Neowingスタッフが【推せる5作品】を毎週紹介する「推し5選」シリーズ。今回は、ジャズ・ファンク界最強のオルガン奏者、怪物リチャード・グルーヴ・ホームズの作品を推させていただきます!
ジャズ・オルガンの名手
リチャード・グルーヴ・ホームズというジャズ・オルガン奏者を最近知りました。左手でベースラインを弾くジャズ・オルガン奏者の中でも、そのベースラインで強力なグルーヴを生み出すことで知られ、“グルーヴの化身”の異名を持つ、ジャズ・ファンク界最強の怪物オルガン奏者です。
名前にグルーヴと入ってるぐらいだから、どれだけのグルーヴなのか気になりますよね。検索してみますよね、ジャケットが並んでいますよね、あることに気がつきますよね、グルーヴ以上に気になることが…。
ジャケットが味わい深い。
リチャード・グルーヴ・ホームズ、すごくいい。演奏もジャケットも。だから紹介させてください、ジャケットと共に珠玉の5枚を。
ほとばしる重厚感!
スウェディッシュ・ララバイ
まるで初孫を抱えるおじいちゃんのような多幸感が伝わってくる一枚。巨漢のホームズと赤ん坊のコントラスト、優しい眼差しとハの字になった眉毛の味わい深さがなんとも良い。ホームズがスウェーデンのレーベルに残した幻の名作といわれる本作は、演奏も非常にリラックスした雰囲気で、生前もっとも気に入っていたアルバムだそう。
オンサヤ・ジョイ
またもや赤ん坊です。弾けんばかりの笑顔には愛と幸せしかない。たかいたかいしたくなりますね。本作は、ブッシュ・ベイビーズの楽曲の元ネタにもなった、抜群にファンキーでグルーヴィな名曲『オンサヤ・ジョイ』を収録したホームズ随一の人気作。
ソウル・メッセージ
ホームズの豪快な笑い声が聞こえてきそうなジャケットが素敵で味わい深い一枚。なにがそんなに楽しいんでしょう、ロゴのフォントも最高にファンキーです。本作は、エロル・ガーナーのジャズ・スタンダード曲『ミスティ』のカバーも好評なホームズの代表作。
ナイト・グライダー
今度は斜め上を見つめてニヤリと笑ってます。なにかを夢想しているんでしょうか、赤ん坊のことを思い出してるのでしょうか、最高でファンキーなベースラインでも録音できたのでしょうか。本作は、名ドラマー、バーナード・パーディとタッグを組んだファンキー爆増の最強グルーヴ作品。セルダン・パウェルのテナーも相性抜群です。
シックス・ミリオン・ダラー・マン
仁王立ちのホームズ、70年代あたりの米国プロレスラーの宣材写真の様相です。トレーナーの柄は一体何なんでしょう、カルト的な味わい深さがあります。本作は、TVドラマ『600万ドルの男』のファンキーなカバー、ホームズのオルガンが壮絶なグルーヴを生み出す人気曲『Dumpy Mama』などを収録したファン必聴の怪作。