじゃないかっていう。あえてSEも収録されている中で、そのSEを作ったヒロトくん本人も、四曲目辺りに持ってくることを意図して作ってきたので。この曲順で良かったんじゃないかなと思います。

沙我:なんか思い描いていたとおりの感じですね。SEの四曲目っていうのも、絶対そこしかないんだろうなって思っていたので。なってほしい曲順のとおりで、ずばり来たって感じです。

Nao:歌詞を書いているのが将くんなので、歌詞の内容を考えたうえで曲順を決めてゆけるっていう面で考えれば、将くんが一番の適任者だと思うんですよ。自分的に、シングル曲が三曲目までに入っていればいいなっていうのがあったんです。あと二曲目に来る曲は勢いのある新曲がいいなって思ってましたし、最後の曲はじっくりと聞かせたいっていう思いがあったんですけど、それが全部叶っていたので。あとはみんなで将くんの案を元に話して、すんなり決まりましたね。

ヒロト:一番初めの段階では、SEが一曲目っていう案だったんですよ。でも制作してってどんどん面白い曲が出てくる中で、一曲目は――

【突然、ヒロトの横に座っている将が、ヒロトの髪の毛をおもむろに指でいじり始めた】

ヒロト:なっ、何!?(笑)

将:いや、なんでもない(笑)。

ヒロト:はは(笑)。うん、一曲目は始まりを告げるような曲がいいなっていう案が出てきたりして。そこから始まって、最後の「ARMOR RING」っていう壮大な曲に行き着くっていう。まだ自分が音源を聞く側だった頃に、こういうアルバムだったらすごいかっこいいだろうなって思ってた曲の流れが実現しました。SEが四曲目に来てたりとか、それが逆にアリス九號.らしいなって。「ここでここに来るんだ」みたいな裏切りがあったりで、いい流れになったんじゃないかなと思います。

将:自分的に、この曲がここに来てほしいっていう順で並べてみたんですよ。アリス九號.ってそんなに綿密に打ち合わせしてなくても、フィーリングでみんな結構分かりあえちゃう部分があるんで。曲についても、音数を厳密に構築していくっていうバンドじゃないんですけど、みんなフィーリングでやったことがお互い「それいいね」とか「分かるよ」っていうのが多いんです(笑)。それは曲順についても変わらないんだなって思いましたね。今までアリス九號.をやってて、「これ絶対ありえねーよ」って思ったことが本当に一度もないんですよ。そういう意味でも、曲自身が呼んでいる順序を自分なりに提示させてもらって、みんなで相談して決めることができて良かったです。僕もSEから始まるんじゃなくて、かっこいい一曲から始まるほうがアルバムとしては絶対いいと思ったんで。

――アリス九號.は常に「作曲」のクレジットが「アリス九號.」となっていますが、原曲者のお名前を出されないのはなぜですか。

将:出さないっていうよりかは、アリス九號.の場合、曲についてはみんなで作っている感が強いからなんですよ。原曲者が一つの曲を一から十まで完璧に作っていたら、当然ながらその人の名前を載せると思います。でもメンバーのみんなで作っているからこそのバンドであり、それがアリス九號.のスタイルなので。

――なるほど。とはいえ、この曲の原形はこの人が持ってきたということを気にされるファンの方もいらっしゃるのではないかと思いますので、原曲を担当された方を教えていただけるとありがたいのですが。

将:(曲順が掲載された手元の資料を見ながら)えーっと、ヒロトヒロトヒロト(笑)。「FANTASY」、「3.2.1.REAL-SE-」もヒロト。

虎:「春、さくらの頃」もヒロト。

将:「DEAD SCHOOL SCREAMING」は沙我さん。で、「黒海の海月-Instrumental-」がヒロト。「jelly fish」は沙我。で、あとは虎虎虎です。「♪トラトラトラ〜」。

ヒロト:虎虎虎。

将:「♪トラトラトラ〜」で虎三曲続き。ラストが沙我です。

【原曲者一覧】
光環:ヒロト
ヴェルヴェット:ヒロト
FANTASY:ヒロト
3.2.1.REAL-SE-:ヒロト
春、さくらの頃:ヒロト
DEAD SCHOOL SCREAMING:沙我
黒海の海月-Instrumental-:ヒロト
jelly fish:沙我
ワールドエンドアンソロジー:虎
Q.:虎
九龍-NINE HEADS RODEO SHOW-:虎
ARMOR RING:沙我

