星野仙一

1月4日、逝去。1968年に中日ドラゴンズに入団。V9街道まっしぐらの巨人に対し闘志を剥き出しにし、ON(王貞治、長嶋茂雄)に対して真っ向から勝負する姿勢はアンチ巨人勢の希望の星であった。監督となってからも、中日、阪神、楽天を日本一に導くなど名伯楽として名高い。

ドロレス・オリオーダン

1月15日、逝去。アイルランドのバンド「ザ・クランベリーズ」の女性リードボーカル。「リンガー」「ドリームス」「ゾンビ」などのヒット曲で見せるケルト地方の歌唱を受け継ぐ独自の表現力は随一。

大杉漣

2月21日、逝去。日本映画界きっての名バイプレーヤー。長い下積みの後、40歳を超えて挑んだ北野武監督『ソナチネ』でブレイク。その後は「300の顔を持つ男」と称される幅広い役を演じることになった。筋金入りのサッカー好きとしても知られ、故郷徳島のJリーグクラブ・徳島ヴォルティスの試合を観戦する姿もよく見かけられた。

スティーブン・ホーキング

3月14日、逝去。イギリスの世界的理論物理学者。21歳でALS(筋委縮性側索硬化症)と診断され余命2年と宣告されるも、その後50年以上にわたり研究活動を続ける。ブラックホールや宇宙に関する独創的な理論で科学界に影響を与えた。

高畑勲

4月5日、逝去。盟友・宮崎駿とスタジオジブリで一時代を築く。『火垂るの墓』『おもひでぽろぽろ』『かぐや姫の物語』など、現場では一切の妥協を許さぬリアルでち密な作風でスタジオジブリの興隆を支えた。

アヴィーチー

4月20日、逝去。28歳の若さで急逝した天才DJ。19歳の頃からEDM界で一目置かれ始め、2011年の『Levels』が世界中で評判をよび、1回のギャラが約2700万円とも言われるほどに成功した。

衣笠祥雄

4月23日、逝去。広島カープで2215試合連続出場を記録した鉄人。王貞治に次いでプロ野球選手として2人目の国民栄誉賞を授与される。死球をうけ左手を骨折するも翌日には代打、2日後にはスタメン復帰するという鉄人ぶりを発揮したことも。

西城秀樹

5月16日、逝去。1972年デビュー。郷ひろみ、野口五郎と共に「新御三家」と呼ばれる。日本人ソロ歌手として初の武道館公演を成功させ、「YOUNG MAN (Y.M.C.A.)」「傷だらけのローラ」「ギャランドゥ」などヒット曲を送り出すかたわら、洋楽カヴァー、「カックラキン大放送」「寺内貫太郎一家 」などコント番組やドラマの出演等もこなし、アイドルの枠を超える旺盛な活動を繰り広げた。

加藤剛

6月18日、逝去。俳優座を代表する昭和の名優。ドラマ『人間の條件』で注目を浴びると、生涯の当たり役となったTBS時代劇『大岡越前』を30年以上演じる。映画『砂の器』で演じた天才ピアニスト役も印象深い。

ヴィニー・ポール

6月22日、逝去。轟音メタルバンド・パンテラのドラマー。ツーバスと多彩なフィルインを駆使したパワフルなドラミングは後世のドラマーに多くの影響を与えた。同じくパンテラで活動した弟のダイムバッグ・ダレルは2004年に凶弾に倒れており、メタル界屈指の兄弟が早すぎる死をむかえることとなった。

桂歌丸

7月2日、逝去。『笑点』の大喜利オリジナルメンバーで、主に古典落語を中心に活動。笑点における4代目三遊亭小圓遊、6代目三遊亭圓楽(楽太郎)との丁々発止の罵りあいで人気を博す一方、古典落語を疎かにすることなく生涯高座に立つことにこだわり続けた。

津川雅彦

8月4日、逝去。「日本映画の父」マキノ省三の系譜に連なる芸能一家に生まれる。兄は俳優・長門裕之。石原裕次郎の弟役をつとめた『狂った果実』で名を知られ、必殺シリーズの悪役やジェームス三木、伊丹十三作品の常連、サラリーマン金太郎の社長役などで存在感を発揮。愛妻・朝丘雪路も4月に逝去している。

菅井きん

8月10日、逝去。必殺シリーズで何かにつけ「ムコ殿!」と中村主水をいびる姑役で女優としての地位を得る。その後も『太陽にほえろ!』でのジーパン刑事(松田優作)の母親役や『家なき子』での鬼婆など、ドラマでの母親・お婆さん役といえば「菅井きん」といわれるまでになった。

アレサ・フランクリン

8月10日、逝去。ローリング・ストーン誌の選ぶ歴史上最も偉大な100人のシンガーで1位に輝く“ソウルの女王”。ゴスペルをベースにしたパワフルでエモーショナル、そして愛に満ちた歌声は世界中の人々に愛された。

さくらももこ

8月15日、逝去。国民的アニメ『ちびまる子ちゃん』を世に送り出す。主題歌『おどるポンポコリン』の作詞も担当。エッセイストとしての顔をもち初期エッセイ集はベストセラーにもなった。静岡県清水市出身で、同級生に元サッカー日本代表の長谷川健太らがいる。

バート・レイノルズ

9月6日、逝去。『脱出』『ブギーナイツ』や、ジャッキー・チェン出演で日本でも馴染みのある『キャノンボール』のJJ役で知られるハリウッドスター。1980年前後の数年間はハリウッドで最も興行収益を上げる俳優として名を馳せた。

樹木希林

9月15日、逝去。若い頃から『寺内貫太郎一家』などで老けメイクを施した老け役で活躍。郷ひろみとのデュエットやピップエレキバン、フジカラーのCMでお茶の間に強烈な印象を残す。晩年は病魔とたたかいながらも『東京タワー ~オカンとボクと、時々、オトン~』『海街diary』『万引き家族』など映画出演も旺盛にこなしていた。

スタン・リー

11月12日、逝去。マーベル・コミックで『スパイダーマン』、『X-メン』などのスーパーヒーローコミックの原作を手がけた米コミック界の巨匠。他にも『ファンタスティック・フォー』『アイアンマン』『アベンジャーズ』『ハルク』などの実写映画・アニメ化にも携わり、本人のカメオ出演も有名。

赤木春恵

11月29日、逝去。1979年スタートの『3年B組金八先生』で女性校長役をつとめ全国で名を知られるようになる。その後『渡る世間は鬼ばかり』では泉ピン子の姑役(角野卓造の母親役)でドラマ界の地位を確立。2013年に88歳にして映画初主演となった『ペコロスの母に会いに行く』で“世界最高齢での映画初主演女優”としてギネスに認定。