![]() |
![]() |
![]() |
EXILEのSHUNからソロ・アーティスト清木場俊介へ 8月2日に清木場俊介のニューシングル「believe」がリリースされた。 A3 チャンピオンズカップ2006 大会オフィシャルソングとなる今作「believe」は、重厚なギターの音で幕を開ける力強いナンバー。 そしてカップリングは去り行く女性への募る思いを歌った「僕の毎日」、たゆたうようなアコースティック・サウンドに乗せて、清木場俊介の甘い歌声が切なさを誘う楽曲となっている。 清木場俊介という人は作品に対して、不器用なほどの生真面目さを持ったアーティストなのだと思う。彼の作り出す作品はそのどれを取っても生身の清木場俊介の生き様を感じさせ、その歌声からは尽きることのない歌への愛情が伝わって来るのだ。 アーティストとして一つの大きな節目を越えた彼が、これからどんな作品でどんな歌声を我々に聴かせてくれるのか、俄然、楽しみになって来た。 唄い屋、清木場俊介として歩みだした彼の新たなる一歩に期待したい。
>> その他商品はこちら
◆ プロフィール
清木場 俊介(きよきば・しゅんすけ)
昭和55年1月11日 山口県宇部市生まれ O型 中学生の頃からバンド活動を始め、18歳でバンドが解散してからも、地元・山口の地下道でギターの弾き語りをする毎日。 地下道は志を同じくする仲間達の溜まり場でもあり、皆で夢を語り合っていた。 一方、トビ職などの肉体系アルバイトを経て、20歳の頃には建設関連の会社を設立。 2001年9月27日、EXILEのボーカルSHUNとしてデビュー。 |
◆清木場俊介 インタビュー◆
清木場:既にソロとしてシングル4枚出してるんですけど、僕の中でもやっぱり今回が本当の意味でのソロというか、自分の中で今回が1枚目とという気持ちでやらさせてもらってるんですけど、僕としてはEXILEと同じように、これまどおり一人でも多くの方に伝えられるように歌って行きたいなという思いは変わりないですね。
音楽的な部分ではちょっとロック寄りな部分があるので、今までは女性のリスナーの方が多かったんですけど、これからは男性の方にもより伝わるような男臭いものをやって行きたいなと思ってます。
――1stアルバムを聴かせて頂いて、詞を見ると素直に自分の心情とかを表現するタイプのアーティストの方なのかなっていう印象があったんですね。華やかな部分だけではなくて葛藤してたり、やるせない部分とかを表現してたので、そういうところで興味があったんですが、今回の新曲の「believe」というのはどんなイメージで作品を作ろうかなと思ったんですか?
清木場:今回はCDを作るに当たって、先にサッカーというタイアップのお話を頂いていて、タイアップに基づいた曲作りというのをしたいなって思ってたんです。
今までは割と僕の中にある葛藤だったり、伝えたい想いを曲に乗せて歌って来たんですけど、今回はサッカーメインと考えて、自分が選手だったならばとか、そういうサッカーに合うような曲を作りましたね。
――今までに出ていた作品とは少し感じが違いましたよね。
清木場:僕はサッカー選手になったことがないのでわからないですけど、丁度作ってる時にワールドカップがやっていたので、相当なプレッシャーもあり結構難しかったんですけど、日本代表という中でやっている人達のプレッシャーを考えると中途半端に曲作りをしたくないなと思って作りました。本当、サッカーのために作った曲ではありますね。
――でも、詞を見た限りではサッカーじゃなくても生き方とかにも通ずるものがありますよね。
清木場:そうですね。最初はモロ、サッカー曲っていうふうに僕が言ってたんですけど、聴いてもらった方とかファンの方には、実際にはそれだけじゃなくてすごい励まされたというメールとか言葉をもらいまして、それは作った側としてはすごく嬉しいですよね。
――グッとこぶしを握り締めて頑張ろう!みたいに思ってる感じはしましたよね。だからタイトルが「believe」なんだろうなぁとか思ったんですけど。
清木場:僕はタイトルはいつも最後に付けるんです、なかなか決まらないんですけど(笑)。
今回は清木場俊介では初の英語タイトルというか、今までずっと日本語タイトルだったので、何か新鮮で良いかなと思って「believe」にしたんですけどね。
――歌詞の中には「believe」という言葉は出て来ないですものね。
清木場:そうですね。今までは歌詞の中に出て来る言葉をタイトルにしたものが多かったんですけど、今回は夢を掴んだり信じて進むという意味で「believe」にしました。
――何か第一弾ということにも相応しいのかなという気がしますね。
清木場:出来上がって、今、考えると一弾目としては良いスタートが切れたかなと思いますね。
――今回は作る時にサウンド面、詞も含めてこだわったところや、重点を置いたところっていうのはありますか?
