星野源 / Gen

現在の日本における正真正銘のポップスター、星野源6年半ぶりのニューアルバム。

今までギターによる作曲から、外出自粛期間を機に、自宅でDAWを用いてトラック制作による手法を新たに。

頭の中でなっている音がそのまま表出されたらような箱庭ポップ感。

エキゾ、ジャズ、ブラックミュージックから和フォークまで幅広い音楽嗜好が窺える完成度の高い宅録名盤。

ステレオラブ / インスタント・ホログラムズ・オン・メタル・フィルム

ポストロックを切り開いたアヴァンポップ代表的、ステレオラブ15年ぶりのニューアルバム。

フレンチポップの流麗さに、クラウトロック~ボサノヴァがのる、心地良すぎない浮遊感がたまらない。

タイラーザクリエイター、テーム・インパラ等に影響を与えたレジェンド的存在の彼らの新譜は実験味と瑞々しさと洗練さを誇っています。

パルプ / モア

90年代英国カルチャー~ブリットポップ大本命、パルプ。2025年1月には27年ぶりの来日を行なった彼らの24年振り待望の、、待望のニューアルバムが誕生、、!

円熟さが感じられるサウンドに、隠しきれないジャーヴィス・コッカーのニヒル、ナンセンス、悪趣味を含んだアヴァンギャルドなテイスト。

24年心待ちにした僕らファンへ、パルプから現在地を伝えてくれる贈り物は素晴らしい仕上がりでした。

kanekoayano / 石の糸

ここ数年の間、最注目のSSWであり続けるカネコアヤノ。彼女が率いるバンド・kanekoayanoのファーストアルバムが4月にサプライズ登場。

再録も含む10曲は、これまでのカネコアヤノらしいフォーキーな側面を引き継ぎつつ、アレンジの自由度が格段に増し、サイケな曲はよりサイケに、クラウトロックやダブに接近した曲はよりエクスペリメンタルに進化/深化を果たし、コンガやスティールパンも織り交ぜて曲ごとに様々な風景を描き出していく。

自由かつ深度あるサウンドは後世まで聴かれる雰囲気を纏っている。

スパークス / マッド!

キャリア50年を超えた、カルト的人気を誇る兄弟によるポップ・デュオ、スパークス。28枚目の作品(!)

本作は2人が開拓し世に知らしめてきた、ニュー・ウェイヴ、シンセポップ、アート・ロック、エレクトロニックオペラといったジャンルのセルフオマージを詰め込んでいる。

毎度、スパークスの作品に驚かされるが本作も期待を裏切らないまさに「MAD!」な1枚。

「普通に良い音楽」では満足できないあなたにぜひ聴いて欲しい。