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商品説明
日本映画史に燦然と輝く名匠・小津安二郎(一九〇三‐六三年)。現存する最古の作品『学生ロマンス若き日』(昭和四年)から遺作となった『秋刀魚の味』(昭和三十七年)まで、今日観ることのできる全三十七作品を貫くものは何か。キャメラという知覚機械の本性を深く理解した小津は、サイレントからトーキーへの移行を越え、白黒からカラーへの転換をも越えて、私たちが生きる現実生活の根底に潜む“永遠の現在”を捉える。小津を愛する著者が共感に満ちた筆致で完成した集大成。
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収録内容
1 | 第1部 喜劇の静けさ(映画が滑稽であること |
2 | 微笑の道徳 |
3 | 無力であること |
4 | 流れ歩く人たち) |
5 | 第2部 低く、水平に視ること(なぜロー・ポジションなのか |
6 | サイレントからトーキーへ |
7 | 映画と声 |
8 | “在るもの”としての深さ) |
9 | 第3部 不易を観る方法(世相と不易 |
10 | 映画と変わらないもの |
11 | 豆腐とガンモドキの間 |
12 | 東京に生きる) |
13 | 第4部 色彩映画、至純の華やぎ(色彩喜劇の創造 |
14 | 豊潤の極みへ |
15 | 死を養う色) |
16 | 小津安二郎は、何を撮り、何を語ったのか |
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