祝!スチャダラパー デビュー35周年!
日本のラップに革命を起こし、日本にヒップホップを知らしめた偉大なトリオ、スチャダラパーが今年でデビュー35周年を迎えた。
また、傑作「5th WHEEL 2 the COACH」の30周年を記念し、中古市場でも高値となっているアナログ盤でのリプレスも発表。
今なお最前線で活動し、絶大な影響力を誇る彼らの元ネタを5つセレクト!
サマージャム95 → Bobby Hutcherson / Montara (1975)
日本語ラップ・サマークラシック、サマージャム95。95年当時のだらっとした夏の過ごし方が描かれた代表曲!
元ネタはジャズ・ヴィブラホン奏者、Bobby Hutchersonが75年にブルーノートより発表したメロウグルーヴ傑作ナンバー。
ラストの「remember in a summer sunset」というフレーズはRuby Andrews / Gotta Break Awayから引用。
PROTECT HIM → Ripple / A Funky Song (1973)
彼らが提唱した「オモロラップ」が体現された、個人的にスチャダラパーで1番好きな曲をチョイス!
物欲が強く、グッズやTシャツ、ガンプラなど買い集める友人を歌った楽曲。
元ネタは70年代のファンクバンドrippleによるファンククラシック「A Funky Song」。
終盤ドラムブレイクなどサンプリングネタとして定番。
よさGなスキャット → The Cyrkle / The Visit (1964)
2016年に発表されたミニアルバム収録収録の「よさGなスキャット」をチョイス。
元ネタはソフトロック~サンシャインポップ代表The Cyrkleの傑作2ndアルバムより。 The Cyrkleは渋谷系文脈で掘り起こされ、再評価されたバンドとして知られています。
ここら辺の引用は「今夜はブギーバック」での小沢健二など、渋谷系ミュージシャンとも距離が近かったの伺えますね!
ソフト&メロウなアコースティック曲を、タイトなビートナンバーにさらっと変換した流石ベテランなナンバー。カッコいいです!
ノーベルやんちゃDE賞 → Ruby Andrews / Gotta Break Away (1971)
スチャダラパーらしいユニークな着想とラッパー2人の絶妙な掛け合いが楽しめる愉快なナンバー。
元ネタは泣く子も黙るブレイクビーツ大定番!タイトなドラムが際立つ、甘茶メロウ・ソウル名曲。
ドラムブレイクを素直に使ったビートに、サブカル感溢れるリリックが楽しいです。
Into The Dream →Cannonball Adderley / Poor Butterfly (1964)
スチャダラパーによる強烈なカウンター、問題作にして傑作「偶然のアルバム」より1曲目の「Into The Dream 」。
堅いドラムビートに軽快ピアノのセンス抜群なナンバー。元ネタはジャズ・ファンク/ジャズソウルの第一人者Cannonball Adderley!
ファンキーなアルトサックスが出てくる前、冒頭ピアノを引用するセンスに脱帽です。