著者・出版社・関連アーティスト
商品説明
今、私は未来の可能性についてあらためて考えてみようと思う。コンサルタントとしてではなく、SF作家としてでもなく批評家でもなく、コンサルタントでありSF作家であり批評家でもある視点から、今、単線的に仮構され選びとられた、唯一無二の確定的な時間構造の間隙にこぼれ落ちた、亡霊のように不可視の領域を漂う、別様のあり方を伴う、無数の失われた未来を求めて。
関連記事
収録内容
1 | 序 失われた未来を求めて |
2 | Side A 未来(音楽・SF・未来―若林恵『さよなら未来』を読みながら |
3 | ディストピア/ポストアポカリプスの想像力 |
4 | 生きること、その不可避な売春性に対する抵抗―マーク・フィッシャー『資本主義リアリズム』 |
5 | The System of Hyper‐Hype Theory‐Fictions |
6 | 暗号化された世界で私たちにできること―木澤佐登志『ダークウェブ・アンダーグラウンド』 ほか) |
7 | Side B 物語(生まれなおす奇跡―テッド・チャン『息吹』の読解を通して |
8 | 物語の愛、物語の贖罪―イアン・マキューアン『贖罪』 |
9 | 未完の青春―佐川恭一『受賞第一作』 |
10 | 明晰な虚構の語り、文学だけが持ちうる倫理―阿部和重『Orga(ni)sm』 |
11 | オブジェクトたちの戯れ―筒井康隆『虚航船団』 ほか) |