ポール・マッカートニー / シングス・ウィー・セッド・トゥデイ、東京ドーム 1990

90年にようやく実現した、ポール・マッカートニーのソロとしての初の来日公演から、全6公演行われた中の3日目、3月7日の東京ドーム公演を収録。ポールの来日公演は、過去に75年、80年と中止になっており、署名活動などを経て3度目の正直となった。

この時のツアーはニューアルバムの『フラワーズ・イン・ザ・ダート』(89年)のためのツアーだったが、ウィングスの解散後のポールは、80年代を通して数えるほどしかライヴを行なっておらず、ソロとしてはこれが初のワールド・ツアーでもあった。そういったこともあってか、セットリストはビートルズの曲が半分、さらに残りの半分が新作からの曲という内容で、世界へのご挨拶的な意味合いもあったのだろう。

とはいえ、ビートルズの曲もライヴをやらなくなってからの曲が多く、ポールにとってやり慣れたウィングスの曲よりも、新鮮に演奏できる曲を選んだ結果だとも言えるだろう。ツアーは89年9月26日のノルウェー公演を皮切りに、ヨーロッパから北米、英国、再びの北米の後に日本と巡っていき、トータルで9レッグ103公演に及んだ。

バックバンドには、リンダの他は、元アヴェレイジ・ホワイト・バンド、元プリテンダーズ、元エディ・ブリケル&ニュー・ボヘミアンズなどに在籍した、バンド系のセッションに長けた英米のミュージシャンを起用している。このツアーの模様はライヴ・コンピレーションとして『ポール・マッカートニー・ライブ!!(Tripping The Live Fantastic)』(90年)にまとめられ、日本公演から4曲選ばれたことも話題となったが、この7日の公演からは選ばれていないため、ファンにとっては必携だろう。

収録内容

Disc1
  1. Figure Of Eight
  2. Jet
  3. Got To Get You Into My Life
  4. Rough Ride
  5. Band On The Run
  6. We Got Married
  7. Let 'Em In
  8. The Long And Winding Road
  9. The Fool On The Hill
  10. Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band
  11. Good Day Sunshine
  12. Can't Buy Me Love
  13. Put It There/Hello Goodbye
Disc2
  1. Things We Said Today
  2. Eleanor Rigby
  3. This One
  4. My Brave Face
  5. Back In The U.S.S.R.
  6. I Saw Her Standing There
  7. Coming Up
  8. Let It Be
  9. ,
  10. Ain't That A Shame
  11. Live And Let Die
  12. If I Were Not Upon The Stage
  13. Hey Jude
  14. Yesterday
  15. Get Back
  16. Golden Slumbers/Carry That Weight/The End




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