選挙とエンタメ

選挙行ってますか。選挙行きましょう。

先日の衆議院選挙では自公政権が過半数を割る結果となったり、アメリカでは大統領選挙(本日11/5が投票日!)があったりと、ここ数日「選挙」に関する話題が世間をにぎわせています。

そういえば、映画や小説、漫画やアニメにいたるまで、選挙を題材としたエンタメ系の作品ってよく目にしませんか。

これは、選挙が単なる政治行事ではなく、権力欲や裏切といった人間ドラマ、社会構造の縮図、予測不能な展開を見せる投票結果など、人間社会の普遍的なテーマが作家たちの創作意欲を刺激するからともいわれています。

そこで、今回は選挙を題材とした作品を5つご紹介したいと思います。


投票

いつも期日前投票で済ませてます

選挙

政治に関しては全くの素人である一般市民が、自民党公認の候補者として川崎市議会選挙に挑んだ顛末を追ったドキュメンタリー。

ナレーションやBGM等を一切使用せず淡々と追うカメラが映し出す選挙戦の模様、それは、政策よりも名前の連呼や印象作りが重視される選挙の現実であり、ときに滑稽でユーモラスでありながら、同時に、日本の選挙制度の問題や、政治家の選挙活動の実態を冷静に描き出してもいます。

スイング・ステート

ウィスコンシン州の町長選挙において、Youtubeでバズる退役軍人の大佐を担ぎ出した民主党と、現職の町長についた共和党が繰り広げる巨額を投じた「仁義なき代理戦争」を描いたコメディー作品。思わず笑ってしまう楽しさと、見終わった後にふと考えさせられる、2つの魅力をもった傑作。

当確師

『ハゲタカ』シリーズの真山仁による、当選確率99%を誇る選挙コンサルタントを主人公にしたエンターテインメント小説。2020年に香川照之主演でドラマ化された本作は、選挙戦の裏側や戦略が詳細に描かれており、選挙というプロセスについて深く理解することができます。

スーパー・チューズデー -正義を売った日-

ジョージ・クルーニーが監督・出演を務めた、選挙戦の裏側での駆け引きや裏切りの応酬を生々しく描き出した政治ドラマ。選挙戦の熾烈さと候補者たちの策略が交錯する中で、理想と現実の葛藤が浮き彫りになっていきます。『ラ・ラ・ランド』のライアン・ゴズリングらの演技も絶賛されました。

フロスト×ニクソン

4500万人が視聴したとされる伝説のインタビュー番組の舞台裏を描いた作品。ウォーターゲート事件の汚名返上&政界復帰を狙うニクソンに、アメリカ進出を目指す英国のコメディアン・司会者フロストがインタビューを申し込みます。二人の思惑が交差する緊張感あふれる展開が秀逸な作品です。