――こうして見ると、虎さんって激しい曲を書かれることが多いんですね。

虎:そうですね、わりと激しい曲担当的な部分もあるんで。「そっちの曲を作るってなったら俺出てくるよ」っていう(笑)。

――沙我さんの書かれた曲は三曲入っていますが、沙我さんって「自分の作る曲はこういう感じで」っていう基本的なスタイルはあるんでしょうか。「DEAD SCHOOL SCREAMING」はヘヴィな感じですし、「jelly fish」は叙情的な音色ですよね。「ARMOR RING」は、バラード――

将:(途端に声が上ずって)アダルト!? セクシー!?

虎:(淡々と冷静に)「バラード」って言ったんじゃない?

将:あ、バラード……「アダルト」って聞こえた。

全員:(笑)

――「アダルト」で将さんは反応するんですね(笑)。

将:いやアダルトだったら、僕は語りますよ!(笑)

全員:(爆笑)

――ここ、カットしておきましょうか?(笑)

将:いや、大丈夫です(笑)。

――ということで、沙我さんの作る曲はバラエティに富んでいると感じたのですが。

沙我:うーん……今回は、絵を見てイメージを広げていったんですよ。誰の絵かは、ちょっとよく分からないんですけど(笑)。とあるバンドさんのCDのジャケットです。しかも三曲とも別々のバンドさんなんですけど。そのバンドさんがたの歌詞やジャケットのイメージを見て、そこから自分もいろいろ湧き出てくるものがあったんです。今回の三曲は、そこから来てますね。自分はわりと絵を描くような感覚で曲を作ることが多いんですよ。でもそれをメンバーに持ってくときは、ただ鉛筆で下書きしただけの、まだ色も入ってないような状態なんですけど。そこからみんなで色を塗ったりして、一枚の絵を完成させていくっていう感じです。さっきの話に戻りますが、だから作曲のクレジットは「アリス九號.」なんですよね。個人的にも、クレジットにはバンド名を出すほうが好きなので。

――今回は、ヒロトさんの作曲が多いですよね。

虎:そうですね。ヒロトくんは、できるときはバンバンやる人なので。調子がいいときはすごいです。

ヒロト:俺、常に何事にもストレートな人間なんで。曲を作るときも、そのときの感情が赴くままに、感じたことや感じるものをそのまま曲にしてってるだけなんですよ。刺激がいっぱいあるときは、溢れ出てくるんですけど。

――ヒロトさんが書く曲って綺麗な曲が多いですよね。

ヒロト:あっ、そうですか。

――はい。「FANTASY」もそうですし、「光環」も。ヴォーカルを生かした曲を書くかたなんだなと思いました。

将:ヴォーカル的には、ヴォーカルが辛い曲を作ってくれますね(笑)。俺にハードルをくれるんですよ。それで俺もクリアしなきゃと思って、それに見合う歌を歌うんで。ヒロトくんのおかげで成長できた曲もあります。

Nao:俺も!

将:あぁ、ドラムもヒロトくんのおかげで(笑)。ヒロトくんは、楽曲に対して一番シビアっていうか。うちのバンドで楽曲の完成図を持って、それに向かって制作するっていう作り方をするのがヒロトくんなので。ヒロトくんの完成図を越えるために、みんなかなり気合を入れてがんばりますね。

ヒロト:自分的になんですけど、なんでも無難なところに落ち着くんじゃなくて、常に刺激を求めてて。常に上に上にじゃないですけど、壊していきたいというか、安泰していたくない人なので。だから曲に対しても、そうなっていってしまうんですね、きっと(笑)。

――今回の楽曲は、一曲一曲全てがお奨めの仕上がりになっているとは思うのですが、新曲の中からあえてイチオシしたい楽曲を挙げていただけますでしょうか。

ヒロト:俺は「ヴェルヴェット」ですかね。今バンドがすごいいい状態にあるって自分で思ってて。お互いを刺激しあいながら高めていけている状況なんですよ。「ヴェルヴェット」は、バンドがそういう状態だからこそやれた曲っていう気がしますね。バンドに憧れてバンドを始めた頃から、自分が本当にかっこいいと思えるバントができたときには、こういう曲がやりたいってずっと思っていたんです。この曲はPVを撮っているんですけど、五人バンドのかっこよさっていうか、「これがバンドだぜ!」っていうような勢いが詰まった映像になったと思います。いろんな人にPVを見てもらって、バンドの魅力に気づいてもらいたいっていう気持ちも込められた曲になりました。

