ビッグバンドジャズのススメ
ジャズというとトリオや4~5人編成のアドリブがバリバリの演奏を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。確かに少人数で自由に演奏が広がっていくスリルは魅力的ですが、ジャズはそれだけではありません。そうした少人数の演奏、いわゆるビバップ~モダンジャズよりに昔、1930年代に生まれたのがビッグバンドジャズです。メンバーの人数は17人前後。大勢で演奏するので各楽器のアンサンブルが主体になります。アレンジが重要なのですね。たくさんのバンドがあるのでそれぞれアレンジに工夫し自分たちのスタイルを作りあげてきました。
魅力はなんていっても、どこまでもスイングするノリノリのリズムセクションに乗ってホーンセクションの迫力でしょう。自由なアドリブはできませんが、限られた章節の範囲で渾身のソロを回していくパートも魅力のひとつです。バラードも管楽器のハーモニーが美しくロマンチック。
元々ダンスミュージックとして生まれてきたので体が自然と動いちゃうのは当たり前なんです。かつて紳士淑女が夜な夜なダンスホールでダンスを楽しんでいたなんて素敵ですよね。
もちろん現代でもその魅力は変わりません。多くのビッグバンドが活動しています。それはプロばかりではありません。学校や社会人のサークルで結成されたアマチュアバンドがたくさんあります。女性だけのバンドもあるそうです。つまり演奏するのも楽しいというのもビッグバンドの魅力なのです。
生演奏を体験するのがビッグバンドの最大の楽しみ方です。機会がありましたら是非会場に足を運んでみてください。