清木場:毎回こだわるのは耳で聴いてても心に入るような音作りというか、ボーカルを真ん中に持って来て、そこでサウンドを後ろで立てるというか、そういったことを毎回やっていて、今回もそういう音作りはしましたね。
後はアレンジは弦を力強くしたいとか、ベースラインをどういうふうにしたいとかっていうのはやりました。
わかりやすく言うとボーカルを立たせるアレンジをしたという感じですね。
――いつも曲を聴いていて思うんですけど、楽曲によって声の出し方とか違いますよね。
清木場:狙って変えてるわけじゃないんですけど、自分の心から歌うような「唄い人」みたいな曲は低音の力強い声で歌ったり、曲がバラードだったら甘くしたりとか、それを自然にやっている感じなんです。
今回も自分で歌ってて、あぁ、こういう声なんだという不思議な感じはしましたけどね。
――一瞬、清木場さんの声だってちょっとわからなかったですね。
清木場:友達も聴いて、何か声が違うねーみたいに言われましたね。毎回違うんでまた新しい声が手に入ったかと思いますね(笑)。
――でもそれって考え方によってはいろんな持ち味とかカラーが出せるってことですよね。
清木場:僕的には良いなとは思ってるんですけど、聴き手の人はいつ聴いても誰の曲かわからない、名前を聞かなきゃわからないみたいな恐れがありますからね(笑)。
――いやいや、大丈夫ですよ。(笑)でもそれってワン・アンド・オンリーじゃないですか。
清木場:そうですね。
――今回、カップリングの「僕の毎日」、これはまた「believe」とは感じが違いますよね。
清木場:これは実際には2年前に録っていて、その時点でトラックダウンまで終わらせて2年間貯めてた曲なんですよ。
ずっと出すタイミングを窺ってたんですけど、今回ロックな曲と聴きやすい優しい感じ曲を並べてみたくて持って来たんですけどね。
――なんかやるせないなーと思って聴いてしまいました(笑)。
清木場:僕も2年振りに聴いて、すごいやるせないなーと思いましたね(笑)。
――どうしてカップリングにしたのかなと思っていたら、そういうところからなんですね。
清木場:元々はシングルとして録ったんですけど、出すタイミングがなかったんです。
――なるほど、興味深いですね。
清木場:いつもは詞とか声とかっていうのも割と感情を爆発させて歌うんですが、この曲に関してはシンプルに歌ったんですよね。
――言葉数がそんなに多くはないのに、聴いててストーリーとか主人公の状況とかがわかりやすいですよね。
清木場:2年前位に風景というか状況がわかりやすい、聴くだけでイメージ出来る詞の作り方にハマっていた時期があって、この曲はその作品の一つですね。
――なるほど、それは成功してる感じですよね。
清木場:自分が聴いても主人公のやり取りがわかりやすいので、全く自分じゃないものとして、すごく聴きやすくはありますよね。
――聴き手が主人公と一緒の目線となって見るということはすごい良いことだなと思うんですよね。
清木場:最近の曲っていうのは割と音として聴かれることが多いと思うんですよ。
みんな歌詞を聴く習慣があんまりないのかわからないんですけど、歌詞は割と流される感が強いように思うんですよね。
そう言った意味でももう一度歌詞をよく聴きながら曲を聴いてほしいなという願いもありますね。
――歌詞が見たいなって思わせる人も少なくなって来てる気はするんですよね。でもこれはどういうことを歌ってるんだろうって気になる人は良いですよね。
清木場:僕も歌詞をずっと読みながら曲を聴きたいタイプなんで、そういった意味では歌詞を読みながら聴いてほしいですね。
――この曲は是非、男性に聴いてほしい曲ですね。
清木場:でもこの曲は結構、女性に好きだって言われるんですよ。
やっぱり男性は「believe」みたいな力強い感じのロックが好きで、女性は「僕の毎日」みたいな優しい感じのが好きみたいな答えが今は返って来てますね。
――そうなんですね。バラードの曲ですし、歌い方が優しいのでそういう声質とかにも惹かれる部分というのもあるんでしょうね。今後はどういう作品を作ってくれるのか楽しみですね。
清木場:頑張らないといけないですね。
――そうですね。それからPVを拝見させて頂いたんですけど、あれは酔わなかったんですか?