――「ヴェルヴェット」の歌詞については、いかがですか。

将:ヒロトくんといろいろ話してて、テーマは炎かなって。炎って温かいし眩しいし、消えてしまった蝋燭にもどんどん火を灯して広げていけるし。風に揺れたりもするけど、強く光り輝き続けるものだと思って。アリス九號.も、そういうファンの子たちを照らして温め続ける存在でありたいですね。火って破壊の象徴でもあったりするので、下らないものをぶっ壊していこうっていうメッセージも歌詞に込めました。

――虎さんイチオシの楽曲はどちらですか。

虎:本当は全部いい曲で選べないんですけど。自分的にメロディと歌詞が好きなのは、五曲目の「春、さくらの頃」ですかね。作っているときはデモの段階で、まだ仕上げまで行ってなくて。結局、最終段階に行くまではメロディがどうなっているのとか知らないままギターを弾いてたんですが。できあがったのを聞いて、「むちゃくちゃいい曲じゃん」って思いましたね。

――虎さんは、影響を受けたギタリストはいますか。

虎:俺のギターは、ぶっちゃけなんでもやるみたいな感じなんで、特に決まったものはなく。いろんな人の影響を受けて、って感じですね。

――「春、さくらの頃」は、アリス九號.にしては珍しい曲調かなって思ったのですが。

虎:バンドサウンド的に言ったら、今回は新しい挑戦をいろいろしてるんですよ。ヒロトくんが最初に楽曲を持ってきたときは、自分はギターなんで、ギターフレーズはあんまりなかったなって感じはしたんですが。でもどんな曲になるんだろうなって、楽しみでした。

――「春、さくらの頃」の歌詞については、いかがですか。

将:ヒロトくんと去年ブームになったのが『いま、会いにゆきます』っていう映画で、感動したんですよ。僕は曲を聞いて情景を思い浮かべながら歌詞を書くんですけど、この曲は最初のAメロの二行くらいがフッと頭に振ってきて。「♪気付けば いつも傍に在って 当然と思うようになって/同じだね 見てきた風景も 繰り返す暖かな季節も 桜の花も」のところです。この辺の歌詞が、まずはフッと思い浮かんできたんです。そこからバーッて広がっていく世界が、『いま、会いにゆきます』の世界かな。歌詞はそこから広げてゆきました。僕自身はこの映画のように大事な人や恋人を亡くしたりっていう経験はないんですけど。でも小説や映画って他人の人生のいろんな感情やイメージを僕に教えてくれるから、とても勉強になりますね。

――沙我さんは、イチオシの曲はどちらになりますか。

沙我:うーん……まぁ、自分が作る曲は全部それぞれ思い入れもあるんですけど、それ以外のところであえて言ったら、十曲目ですかね。

将:十曲目、「Q.(クエスチョン)」!

沙我:ほんと、クエスチョンな感じですね、これ。

全員:(爆笑)

――沙我さん、そこをもう少々膨らませて語っていただけますか(笑)。

将:ほんとウケる(笑)。イイよ(笑)。

沙我:なんですかね(笑)。

――今までにないシンプルな終わり方をされてしまいましたが(笑)。

沙我:これは、そうですね。これはいろんな人にお尋ねしているんですが……聞いてみてどうでした?

――全般的になんですが、とりわけサビの音色に関しては洋楽の影響が。

沙我:あぁ! こう、一番強かった印象っていうのは。

将:はは(笑)。

――うーん、出だしですね。いきなりガツンと来たなって。

将:あの、メロディ……、メロディで何かないですか。

沙我:聞いてて、「うーん?」っていうところなかったですか。「クエスチョン!」みたいな(笑)。

全員:(笑)

――メロディですか、そうですね……サウンドとしてはハードだなって思ったのですが。

沙我:うーん、なるほど、そうなのか……。

――あとベースがとてもアグレッシブですね。

沙我:マジすか。それは嬉しいんですけど、それがファイナルアンサーなんですかね(笑)。

――いや、あの、沙我さんご自身に語っていただきたいんですが(笑)。

沙我:いや、ここまで触れられなかったのかと。あの……うーん、なるほどぉ(笑)。

全員:(爆笑)

沙我:哀しいのか嬉しいのか微妙なラインなんですけど、この曲、僕が歌っている部分があるんですよ。

――そうなんですか! どこですか!?

