Mr.Children "HOME" TOUR 2007

2007年3月に発表されたアルバム「HOME」を引っ提げ、スタジアムツアーに先駆け、5月4日 福岡マリンメッセを皮切りに全国7ヶ所14公演(15万人動員)で行われたアリーナツアー「Mr.Children"HOME"TOUR 2007」を完全パッケージした2枚組ライブDVD。
本作の最大のトピックスは、デビューより15年のときを経て、プロデューサー小林武史とのステージでの初共演が実現したことであり、彼の参加によって各公演ごとに「同じ演奏は二度とない」と言える程、自由度の高い演奏が繰り広げられた。
それは、まるで普段のレコーディングスタジオで行われている、ファーストセッションのような新鮮さと緊張感を生み出し、各々がプレイヤーとして非常に高いレベルで瞬時に相手の音に反応し、仕掛けたり、呼応する事によってサウンドを作り上げていくという彼らの日常をそのままステージで表現しているようでもあった。
さらに、永年作品作りに参加している気心の知れたストリングス、ブラスセクション等の実力派サポート・ミュージシャン達と、360度ぐるりとステージを取り囲んだ観客の笑顔、歌声、視線、呼吸、そのすべてが影響し合って"その日だけの完成形"を作り上げた事があげられる。
また、「HOME」収録曲以外の過去の人気楽曲も、新たにリアレンジされ、今回のライブに大きな彩りを添えている。
ファンならずとも必聴&必見の価値あり! 映像監督は、本ツアーのスクリーン映像を多数手掛けた谷聡志 (イエローブレイン)が初監督。
常に、驚嘆の映像美でシーンに革命を起こし続けているyellow Brainチームが、全23曲を1曲ずつプロモーショーンビデオを完成させていくように膨大な素材を徹底的に再編集。
こだわり抜いたその映像美と完成度、またひとつ新たなジャパニーズスタンダードを作り上げた。
これまでで最も観客参加型となったアリーナツアーの特性を生かし、ライブハウスの様な一体感と、様々な角度から繰り広げる映像アプローチで、Mr.Childrenが何気ない日常の向こうにみていたい景色(音楽)と、彼らなりの音楽に託した真摯なメッセージが映像化されている。