清木場:あれは画面で見ると相当揺れてるように感じるんですけど、僕は思ったより大丈夫だったんですよ。
毎年冬にはもっと荒波の中で釣りをするんで、全然大丈夫でした。
後はまぁ、仕事なんで酔えないですもんね、スタッフはみんな酔ってましたけどね(笑)。
――見てると、あぁ・・・これは長時間だと辛いかなっていう(笑)。
清木場:そうか、見てる方も酔うかな(笑)、カメラと僕達が一緒に揺れてるんでより揺れてるように感じるかもしれないですね。
カメラが止まってるとたぶんそんなでもないんですよね。
僕らが乗っていた所はあんまり揺れてないんです。
――そうなんですか、これはどうなったんだろうなぁーって思ってたんですよね(笑)。
清木場:結構みんな顔は青々してましたけどね(笑)。
――あのPVは必見ですね(笑)。
清木場:PVの案とかはいつもやってくれる監督さんと毎回僕のインスピレーションで海が良いとか、海の上でやりたいとかっていうのを話すんです。
今回は海の上でバンドチームでみんなでやりたいんだよねって言って、実際やってみたんですけど、思ったよりも結構辛かったですね、簡単に言うもんじゃないなと思いましたね(笑)。
――前にも満員電車に乗ってるPVがありましたよね(笑)。
清木場:そうですね、あぁいうのはでもネタっぽいから面白いんですよ。
いろんなシチュエーションがあって、いろんな主人公がいてみたいな感じで楽しみながらやれるんですけど、今回みたいなのは逃げ場所がないし、8時間位海の上だったので、もう筋肉痛でしたね。
――そんなに長く居たんですね、すごくパワフルに歌われてたんで大丈夫なのかなと思いつつ見てたんですが・・・。
清木場:PVって他のアーティストの方はわからないんですが、自分の場合は本当に声を出して歌いながら撮るんですよ、やっぱり実際に歌った方が表情が出るんで。
8時間で何回も撮るし、海の風とかで結構声もダメになったり、今回はほんと大変でしたね(笑)。
――じゃあ、ものすごい苦労して撮っているんですね。
清木場:苦労して撮りましたね。一番辛かったかな。
――これは見ないと!って感じですね(笑)。
清木場:うん、見てもらいたいですね、あの大時化具合を。
――必見!PV付き!ということで(笑)。それではいつも作品を作る上でいつも大切にしていることはどんなことなんでしょうか?
清木場:作る作業はすごく好きなので、でもやっぱり楽しくかなぁ。
――自分が楽しいということ・・・。
清木場:そうですね。やっぱりレコーディングってなかなか毎日出来るものじゃないので、僕にとっては一種のお祭り的なものがあるんです。
レコーディングの前の日になるとワクワクするし、スタジオに行くことも、なかなかレコーディング・スタジオに入ることもないのでライブのような感覚かな。
自分と向き合ったり、狭い部屋でヘッドフォン着けて何時間もやるので、それなので前の日に何かあっても、ちょっとアゲて行かなきゃいけなかったり。
そうやって見れば楽しみたい仕事ではあるし、それは大事だなと思いますね。
――曲を書いたりとか詞を書いたりとかでは、結構苦労されたりはするんですか?
清木場:今回はサッカーの話を頂いて作る作業だったので、やっぱり枠が絞れるので大変でしたけど、いつもは家でギター一本で鳴らしながらとか、割とシンプルにやってますね。
――あまり書けないーとかはない感じなんですか?
清木場:昔は詞が書けなくて悩んだりしたこともありましたね。
でも思うんですけど、詞とかって無理して書く必要は全くないと思ってるんですよ。
CDを出した時に聴きたい人が手に取ってもらって聴いてくれてっていう作業の中で、そこに一つでもやらなきゃいけない、買わなきゃいけないってのが生じちゃうと全くおかしいことになっちゃうなと僕は思うんです。
そういった意味で、出来ない時は人間なんで出来ないなと、まぁ、書けなくなることはまずないんですけど、期限がある時は別として割と最近は例えば詞が書けなければ、2、3日置いてみたりとかして、仕事、仕事というふうにしないようにはしてますね。
仕事になっちゃうとやらなきゃいけないになっちゃうので。
やっぱり楽しみながら音楽をするというのが大前提ですね。
――大切なことってそういうことなのかもしれないですね。
清木場:そういうこともEXILEで学ばせてもらって、だからすごい感謝ですよね。
そういうのってあんまり気づけないんで。
――それがあるから今があるわけですものね。
清木場:そうですよね。
――では、清木場さんにとって音楽とは何だと思いますか?