沙我:Bメロなんですよ。ここまで「うん?」っていう部分がないってことは、かえって良かったのかなって(笑)。

将:「♪何を信じるのか」って俺が歌ったら、「♪何を愛するのか」って沙我くんが歌ってるんですよ。んで、その次のフレーズでハモったり。

――沙我さんは、歌ってみていかがでしたか。

沙我:いや、やっぱり自分の声を客観的に聞けずに。できあがった今でも、本当に残念なことに、恥ずかしいですね(笑)。いい曲なんですけど、自分の声がものすごく自分に対して衝撃が強すぎて。曲自体は今回の枠で本当に一番新しいんじゃないかって思うので、今後ももっとこういう曲を期待してます(笑)。でもほんと、どなたにお尋ねしても、みなさんお気づきになられないんですよね(笑)。

――すみませんでした(笑)。

沙我:いえいえ(笑)。

――将さんは、歌詞はいかがでした?

将:「Q.」のデモを聞いて、なぜかミトコンドリアっていうんですか、細胞を顕微鏡で見たときの絵みたいなやつが浮かんでしまって。俺はすごい脳味噌をしているなって思ったんですけど(笑)。そこから人間が子々孫々へとつながっていくっていうテーマが浮かんで、その壮大な連鎖の中で自分は何を為していくのかっていう、自分の中に生まれた疑問を歌っている歌詞です。

――この曲には英詞が使われていますよね。

将:虎くんの曲はスタイリッシュで、英詞をつけたくなるんです。僕は日本語を大事にしたいよって言っちゃう人なんですけど、この曲は英詞しか呼んでなかったんですよね。メロディも、やっぱり英詞でしかできない独特のメロディってあるんですよ。アタック感のある歌詞しか呼ばれてなかったんで、そっちのメロディと歌詞をつけましたね。

――Naoさんイチオシの楽曲はどちらになりますか。

Nao:うーん、じゃあ、一曲目の「光環」で。これはドラム的になんですけど、新しい試みがあって。二月に出したシングルの『FANTASY』でも曲中にあるんですけど、生ドラムと打ち込みドラムの融合があって、「光環」はその進化形です。ちょっと分かりづらいんですけど、生ドラムと生ドラムじゃない音のリズムも交えてすごくかっこよく仕上げることができて、自分的に良かったなと感じている曲なんです。その場で、原曲者のヒロトくんと思いついて。一応プリプロ段階のリズムとは違ったんですけど、こうしたほうがいいんじゃないかって土壇場で案が出て、やってみたらすごい良かったという。あとは一曲目だけあって、これから始まるぞっていう感じが伝わってくる曲だと思うので、わくわくしてきますね。

――「光環」の歌詞はいかがでしたか。

将:ビッグバンが起こったあとの宇宙空間と、まばゆい光の中でイメージが融けていくっていうような――何もない無の空間と光の中いう対比が浮かんで、そこから太陽っていうテーマを見つけました。「光環」を直接「コロナ」って読むわけじゃないんですけど、どちらも同じ意味なんですよ。で、太陽の周りにたまにできる光の環の現象を、自分たちが光り輝けた存在であったとしたなら、応援してくれる人には常にその周りを暖かく包む存在であってほしいなっていうメッセージを込めた歌詞です。

Nao:熱いね。

将:熱いよ。太陽だからね!

――最後に将さんがイチオシの楽曲はどちらになりますか。

将:十二曲目の「ARMOR RING」です。この歌を歌えて人に何かを与えられたなら、俺は歌を歌って生きているって言えるなって思ったんですよ。

――「ARMOR RING」の歌詞には「君」という二人称が使われていますが、「君」というのは誰のことを指しているのでしょうか。

将:そうですね。自分っていう男の懐の中に、ウェディングソングを歌えるくらいの度量の深さは欲しいなって思ってて。実は昨年、親族が結婚したんですけど。

――おめでとうございます。

将:あざーっす!(笑) それで僕はツアーに出ていて結婚式には行けなかったんですけど、もし俺が出席できたなら、こういう曲を歌ってあげたかった。どうせラブソングを書くんだったら、やっぱり究極じゃないと嫌だったんですよ。本当に、「マジ痒いよこの野郎(笑)」みたいな歌詞を書いてやろうって思って。コーラスワークとかもこだわって、最後に沙我くんと「♪ラーララーララーラーラ」って歌ってるんですけど、その俺と沙我くんの声の混ざり具合が、グッド!

