商品説明
明治41年10月26日永眠。享年73。東京の新聞は、榎本武揚の葬儀を盛大な"江戸っ子葬"と報じた。「榎本武揚について関心をもってから久しい。榎本武揚の歴史的再評価が必要ではないか。そういう視点から、いつかは榎本について自分なりにまとめてみたいと思っていた。(中略)小説やテレビで作られた偶像は信ぜず、残されたさまざまな資料をもとに"独断と偏見"で、箱館戦争が残したものと榎本の生きざまを味わってみたいと思った」(「プロローグ」より) 旧幕府軍で蝦夷国総裁として新政府と対立し、箱館戦争で"敗軍の将"となった榎本武揚。しかし敗将の“その後”は、新政府の中枢で日本の外交史と"因縁の地"北海道の開拓に大きな貢献を果たすものだった――。榎本武揚の生きざまと榎本を巡る人々を生き生きと描写したノンフィクション。
関連記事
close