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三島由紀夫 なぜ、死んでみせねばならなかったのか (シリーズ・戦後思想のエッセンス)

浜崎洋介/著

1100円
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発売日 2020年10月発売
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仕様

商品番号NEOBK-2547203
JAN/ISBN 9784140818329
メディア 本/雑誌
販売NHK出版
ページ数 139

著者・出版社・関連アーティスト

商品説明

ノーベル賞候補だった日本社会のスーパースターは一九七〇年、自衛隊に乗り込んで派手な自決を遂げる。この事件のもつ意味を、どうすれば理解できるのか?その最大の鍵は、自伝的作品『太陽と鉄』にあった。「これがわかれば、僕のやっていることが全部わかる」と三島自身が評した本作に基づいて、本書は、「言葉」と「現実」の関係の必然的な展開として、作風の変遷と作家の「思想」の構造を精確に描き出す。衝撃の「三島事件」から半世紀後にようやく登場した、気鋭の批評家による簡明かつ本格的な三島由紀夫論。

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    収録内容

    1 序章 「本当のことを話して下さい」(三島由紀夫のドッペルゲンガー―「荒野より」
    2 三島由紀夫の「秘められた思考」―『太陽と鉄』の弁証法
    3 三島由紀夫の「思想」を読むということ―本書の方法)
    4 1 「椿事」を夢見る少年(「女の部屋」から生まれた文学―三島由紀夫の幼少年期
    5 白蟻に蝕まれた白木の柱―『太陽と鉄』(1)
    6 少年のナルシシズム―「酸模」と「詩を書く少年」
    7 イロニーとしての「海」―日本浪曼派と「花ざかりの森」
    8 「椿事」を夢みる少年―「煙草」が描く火事)
    9 2 古典主義の「resignation(忍苦・諦念)」(「戦後」に生き延びてしまうということ―三島由紀夫の挫折
    10 「夜の思考」から抜け出すために―『盗賊』から『仮面告白』へ
    11 「太陽」に照らし出された「肉体」―『太陽と鉄』(2)
    12 古典主義の「rosignation(忍苦・諦念)」―「海と夕焼」
    13 三島由紀夫の「コンフェッション」―『金閣寺』)
    14 3 「われら」に向けての跳躍(永続することのない「陶酔」―『鏡子の家』のニヒリズム
    15 「死」を呼び寄せる「肉体」―『太陽と鉄』(3)
    16 「至福」というものの姿―「憂国」と二・二六事件
    17 「敗北」の形而上学―「天皇」・『サド侯爵夫人』・『わが友ヒットラー』
    18 「われら」に向けての跳躍―『太陽と鉄』と「文化防衛論」)
    19 終章 「肉体」より先に「言葉」が訪れるということ(三島由紀夫の「宿命」―エピローグ「F104」
    20 「安全弁の欠如」について―「林房雄論」
    21 戦後日本とポストモダン―三島由紀夫と私たち)

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