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商品説明
「円朝の落語通りに書いて見たらどうか」と助言された二葉亭四迷は日本初の言文一致小説『浮雲』を生んだ。初の女流作家田辺花圃と同門だった樋口一葉は、最晩年に「奇跡の14ヵ月」と呼ばれるほどの作品を遺した。翻案を芸術に変えた泉鏡花と尾崎紅葉の師弟。新聞小説で国民的人気を得た黒岩涙香と夏目漱石。自然主義の田山花袋と反自然主義の森鴎外。「生活か芸術か」を巡る菊池寛と芥川龍之介。12人でたどる近代文学史。
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収録内容
1 | 第1章 異端の文体が生まれたとき―耳から目へのバトン |
2 | 第2章 「女が書くこと」の換金性―痩せ世帯の大黒柱とセレブお嬢さま |
3 | 第3章 洋の東西から得た種本―模倣からオリジナルへ |
4 | 第4章 ジャーナリズムにおけるスタンス―小説のための新聞か、新聞のための小説か |
5 | 第5章 実体験の大胆な暴露と繊細な追懐―自然主義と反自然主義 |
6 | 第6章 妖婦と悪魔をイメージした正反対の親友―芸術か生活か |
7 | 終章 文学のその後、現代へ |