ブリジット・フォンテーヌ / ラジオのように(1969)

前衛シャンソン歌手と前衛ジャズ集団が運命的な出会いで融合した歴史的名盤!

シャンソン史に名を残す異端シンガー、ブリジット・フォンテーヌの退廃的な美しさを持つ歌声が素晴らしい作品です。

渡仏していた革新的ジャズ・グループ、アート・アンサンブル・オブ・シカゴによる濃密かつプリミティヴな演奏と、ブリジットのストイックなヴォーカル、そしてパートナーのベルベル人アレスキの呪術的かつ空間的なパーカッションに奇跡的なサウンド。

フランスの名門 「 サラヴァ 」 レーベルを代表する歴史的名作として名高く、アヴァンギャルド・ファンからの人気も高い1枚です。

アヴァンギャルドとは何たるかをこのアルバムから教わりました。


ジャクリーヌ・タイエブ / ロリータ・シック'68(1967)

「イェイェ」などフレンチポップ全盛の60年代後半のフランスで発表された衝撃的な1枚!

「Lolita Chick b68」。力強いロック/ポップスの楽曲を演奏するそのガレージ・サウンドとキッチュでコケティッシュなガールズ・ヴォーカルが絡み合う知る人ぞ知る傑作。

収録された曲の中には、The Whoの名曲"MyGeneration"のオマージュ曲 "Sept Heures Du Matin" およびその英語ヴァージョン "7A.M" が収録されているかと思えば、サイケなロック、ジャズフレイヴァーを強調したスウィング、そしてフレンチらしくエスプリの効いたポップまで収録。

再発の際に、全国のレコード屋さんで激推しされていたのが印象的でした。ぜひ聞いていただきたいアルバムです!

ピエール・バルー / ル・ポレン~伝説のライヴ1982(1982)

日本とも縁が深いフランスの偉大な音楽家ピエール・バレーが、邦楽界の偉大なミュージシャン達と共演した記念碑的アルバム。

ブリジット・フォンテーヌのところで名前の出た、ヨーロッパ最古のインディペンデント・レーベルであるフランスの名門レーベル「サラヴァ」の設立者が彼です。

ピエール・バルーを敬愛する高橋幸宏、坂本龍一、清水靖晃、鈴木慶一、加藤和彦といった超一流との芝郵便貯金ホールでのライブ音源。

優しさに溢れたニューウェイブ~エキゾなサウンドが最高です。

特にユキヒロさんファンは必聴!

セルジュ・ゲンスブール&ブリジット・バルドー / LOST LOVES(2012)

フランスギャルの大ヒット曲「夢見るシャンソン人形」をはじめ数々の名曲を生み、映画ファンにもお馴染みの色男セルジュ・ゲンスブールと、「フランスのマリリン・モンロー」と称されるブリジット・バルドーの作品コンピ!

ファンには堪らない61年前後の録音音源を中心にセレクトされた30曲!

初々しいブリジット・バルドーの歌声が堪りません。

フェニックス / ウルフガング・アマデウス・フェニックス (2009)

SUMMER SONIC 2024出演決定!

00年代フランス・インディーロック界の至宝と評される、パリ・ヴェルサイユ発世界的バンド、PHOENIXの2009年作をチョイス!

通産4作目となる本作はこれまでの洗練されたポップ・センシビリティーとメロディ・センスに加え、YMOからの影響もあったと語られたシンセポップ、エレクトニカなサウンドを取り入れた1枚。

フランツ・フェルディナンドやアークティック・モンキーズ ファンの方◎