沙我:はは(笑)。

将:二人の声の混ざり具合がすごく良かったんで、「Q.」で一緒に歌おうって沙我くんにオファーしました。いつも俺、恋愛系の歌詞を書くと究極にしたがるんですけど、やるならとことんやりたかったって意味でウェディング的な歌詞を書いたんですよ。まぁ「君」っていうのは、これを聞いてくれるあなただと。あなた様でありますと(笑)。

――いい歌詞を書くために普段から心がけていることはありますか。

将:以前はわざと変な言葉遊びをしてみたりとか、「こういうことが言いたいんだけど別の言葉で言ってみよう」とか、そういう小細工をいろいろしてたんですけど、もうそういうのはやめようと思ったんです。っていうかメンバーがこんなにいい曲を作ってくれるんだから、それを素直に表現しつつ、俺は一人の語り部として全身全霊で歌えれば、それだけで人は納得してくれるんじゃないかっていう気持ちになってきたんですよ。曲を聞いて感じたままの歌詞を書くってことを心がけたら、アルバムの新曲は全然苦しんだりとかもなくスラッと書けました。すごくいい創作をすることができましたね。

――ヴォーカルトラック収録の際にこだわったポイントはありますか。

将:作詞でもそうだったんですけど、今まで見栄を張ろうとしていた部分もちょっとあったんですよ。「うまく歌おう」とか、「作品を作るんだからちゃんとしっかりしたものを作ろう」って肩に力が入りすぎていたんです。もうそうじゃなくて単純に自分に入ってくる音を楽しんで、自分から溢れ出る感情をそのまま入れようって感じで、本当にナチュラルに歌いましたね。曲のくれるインスピレーションをそのまま最大限に声にできるように気をつけながら歌いました。

――原曲者である沙我さんから「ARMOR RING」について、コメントをお願いできますか。

沙我:元々、恋愛の歌になるんだろうなってのは思ってたんですけど。自分的に「ARMOR RING」は、宇宙の絵を見てできた曲だったんです(笑)。筆を使って、絵の具をポタポタ垂らした水滴みたいなものが何千個もあってできてる絵を見て、原曲を作りました。音が段々重なって盛り上がっていくみたいなことをやりたくて、今回試してみたんですけど。イメージ以上の仕上がりになって、良かったです。

――沙我さんはフィーリングで曲を作られるんですか。

沙我:はい。

――考えて計算しないタイプですか。

沙我:考えて計算しないです!(笑) 別に新しくても古くてもどっちでもよくて。他の人が聞いたら微妙だったとしても、「俺はこれ好きだから、これをやりてぇ」っていう。ほんとフィーリングだけですね。

――「3.2.1.REAL-SE-」という楽曲がありますが、なぜこういったトラックを収録されたのでしょうか。

ヒロト:アルバムを作るんだったら、SE的なものだったり、リンクソングみたいなのを入れたいってみんなで話してたんですよ。

将:フルアルバムという規模の中で、一曲一曲キャラクターの立った楽曲を制作しようとする以上は、場面転換をしていくためにインストの力を借りるのは必然でした。アルバムの導入部としては最初の三曲が壮大なファンタジーとなっているんですが、そこからいったんリアルの世界へと――逆説的な表現ですけどファンタジーからリアルへと、いったん区切りを入れて来てもらおうっていう意味でも、「3.2.1.REAL-SE-」は必要でしたね。それに続く楽曲の「春、さくらの頃」って、設定は結構ファンタジーなんですけど、どっちかっていうと聞き手にすごく近い位置で歌いたいし、聞いてもらいたい曲なんですよ。最初の三曲から「春、さくらの頃」と「DEAD SCHOOL SCREAMING」のセクションに来てもらうための、「3.2.1.REAL-SE-」は言うなればトンネルです。列車でトンネルに入ると、出たときの情景がすごく美しく見えたりすると思うんですけど、それをアルバムの中で感じてもらいたかった。そういう意味で「黒海の海月-Instrumental-」とは置き方がちょっと違うんですけど。「光環」「ヴェルヴェット」「FANTASY」までの三曲があって、仕切り直してまた始まるっていう意味での「3.2.1.REAL-SE-」ですね。

