徳間レコードというと僕には歌謡曲・演歌というイメージしかないが、よくよく調べてみると日本のロックやフォーク、パンクやテクノ、ヒップホップ、最近のアイドル、さらにはスタジオジブリの諸作品など幅広くリリースしている。そういえばうちのレコード棚にもあったなと思い出したりもして。
今でも歌謡曲・演歌も含めて先進的でディープなレコード会社には変わりがない。
この歴史あるレコード会社の膨大な音源を小西さんはどう料理しているのか楽しみだ。

小西康陽氏のコメント

徳間ジャパンコミュニケーションズは今年が創立50周年だそうで。50年もの歴史をたった3枚のCDにまとめることなど、もちろん出来ないので、ここはひとつ、美味しいところをつまみ聴きして楽しめるようなコンピレーションを作りました。
昭和40年代から、つい最近の曲まで。あくまで肩の凝らない、楽しい1時間のDJを3セット、そんな気持ち。
でも選曲してみて、なんと幅広く、かつ奥の深いレコード・レーベルだったのか、という感慨を抱きました。
では皆さま、お好きなジャケットのCDからお楽しみくださいませ。

夜のミノルフォン・アワー TKCA-74202

1. エド山口&東京ベンチャーズ/ミザルー(セリフのみ使用)
2. フラワー・メグ/ジュテーム
3. 柳ジョージ/「祭ばやしが聞こえる」のテーマ
4.  nadjaバンド/ドリームレーサー
5. グリーンポップス・オーケストラ/また逢う日まで
6.  ソー・バッド・レビュー/最後の本音
7. ザ・ヴァイオレッツ/スウィート・インスピレーション
8. ジョーン・シェパード/ステイン・アライヴ
9. 福富幸宏/PEG
10. 上田正樹とSOUTH TO SOUTH/最終電車
11. 平田隆夫とセルスターズ/ちっちゃな時から
12. 真芽正恵/コキリコ
13. スクーターズ/抱いて
14. ザ・ヴァイオレッツ/自由への讃歌
15. 山本リンダ/恋のバンバン
16.  bice/An apple a day
17. 安田成美/思い出のロックンロ-ル(Ex FanDes Sixties)
18. バニラビーンズ/ニコラ(小西康陽リミックス)
19. 直江政太郎/運河の兵隊
20. ポータブル・ロック/グリーンブックス
21. 天馬ルミ子/教えてください、神様
22. LINDBERG/今すぐkiss me
23. フラワー・メグ/けものの眠り

徳間ダンス・パーティー TKCA-74203

1. ミノルフォンテーマソング
2. トリオ・ザ・マンティス/あなたが好き好き
3. トリオ・ザ・サイゴンズ/四人の刑事
4. ザ・ヴァイオレッツ/ふるさとの匂い
5. 山本リンダ/トンボのメガネ
6. 山川ユキ/新宿ダダ
7. 桜たまこ/東京娘
8. 渥美マリ/可愛い悪魔
9. 五木ひろし/待っている女
10. 林家木久蔵/いやんばか?ん
11. ガール ガール ガール/Boy Boy Boy
12. 大西結花/好きにして...
13. スクーターズ/オー・ハニー!
14. 宮間利之とニューハード/輝く星座
15. ザ・デビィーズ/ベイビー
16. 喜納昌吉&チャンプルーズ/ハイサイおじさん
17. 黒岩三代子/ポイ(POI)
18. 夏木マリ/ミュージシャン
19. ガール ガール ガール/Gilrl Girl Girlのテーマ
20. フランキー堺&ニューシティスリッカーズ/アラビアの酋長
21. 上田正樹と有山淳司/俺の借金全部でなんぼや
22. 吉幾三/俺はぜったい!プレスリー(小西康陽リミックス)
23. 大塚まさじ/アフリカの月
24. 西岡恭蔵/ろっかばいまいべいびい

お座敷ジャパン TKCA-74204

1. 大塚まさじ/田舎者
2. 山本リンダ/ワンダフル トウキョウ
3. はつみ&ひとみ/遊びすぎた日曜日
4. ザ・デビィーズ/女の子
5. 上原ことみ/女なんです
6. ロス・オノデラス/あなたと夜と音楽と
7. 渥美マリ/女の唇
8. フラワー・メグ/そして二人はラ・ララララ
9. 津山洋子・大木英夫/新宿そだち
10. 郷辰也/愛して愛して突っ走れ
11. ハレンチ学園コーラス部/オーッ!ハレハレ
12. 星まり子/泣くなおっぱいちゃん
13. 水村なこ/砂の女
14. ザ・シルヴィー・フォックス/レッツ・ゴー・ミリタリー・ ルック
15. 東京ベンチャーズ/戦友
16. 山本リンダ/ミニミニデート(小西康陽リミックス)
17. 平田隆夫とセルスターズ/サラダ・キャンディ・オレンジ
18. 宮間利之とニューハード/ミセス・ロビンソン
19. 石野陽子/テディーボーイ・ブルース
20. 藤井一子/チェック・ポイント
21. スクーターズ/東京ディスコナイト
22. エド山口と東京ベンチャーズ/フルスロットル
23. キノコホテル/真夜中のエンジェル・ベイビー
24. 夏木マリ/いちばん好きなもの
25. 加橋かつみ/花の世界

 

小西康陽プロフィール

音楽家。DJ。文筆家。日本有数のレコード・コレクター。
1985年、ピチカート・ファイヴのメンバーとしてメジャー・デビュー。音楽マニアならではの洗練された音楽性で、後に「渋谷系」とカテゴライズされるサウンドを確立したミュージシャンの一人として高い評価を得ている。
ピチカート・ファイヴ解散前から数々の歌手・アーティストへの楽曲提供、プロデュース、リミックスを手掛ける。中でも自身が企画した「ルパン三世」のリミックス&カヴァー・アルバム「PUNCH THE MONKEY」シリーズはアニメ・リミックス・アルバムとしては異例のヒットを記録。SMAPの香取慎吾が歌った「慎吾ママのおはロック」はミリオン・セラーとなるなど、その独自のセンスには、音楽マニア以外にも多くの“信奉者”を持つ。