トーキング・ヘッズ / ストップ・メイキング・センス (1983)

トーキング・ヘッズをとらえた最高傑作ライヴ・アルバム『ストップ・メイキング・センス』を1枚目にセレクト。

日本語訳「意味付けなんてやめちまえ!」のタイトルそのまま、観れば、聴けばその衝撃に圧倒される、その後の音楽シーンに多大な影響を与えた80年代最重要な瞬間を収めた傑作です。

デビッド・バーンがギターとリズムマシーンのみで歌い上げる、1曲目「サイコキラー」が始まった瞬間からラストまで、止まらない緊張感と期待感。

ブライアンイーノと共に作り上げた、アフロビートを取り込んだ楽曲の素晴らしさ。

「音楽ってなんでもしていいんだ!」と聴いた後に音楽観が変わるような衝撃の1枚です!

またライブ映像は「羊たちの沈黙」で知られるジョナサン・デミが監督。


全部いいけど強いて一曲チョイス!:ジス・マスト・ビー・ザ・プレイス

ボブ・マーリー&ザ・ウェイラーズ /ライヴ!(1975)

レゲエの魅力を世界に広め、ポピュラー・ミュージックに多大な影響を残したボブ・マーリーの代表作にしてライヴ・アルバムの金字塔。

75年にロンドン、ライシアム・シアターで行ったライブ録音を収めた作品。

ボブ・マーリーの歌声は勿論、熱気と興奮が溢れる会場全体のグルーブ感が伝わってくる最高のライブ盤。

心地よさトリップ感に包まれる楽曲で、レゲエに世界中が魅了されたのも納得のアルバムです。

全部いいけど強いて一曲チョイス!:トレンチタウン・ロック

ザ・フー / ライヴ・アット・リーズ (1971)

史上最高のロック・ライブ・アルバムと名高い1970年の熱狂をそのままパッケージした1枚。

キースムーンのブチ壊しそうなドラムに、ピートタウンゼントのギターのかっこよさを詰め込んだプレーなど、これぞライブアルバム!と思わせる迫力です。

ジャケットは当時、数多く出回っていた海賊盤を模したデザインで、ザフーもたくさんの海賊版が市場に流れており苦しめられたそうです。

オフィシャルから海賊盤のようなジャケットを発表するという皮肉たっぷりなアイデアがクール。

全部いいけど強いて一曲チョイス!:恋のピンチヒッター

ニール・ヤング / ヤング・シェイクスピア (2021)

傑作として知られるあの名盤『AFTER THE GOLD RUSH』発売から数か月後となる1971年、コネチカット州ストラトフォードで行われた、アコースティック・ギターとピアノ、そしてハーモニカのみ、という一人のアーティストによるピュアなパフォーマンスを収録した、ニール・ヤングという伝説のルーツを垣間見せてくれる貴重な未発表ライヴ作品!

まだ若さを感じる当時25歳のニール・ヤングのパフォーマンスは、世界中で名前が知られる前夜的な雰囲気がたっぷりあります。

秋~冬あたり特に沁みてくる2作品『AFTER THE GOLD RUSH』『HARVEST』の楽曲もあり今の季節にピッタリです。

全部いいけど強いて一曲チョイス!:Old Man

NRBQ / アット・ヤンキー・スタジアム (1978)

史上最高のライブバンド、みんな大好きNRBQをラストにチョイス!

タイトルはアットヤンキースタジアムで、ジャケ写はヤンキースタジアムですが、ヤンキースタジアムのライブ盤ではありません。

マーキュリーで唯一残したスタジオ盤です。タイトルの粋なジョークから心つかまれます。

60年代から活動し、キース・リチャーズやエルヴィス・コステロをはじめとする数多のアーティストからリスペクトされる筋金入りのライブバンド。

ビートルズのテイストにやジャズ、ロックンロール、ロカビリー~スウィングなどの、ごった煮ゴキゲンサウンドは堪りません!

全部いいけど強いて一曲チョイス!: Get Rhythm