――その「黒海の海月-Instrumental-」と「jelly fish」は、どちらが先に完成したのですか。

沙我:「jelly fish」が最初にできてましたね。

――この二曲の関係性で言えば、「jelly fish」が主役だと思うのですが、これに「黒海の海月-Instrumental-」をつけようと提案したのはどなただったのですか。

将:なんだろう、メンバーの中で必然的に。

Nao:前奏みたいなのをつけよう、みたいな。

ヒロト:プロローグ的なものがあったらいいよねって。

将:「jelly fish」は特に世界観が深い曲だったんで、導入部がまた必要かなっていう感じでしたね。

――「くらげ」を漢字で書く場合「水母」の表記が一般的だと思うのですが、「海月」という表記を使ったのはなぜですか。

将:旧字体の「號」をバンド名に使ったりとか、昔の言葉の遣い回しが好きだってのはあるんですけど。元々「海月」という言葉を無理やり引用したのではなく、本当に楽曲を聞いたときに浮かんだ情景がそういう感じだったんですよ。「くらげ」って波に流されて、無力に沈んでどこまでも海を漂っていくってイメージだったので、曲にぴったりだなって思って使いました。

――「jelly fish」にはアコギが使われていますか。

虎:ここはアコギですね。

――アコギを出したいというのは、虎さんの提案だったのですか。

虎:そうですね。綺麗に纏めたかったんで、エレキよりアコギかなって。

将:レコーディングのときに、虎くんに神が降臨するときが多々あるんですよ。デモの段階ではここまでアコギって感じじゃなかったんですが。僕の歌録りの前に虎くんがギター録りをしたんですけど、そこで神が降りてきたようで。オケを聞いたら「なんじゃこりゃーっ!?」って(笑)。

虎:(降りてくるのは)時々ですけどね。

将:虎くんのギターのおかげで、自分はいい歌が歌えました。

――そのアコギサウンドが冴える「jelly fish」のあとに作られた「黒海の海月-Instrumental-」ですが、これは一転してデジタル系の打ち込みサウンドですね。

ヒロト:そうですね。

――どうしてこういう音の方向にしたのですか。

ヒロト:「黒海の海月-Instrumental-」を作っている時点では、「jelly fish」に使われている音がそれほどアコギって感じでもなかったんですよ。それでその時点での「jelly fish」の音を聞いたとき、自分の中に絵が浮かんだんです。世界観は同じでありながらも、その流れを汲んだ「jelly fish」とはまた違う「黒海の海月-Instrumental-」の世界が頭に浮かんで、それをそのまま音にしていったというだけなんです。

――初回完全限定盤にはDVDがついてきますが、これには「ヴェルヴェット」のPVが収録されるとのことですよね。PVの仕上がりはいかがですか。

将:どえらいです!

ヒロト:最高です!

――今Naoさんがニヤリッと不敵な笑みを浮かべられましたが(笑)。

Nao:いや(笑)、実は完成版をついさっきチラッと見たんですけど、「うわーっ、かっこいい!」と思って。更にかっこよくなってて、みんな心の中でニヤリですよ。

将:沙我くんすごいニヤリしてるよ(笑)。

沙我:うん(笑)。十代のときの自分がこのPVを見たら、絶対バンドをやろうと思うくらいのPVだと思います!

――虎さんは、完成版をご覧になっていかがでしたか。

虎:(淡々と冷静に)完成版ですか。かっこよかったです。

全員:(笑)

――虎さんは、いつでもクールですね(笑)。

虎:はい(笑)。

――レコーディングはいかがでしたか。

将:楽しかったですね。エンジニアさんがすごくフランクな方で。どんなに辛い作業をしてても、すごいニコニコして「もーいいねーいいねー! いいのできちゃったよ、うん!」みたいな感じで(笑)。辛いことやっているなんて思えなかったです。本当に音を楽しんだまま一ヶ月間レコーディングしてたんですけど、終わっちゃってちょっと寂しいくらい。最初はどうなることか、全然前が見えないような状況で制作を始めたんですけど、自分たちのルーツを素直に出せて本当に楽しい日々でしたね。時折差し入れしてもらえる、まい泉のカツサンドが最高でした(笑)。

