著者・出版社・関連アーティスト
商品説明
建武三年(一三三六)、京都を制圧した足利尊氏は新天皇を擁して幕府を開いた。後醍醐天皇は吉野に逃れ、二帝が並び立つ時代が始まる。北朝の天皇や院は幕府の傀儡だったと思われがちだが、歴代将軍は概して手厚く遇した。三代義満による南北朝の合一以降、皇統は北朝系が占めた。一見無力な北朝は、いかに将軍の庇護を受け、生き残りに成功したか。両者の交わりをエピソード豊かに描き、室町時代の政治力学を解き明かす。
関連記事
収録内容
| 1 | 序章 戦国時代の天皇即位儀と将軍 |
| 2 | 第1章 分裂する皇統―鎌倉時代 |
| 3 | 第2章 天皇家と足利将軍家の邂逅―南北朝時代前後 |
| 4 | 第3章 後光厳院流と崇光院流―室町時代前期 |
| 5 | 第4章 天皇家を支える将軍たち―室町時代中期 |
| 6 | 第5章 儀礼的昵懇関係とその裏側―室町時代後期 |
| 7 | 第6章 生き残る天皇家―戦国時代 |
| 8 | 終章 中世の終焉 |
