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商品説明
死をいかに受け容れるか。文学で描かれた「死」を読むことは、答えの見つからない世界でいかに生きるかを問う「うろたえる」ためのレッスンである―。
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収録内容
1 | 序章 K的な不安とSNS―夏目漱石『こころ』 |
2 | 第1章 芥川龍之介は厭世観を解消するために筋トレをすべきだった? |
3 | 第2章 夢オチ死生観とマドレーヌの味―池田晶子、荘子、プルースト |
4 | 第3章 「死の文学」としての村上春樹の短篇小説 |
5 | 第4章 ドッペルゲンガー(分身)をめぐる死の文学―芥川、ドストエフスキー、ワイルド、ポー |
6 | 第5章 被害者が死後に加害者となる奇妙な物語―ゴーゴリ『外套』 |
7 | 第6章 有事を生きる人間の姿―ヴィアン『うたかたの日々』、カミュ『ペスト』 |
8 | 第7章 生と死を管理するシステム―ブッツァーティ「七階」、カフカ『変身』 |
9 | 第8章 半年後に世界が終わるのに、刑事はなぜ執念の捜査を続けるのか?―ウィンタース『地上最後の刑事』 |
10 | 終章 文学はヨブから来てヨブに還る、あるいは人間の死と病―「ヨブ記」、クラーク『幼年期の終り』 |