ヒロト:今回は自分たちの感性に近いエンジニアさんに出会えました。エンジニアさんから教わることもすごく多くて。今までで一番クリエイティブというか、本当に音楽をやっているなって感じられるレコーディングでした。これまでは切羽詰ってやってたってのもあるんですけど、レコーディング中って身を削ってやってるような感覚だったんですよ。今回も普通だったらしんどいスケジュールだったと思うんですけど。でもそれを感じさせないぐらい本当に音楽を楽しんでレコーディングすることができて、すごく勉強にもなったし自信にもつながりました。終わったときは気持ちが溢れすぎちゃって、そのエンジニアさんとメンバーとで、五・六回抱き合って、大喜びしましたね。なんとも言えない、あっという間の一ヶ月でした。まるで学校を卒業したような感覚になりました。

Nao:自分もさっき言ったんですけど、最初は不安がありました。でも実際やってみたらエンジニアさんがとてもファンキーな方で、楽しくレコーディングに臨めたっていうのが大きいのと、改めてドラムについていろいろ学ぶことができましたね。そのエンジニアさんがすごく熱くて、妥協しない主義の方だったんですよ。ギターだったら「もう弦が死んできたから変えて!」っていうのも頻繁にあって。ドラムも、「スネアのリムのかかり具合の音が変わってきたから数テイク変えて」とか言われたりして、「ここまでこわだるんだ」って感銘を受けた部分もあって、とても勉強になりました。

沙我:学ぶものがたくさんあって、すごく良かったです。自分の理想とする音や、曲の完成形があるとしますよね。その今あるもの、今実際に作り出されている音や曲に対して、いいと思ったらその信念を貫く強さがすごく大事なんだなというのを学びました。そういう部分は、今後バンドに対して重要になってくるんじゃないかと思います。

虎:レコーディングは普通に楽しくできましたね。ギターを弾くに当たっては、そこまで悩み抜いて弾いていくっていうのも苦手なんで。だからあまり固めずに行って、直感で弾いてできたものって感じです。すごい嵌ったりもせずに、スムーズに録れました。エンジニアの人もすごいいい人で。ほんと、常に笑顔の絶えないレコーディングって感じでしたね。

――今回の制作全体を通じて、改めて発見したメンバーの意外な面やいいところをお伺いできればと思います。まずは将さんからNaoさんへ。

将:今回のNaoさんは、いろいろと僕のことをサポートしつつ気をかけてくれながら、全体を見通してくれていたので、心強かったです。ドラムとかヴォーカルって一番荒れが目立ちやすいパートなんですよ。でもどんどんみんな成長していって、その過程にみんながいて、本当にみんな自分のルーツに正直になって楽しい音楽をやれていて、改めてアリス九號.はいいバンドだなと思いました。

――Naoさんは、沙我さんに対しては。

Nao:意外っていうわけでもないんですけど。沙我くんは、昨晩いろいろ考えて寝てないであろう中でのベース録りが終わった直後でも、俺の家まで一緒に来てレコーディング作業をやってくれたり。俺の布団で寝ても文句を言わなかったり(笑)。リズム隊は一心同体なんだなと。

――二人で一緒に寝たんですか?

Nao:二人では寝ませんでしたよ!(笑)

沙我:いいベッドでした……。

Nao:布団だよ、布団。

沙我:あっ、布団か。

将:マリーちゃんの布団(笑)。マリーちゃんの布団って名づけたんだよね。

沙我:そうそう。あとは、いやっ……発見してはいけないものも(笑)。

Nao:えっ、なになに?

沙我:ほら、●●●。

Nao:(慌てて)いやっ、だめ!

全員:(爆笑)

Nao:危ない!

全員:危ない危ない危ない危ない(笑)。

――じゃあそこは、軽く触れる程度で。

Nao:いや、触れちゃうんですか!?

沙我:かなり■■■っていう感じが、びっくりしました(笑)。

将:おーい(笑)。

全員:(異様に盛り上がる)

――はい、分かりました(笑)。じゃあ沙我さん、改めて発見した虎さんの意外な一面やいいところを教えてください。

沙我:そうですね、レコーディングでは電子レンジなイメージですね。ものをパッと入れて、蓋を閉めて、パッと開けたら、もう違うものができているっていう。

将:お手軽だ(笑)。

Nao:虎くんはレコーディングのために、ギターを買ったからね。

沙我:そう。今あるものがいいと素直に思える、そういうパワーを曲に込めてくれるギターを弾いてくれるなと思いましたね。

――虎さんは、ヒロトさんに対しては、いかがですか。

虎:うちらがアリス九號.を始めて、一番成長したのは彼だと思うんですよ。今回のレコーディングで彼はここまでできるようになったんだっていう、改めて新鮮な発見がありました。そんなに長い間バンドをやってるわけじゃないですけど、今の彼は成長期なんだなっていうのを感じましたね(笑)。すごいなと思いました。

