ブライアン・イーノ / アンビエント1: ミュージック・フォー・エアポーツ (1979)
アンビエントミュージックの父、ブライアンイーノが1979年に発表した環境音楽の始まりにして最高峰の1枚。
内容はタイトルをそのままに「空港のための音楽」。
音楽が主役になるわけではなく、「空港」という環境と共に存在するための音楽であるため、「中断可能でなくてはならない (構内アナウンスがあるため)」「人々の会話の周波数からはずれていること」などの定義の元、制作されています。
様々な思想が詰められたアルバムのため、ライナーノーツを読み込んだり、情報を集めてから聴くのもオススメです(コンセプトから外れてしまいますが)
環境音楽とは何たるかを知るのに最適な作品です。
ペンギン・カフェ・オーケストラ / ペンギン・カフェ・オーケストラ -ベスト (2007)
ブライアン・イーノが主催した、オブスキュア・レコードより1976年にデビューした室内オーケストラ集団。
クラシック、カントリー、ニュー・エイジ、現代音楽、民族音楽など織り交ぜた音楽性ながら、難解さを感じない極上の無国籍ミュージックです。彼らのアルバムジャケットに登場する、怪しい「半ペンギン人」は一度見たら忘れられない衝撃があります。
(余談ですが、笑い飯の漫才「鳥人」はこんイメージなのかな?と想像しているので、笑い飯を見るたびにペンギン・カフェ・オーケストラが頭に浮かびます。笑)
ジャケットで引かずに、とにかく一度聴いてもらいたい音楽です!
テリー・ライリー / ア・レインボウ・イン・カーブド・エア (1968)
アンビエントミュージックに多大な影響を与えた、ミニマル・ミュージックの巨匠テリー・ライリーの傑作をチョイス。
本人演奏による多重録音されたオルガン、タブラ、サックスなどで構成されるミニマルサイケな世界観。どっぷり聴くと、とてつもないトリップ感に包まれます。
また、テリー・ライリー はインド古典音楽も学んでおり、そこに影響された即興も取り入れています。 ブライアン・イーノは勿論、ザ・フーやソフト・マシーン、久石譲なの後の音楽に多大な影響を与えたミニマルミュージック傑作を是非!坂本龍一 / 12 (2023)
日本が世界に誇る偉大な音楽家、坂本龍一の最終作品。
過酷な闘病生活の中、日記を書くように制作した音楽のスケッチから12曲を1枚に収めたアルバムです。
日記のため楽曲タイトルは日付になっており、曲順は日付順に並べられています。
潔白でどこまでも美しいピアノとシンセサイザーの音が閉じ込められた1枚。
最後まで音楽家であり続けた教授のドキュメント作品でもあります。
細野晴臣 / omni Sight Seeing (1989)
沖縄音楽や、アジアンエキゾサウンドを中心に様々な音楽をごった煮させた「チャンキー・ミュージック」を提唱した細野氏。
80年代後半にはワールド・ミュージックの先導的な役割を担っていた彼が1989年に発表した傑作。
日本民謡からアラブ、中南米音楽など世界各地の音楽の要素を取り入れた、音楽で世界旅行を体験するかのようなエレクトロニック・ポップの名盤です。
アンビエント・ミュージック=環境音楽と定義される中、自身の音楽は「音楽観光」だと遊び心もあるテーマで制作された作品。
大推薦!