どんな音?

シューゲイザーを一言で説明すると「ノイズと美しいメロディー」。

轟音のフィードバック・ノイズと甘美なメロディ、そして深いリバーブによる白昼夢なサウンド。

シューゲイザーの語源は、演奏中に足元のペダルを凝視する姿勢から、足(Shoe)をじっと見る(Gaze)=Shoegazerと名付けられました。

ノイズと美しさという相反するサウンドによる唯一無二の世界をぜひ。

シューゲイザーの起源

シューゲイザーの起こりは、1980年代後半、イギリスのインディー・シーンの中で、ポストパンク~ドリーム・ポップを飲み込みながら誕生。

轟音的なサウンドを求めたジーザス&メリーチェインや、コクトー・ツインズなど白昼夢なドリーミーで浮遊感溢れる音の世界観を作り上げたサウンドが源流とされています。 また、上記に2バンドをはじめ、80年代後半のポストパンクは、シューゲイザーのみならず、後の音楽に大きな影響を与えました。

黄金期90年代

91年、シューゲイザーを象徴するロック史に残る傑作マイ・ブラッディ・ヴァレンタイン(MBV)『Loveless』が発表。
とてつもなく深いリバーブと轟音ギターで奏でられる甘美なメロディー。
シューゲイザーの魅力がすべて詰まったと言っても過言ではないまさに金字塔。

また制作に莫大な時間と費用がかかり、レーベルのクリエイションは制作費のため、倒産の危機になったという話も有名。
(ラブレスの赤字分は、同年発表のプライマルスクリーム/スクリーマデリカですべて回収し、倒産危機を免れたとの話もあります。*真偽不明)

同時期にはSlowdive、Ride、Pale Saints、Lushなどが、後世にも語られる名盤を立て続けに発表。
『Loveless』のように深刻さを感じるほどのドリームポップな印象とは異なり、ポストパンクに寄っていたり、ストレートな轟音を鳴らせたりと、様々、個性のあるサウンドでオルタナシーンを席巻していきました。

現代のシューゲイザーシーン

現在のシーンはシューゲイザーに限りらず、単なるリバイバルではなく、他ジャンルとのクロスオーバーが主流となっています。
これはインターネットやサブスクの登場により、時代を問わず、多種多様な音楽へアクセスするのが当たり前となった事が大きく影響していると感じています。

2018年ごろから、Grungegaze(グランジゲイザー)という90年代グランジの重厚なリフとシューゲイザーの質感を混ぜたスタイルが、現在のインディー・シーンに生まれています。
スマッシングパンプキンスやハスカードゥ、ニルヴァーナ等、90年代前半のオルタナシーンに中心であったグランジやエモの音楽性とシューゲイザーを同時に感じさせる様な印象です。

グランジゲイザーの代表的なバンドでは、LUSHファン感涙のサウンドを生む、ホワイトランズ。台湾出身、ドリームポップなシューゲイザーの新星、ルーシッド・エクスプレス。 Trauma Ray、Narrow Headなどなど懐かしさと新しさを持つバンドが多く生まれています。

日本でのシューゲイザー

フリッパーズギターが「ヘッド博士の世界等」にて、MBVをサンプリングしたことに始まり、dipやVENUS PETERなど、90年代は耳の早い東京アンダーグラウンドシーンでは伝説的なバンドが生まれました。

現在の日本インディーズシーンでもシューゲイザーは注目になっており、フリッパーズギターをプロデュースした吉田仁が初期のプロデュースを担当した羊文学をはじめ、揺らぎ、kurayamisakなど、当店のランキングにも、現行の日本のシューゲイザーバンドが度々顔を出しています。

今後さらに良い作品が発表されてでくると思うので、キャッチしご紹介できればと思います。