青、緑、赤、白、そして、黒。
第61回グラミー賞《最優秀ロック・アルバム》にノミネートされた前作『パシフィック・デイドリーム』からおよそ2年ぶりとなる通算12枚目のニュー・アルバム『ウィーザー(ブラック・アルバム)』は、TV・オン・ザ・レディオのメンバー、デイヴ・シーテックが制作を務め、初めて両バンドがコラボを手掛けることになった。ウィーザー史上初めて、同アルバムの全ての収録曲が、リーダーのリヴァース・クオモによりピアノのみで書かれた今作。中でも「ゾンビー・バスターズ」は、ヒット曲で満たされている彼らのディスコグラフィーの中でも、最もリスナーに満足感を与えてくれる曲となること必至。
スタジオで楽器を切り替えながら作り上げたメロディーに、ゴリラズからカンやピンク・フロイドにまで至るシーテックの幅広い音楽的リファレンスに沿って生み出されたコーラスが加わった今回のアルバムは、ウィーザーの歴史に新たなる1ページを刻むに違いない。
ちなみに「ゾンビー・バスターズ」は、オルタナティブ・ラジオのトップ10圏内を維持したまま締めを飾ろうとする、彼らの最新シングル「キャント・ノック・ザ・ハッスル」を引き継ぐ曲となる。