――ヒロトさんは、将さんに対しては、いかがですか。

ヒロト:うちのバンドって、自分が思い描いている以上のものをみんな返してくれたりするんですよ。今回のレコーディングは最初に「ヴェルヴェット」から録っていったんですけど、その曲の歌録りで聞いたときはかなりの鳥肌ものでした。とにかくヴォーカルが衝撃的で、すごかったんですよ。意外な発見っていうわけではないんですけど、そこがきっかけで自分もすごく熱くなれました。将くんの歌が、心に響いたんですよね。改めて、いいヴォーカルだなって思いました。

将:良かったです(笑)。

――今回のツアーは東京の渋谷を皮切りに、埼玉、仙台、新瀉、札幌、大阪、福岡、広島、名古屋、そして再び東京と、合計十本を予定されていますよね。これはアリス九號.としては過去最多本数ではないでしょうか。このツアーにかける意気込みを聞かせてください。

将:やっぱり前回は初めてのワンマンツアーだったんで、本当に手探りでした。自分たちの全てを見せるというよりかは、アリス九號.ってものをまず見てもらうというところからスタートした部分があったんですよ。でも今回はアルバムという一本の軸をちゃんと作れたことによって、『絶景色』っていうアリス九號.の色の全面を見てもらえる下準備がもうできているので。「絶景」っていうその言葉の通り、いい景色をお客さんに見せてあげるように、全力で全国を回っていきたいと思います。

Nao:俺に限らずみんなもだと思うんですけど、『絶景色』までの地下活動が長かったんで、レコーディング中も早くライブで発散したいって思いながらアルバムを作ったんですよ。今回のツアーで初めてやる曲もたくさんあると思うんですけど、それでもみんなで会場を一体にできるように、熱さと楽しさと、ビタミン満点な(笑)ライブをします!

沙我:『絶景色』は、十本じゃ絶対に収まりきらないぐらいの意気込みですね。それぐらいいろんな気合だとか思いだとかがあるんで。とりあえずZepp Tokyoでこのツアーは終わるんですけど、気持ち的には、絶対にZepp Tokyoじゃ終われないと思います(笑)。

虎:ライブは好きなんで、アルバムを作ったら新曲を持って、なるべく多く回りたいって思ってました。だから今回の十箇所なんですけど、全篇に力を入れてやっていこうかなと思います。

ヒロト:『絶景色』っていうアルバムは本当に自分たちで最高のものができたと思ってるんで、そのアルバムを引っさげて全国を回れるってだけで楽しみで仕方ないです。大事な仲間と一緒に全国を回って、ライブでファンの子とかの気持ちだったり思いとかも曲に入っていって、アリス九號.はどんだけのものになるんだろうっていうのもすごい楽しみですし。ツアー自体が久しぶりなんで、どこよりも熱いライブを繰り広げていきたいですね。

――ファンの皆様へ、一言ずつお願いします。

Nao:初のフルアルバムができたということで。俺たちの胸も高鳴ってるから、お前らも高鳴ってくれ!

沙我:このアルバムを聞いて、俺たちに頼るだけじゃなくて、みんなにも考えてほしい。いろいろ考えてライブに来てくれたら、きっとお互いにいい形で共鳴できると思います。

虎:ファンクラブツアーもやったし、アルバムも出した。去年やりたくてもできなかったことを、今年はたくさんやってます。これからまた新しいことをいっぱいやるし、ツアーでアルバムの曲もどんどんやってくんで、がんばります。

ヒロト:うちらはこれからも嘘偽りなく、そのときのリアルなものをやっていくんで。ファンのみんなもつまんないことを気にしたりしないで、真っ向からぶつかってきてほしい。お互いにいい景色を作っていきましょう!!!!!

将:アリス九號.は、みんなの中の何かを変えれる力になりたいと思って、魂を込めてやってます。アリス九號.のファンでいることを誇りに思えるような活動ができるようにがんばっていきますので、これからもよろしくお願いします。

――今回はありがとうございました。

全員:ありがとうございました!

(Written and interviewed by Denno)

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