Free Soul Collection 1000 間違いない5枚

「肘の骨とや○ざ」というめちゃくちゃ怪しい名前のこのバンドはキッド・クレオール(この人も怪しい)の別プロジェクト。アルバムはこれ1枚だけのいわゆる一発屋だけど、クオリティの高い曲ばかり。
ノスタルジックなビッグバンド+ダンスビートのイントロでもう気分上昇、コケティッシュな声のステファニー嬢が歌いだすと昇天必至。
僕の個人的なイメージは六本木に遊びに行く車の中で首都高を飛ばしながら聞いてる感じ(古いなぁ)。わくわくする夜の街への入り口にぴったりなハッピーディスコの超名盤です。1983年リリース。

なんだ、このジャケットは?と思いつつプレイしてみると、優しげなエレピに流麗なストリングスとフルート、トーキングスタイルのソフトなボーカル。小粋でグルーヴィでメロウなソウルジャズ。「おしゃれ」なんだけど70年代の音楽はどこかザラっとした感触があるのがいい。グルーヴの芯が太いというか。ファンキーでブルージーなインストナンバーも収録されています。
春から初夏にかけて聞きたくなる一枚。1972年リリース。

60年代から続いているバンド。ベン・シドラン、ボズ・スキャッグスもかつては在籍していました。
この作品は3人編成+曲によってゲストという形で録音されています。タイトル曲はスペイシーなシンセとハモンドが印象的なファンク・ロック。後にサンプリングネタにされたりしています。アルバムはスペイシー物と乾いた小気味いいロックナンバーで構成されています。淡々としたスティーブミラーのボーカルもよいです。
この次の年、「ジェット・エアライナー」、82年には「アブラカタブラ」の大ヒットシングルをリリースしています。1976年リリース。

60年代の初頭、プロデューサー主導のいわゆる「お人形さん」的シンガーが多くデビューしましたが、彼女はソウルミュージックに惹かれていきます。さらに、ソウルミュージックをイギリスに紹介することにも意欲的でした。
このアルバムは1967年の作品。頭3曲からすごい。1曲目、ノーザンソウル風のイントロで始まるご機嫌なナンバー。ストリングスとホーンのアレンジもソウルフル。2曲目は敬愛するアレサ・フランクリンのカバー。アレサにはないクールな歌い方が彼女らしい。女性コーラスも決まってる。3曲目はセイント・エティエンヌが大胆にサンプリングしていることで注目されたナンバー。フルートをメインにしたアレンジが面白い。3曲とも踊りだしたくなるほどグルーヴィ、反面、彼女のちょっとハスキーな声を聞いていると、胸の奥が切なくなってしまいます。この辺が英国産ブルーアイドソウルの魅力なのかもしれません。
ジャケットも素敵ですね。ちょっとはにかんで微笑むミニスカートのダスティのモノクロ写真とサイケなデザインのタイトル。スィンギング・ロンドンの華やかさや、開放感が伝わってきます。
ダスティの良きリスナーは現在の人たちなのかもしれない。

60年代から活躍するジャズ・ヴィブラフォンプレイヤー。ハービー・マンのバンドなどでプレイした後。70年代に入り自分のバンド、Ubiquityを率い、ソウル、ファンクにぐっと接近していきます。インストパートだけでなくボーカル(自身も歌う)やコーラスを取り入れた本格的なソウル/ファンクバンドでした。ソウルバンドにヴァイブが入ることで艶っぽい浮遊感が生まれ、それが彼の独自のスタイル、魅力となっていきます。
このアルバムは76年発表の彼の代表アルバム。スロー~ミディアムテンポの曲が特に素晴らしく、ゆったりとした黒いうねりがじわじわと効いてきます。アナログシンセやソリーナの今となってはレトロな楽器の音が効果的。
セクシーでアーバンな極上メロウグルーヴでメロメロになってください(笑)。そしてファンキーな曲では踊りまくりましょう。
ロイ・エアーズの音楽はサンプリング・ネタの宝庫なので聞いたことあるフレーズがあるかもしれません。他の作品も良いものがたくさんあるので要チェック。

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