商品説明
日本人がエッセイを書く時、女は清少納言に、男は兼好になる。「枕草子」のように自らのセンスを誇り、「徒然草」のように世の中を叱って己を自慢するのだ。伝統の力の、何と偉大なことよ!希代のパスティーシュ作家が、現代まで連なる日本文学の伝統と、名作の凄さやつまらなさをざっくばらんに語る。「源氏物語」の世界文学史上稀な文体はなぜ生まれたのか。なぜ芭蕉は田舎の悪口を書くのか。なぜ漱石の小説は現代人が読んでもスラスラ読めるのか…。日本文学史の「背骨」をわし掴みにする快作。
関連記事
収録内容
1 | 雑談1 「源氏物語」のどこが奇跡か |
2 | 雑談2 短歌のやりとりはメールである |
3 | 雑談3 エッセイは自慢話だ |
4 | 雑談4 「平家物語」と「太平記」 |
5 | 雑談5 紀行文学は悪口文学 |
6 | 雑談6 西鶴と近松-大衆文学の誕生 |
7 | 雑談7 「浮世風呂」はケータイ小説? |
8 | 雑談8 漱石の文章は英語力のたまもの |
9 | 雑談9 みんな自分にしか興味がない |
10 | 雑談10 エンターテインメントも文学の華 |
カスタマーレビュー
レビューはありません。