清木場:音楽はやっぱり僕にとっては食べたり寝たり、遊んだりするほんとに生活の一部というか、自分の人生の一部ですね。
やっぱりなきゃ困るし、仕事になんないんでね(笑)。
――(笑)
清木場:音楽とは・・・何ですかね。
――自然にあるのが当たり前・・・。
清木場:うん、常に側にあるものですね。いつも音楽聴いてるんで、僕。
――お家とかでもずっと。
清木場:ですね。音楽ないとダメなタイプですね。
――じゃあ、帰ったらスイッチをプチッみたいな。
清木場:うん、帰ったら掛けますね。
――そうなんですか、それでは人生で一番、影響を受けたと思うアーティストを誰か一人挙げて頂けますか?
清木場:そうですねー、尾崎さんもそうですけど・・・うーん、誰だろうなぁ・・・、難しいですよねぇ。
――一人って言われると結構迷いますよね。
清木場:そうですよね。影響を受けた方はたくさんいるんですけどね・・・。でも音楽のルーツはやっぱり尾崎豊さんかな。
――では尾崎豊さんということで。
清木場:はい。
――では自分の作品以外でお薦めのアルバムを1枚紹介して頂けますか?
清木場:最近、何を聴いてるかな、やっぱりジャック・ジョンソンとかは何かしながら普通に聴けるかな。
自分が結構グワー!って歌い込んで感情まみれの歌ばっかりなんで、聴く分には割とリラックス系の曲を最近は聴いてますね、車に乗る時とか地方に行ったりする時に。
うん、ジャック・ジョンソンのアルバムかな。
――それではジャック・ジョンソンのアルバムということですね。
清木場:はい。
――では今後のお話で、これからはどんな音楽を作って行きたいと思いますか?
清木場:その時々、自分が思うことを歌いたいですね。
僕は、“俺はロックンローラーだぜ”っていうのを20年、30年やることは今は見えてないので、1年後には全く違う音楽になってるかもしれないし、今、自分の中にあるものを出して行きたいなと思います。
だからジャンルにこだわってはいないですので、その時々、感じることを歌いたいですね。
――自由な感じでやって行くんですかね。
清木場:うーん、どうだろうなぁ・・・でも唄い屋というスタイルがあるんであれば、唄い屋でいたいなと思いますけどね。
――歌を歌って行くことにこだわって行く・・・。
清木場:やっぱりずっと歌っていたいので、何を伝えたいかよりもやっぱり歌を唄っていたいし、どんなジャンルをやりたいかっていうよりは何でもやりたいし、とりあえず歌を唄っていたいですね、ずっと。
――唄うの大好きって感じですか?
清木場:そうですね。唄うの大好きじゃないと大変な騒ぎですね(笑)、絶対出来ないですけどね。
――そうですよね(笑)。では将来、音楽の上で挑戦してみたいことはありますか?
清木場:歌とは全く別でも良いですか?
――はい、大丈夫ですよ。
清木場:マグロ漁に出てみたいですね。
――え!?(笑)
清木場:いや、ホントに。あれはもの凄い命懸けなんで、マグロ漁って言っても漁師さんがやる方ですよ、マグロ漁船じゃなくて。
――うーん。
清木場:マグロの一本釣りっていうのをね、やってみたいんですよ。
あれはホントに何て言うんだろう、もの凄いロマンがあって、まぁ、語ると3時間半位掛かるんですけど(笑)。
――ハハハ、そうなんですか。
清木場:ドキュメンタリーよりも長い話になっちゃうんですけど、マグロ一本獲るのに人生懸けてる人がいるんで、そういうカッコイイ男に憧れますけどね。
――釣って帰って来た後の音楽が変わりそうですよね。
清木場:結構、変わりそうですよね(笑)。
――ファンにショックを与えそうですね(笑)。では10月から初の全国ツアーなんですよね。まだ先ではあるんですけど・・・。
清木場:すぐですよ、もう。
――(笑)、ファンの方には待ち遠しいーという感じかと思いますが、どんなライブにしたいと思っていますか?
清木場:清木場俊介でやり出して2年間なんですが、なかなかファンの人との交流がなかったので、清木場俊介のスタイルや歌い方とかまだ見てない人がほとんどなんですよね。
だからライブを見たらよりわかりやすくなると思うんですよ。
楽しく一緒に盛り上がれるライブにしたいし、早くみんなに会いに行きたいなと思いますね。
――たくさんやるんですよね。
清木場:全部で30ヶ所位やりますね。
――じゃあ、全国各地のファンの方も待ち遠しいですね。
清木場:そうですね、うん、一緒に騒いでほしいですね。
――では最後になるんですけれども、みなさんに向けてメッセージをお願いします。
清木場:今回また新しく清木場俊介一本になったんですけど、これまでどおり変わらずにやって行きたいと思うので、変わらぬ応援をよろしくお願いします。
――ありがとうございました。
清木場:ありがとうございました。
(Text By Takahashi)