前作(2005年放送開始)から8年の歳月を経て、完全新作アニメとして2014年1月4日にTOKYO MXほかにて1時間スペシャル「日蝕む翳(ひはむかげ)」が放送された。
そして、番組終了後に「続章」が4月、10月の分割2クールでアニメ化されると告知されて、ファンの歓喜がネット上を駆けめぐった。
私もその1員ではあるが(笑)。
「日蝕む翳」は、日食に纏わる「蟲」の話だ。スケール的には「蟲師」の中でも大きい部類に入る(「蟲」のサイズではなく)。なんせ「日食」ですしね(笑)。
そして、第1期を視聴してくれていたファンへのサービスとも言うべきものがあった。
オープニングの中で、第1期での登場人物たちのその後がちらちらと出てくるという演出があったのだ。
あの人達はどうなったんだろうというのが垣間見えるのは、前作を視聴していた者にとっては感慨深いものがあった。
その放送後の生放送トーク番組のさなか、第2期となる続章が決定してて、しかも2クール(分割ではあるが)で放送、さらに残り全話(コミックは全10巻)をやりたいと聞けば、ファンなら誰しも歓喜するのは当然と言える。
(※実際は、全話ではないようだが、2クールあることだし・・・・ね?)
折しもコミック【愛蔵版】が順次発刊されていたこともあった。
私的には、第1期の廉価版Blu-ray BOXがリリースという時点で、もしやという淡い期待は抱いていたが・・・。まさかな実現に思わずガッツポーズを夜中にしたのは良い思い出。
そもそも「蟲師」とは、漆原友紀・原作の漫画だ。
「蟲」とは、見慣れた動植物とは一線を画し、「生命」そのもの=命の源流に近い普通の人には見えない存在のこと。意思も意志もあるかどうかすら人には不明で、ただあるがままに存在するモノだ。
まれにそれらを視覚し、認識する人がおり、中でも「蟲」の起こす「現象」と人との仲介役を生業とする者達を「蟲師」と呼ぶ。
「蟲」自身は人に積極的に害を無そうという意思はなく、ただ存在し活動しているだけなのだが、それが人との生活圏にたまたま重なり障ってしまったという、どちらも悪くないことが多い。
それが例え不幸を呼び寄せたとしても、「蟲」やその「現象」と人との折り合いを付ける「蟲師」や人々の機微がしっとりと、日本の古き原風景を背景に描かれている。
第1期の時も、この雰囲気をアニメ化できるのか期待と不安半々だったが、見事に映像化してファンを虜にしたものだ。 そして、満を持しての第2期である。高まらずにはいられないし、数話視聴した限りでは納得のできばえ。
もっとも、話によっては救いがない場合もあってテンション落ち込むことがあるけれども、それもまた「蟲師」の魅力の1つである。
この調子で全話完走して貰いたい。
-
Blu-ray 蟲師 続章 二 [特典CD付完全生産限定版]アニメ12100円
- 2014/09/24 発売
- メーカー在庫あり:1-3日
限定 -
Blu-ray 蟲師 続章 三 [特典CD付完全生産限定版]アニメ12100円
- 2014/12/17 発売
- メーカー在庫あり:1-3日
限定 -
Blu-ray 蟲師 続章 其ノ四 [特典CD付完全生産限定版]アニメ12100円
- 2015/01/28 発売
- メーカー在庫あり:1-3日
限定 -
Blu-ray 蟲師 続章 其ノ五 [特典CD付完全生産限定版]アニメ12100円
- 2015/03/25 発売
- メーカー在庫あり:1-3日
限定 -
Blu-ray 蟲師 続章 其ノ六 [特典CD付完全生産限定版]アニメ12100円
- 2015/07/22 発売
- メーカー在庫あり:1-3日
限定
第一話 「野末の宴」
第二話 「囀る貝」
第三話 「雪の下」
第四話 「夜を撫でる手」
続章 第2巻収録話
第五話 「鏡が淵」
第六話 「花惑い」
第七話 「日照る雨」
第八話 「風巻立つ」
続章 第3巻収録話
第九話 「潮わく谷」
第十話 「冬の底」
第十一話 「棘のみち 前編」
第十二話 「棘のみち 後編」
続章 第4巻収録話
第十一話 「草の茵」
第十二話 「香る闇」
第十三話 「残り紅」
第十四話 「隠り江」
続章 第5巻収録話
第十五話 「光の緒」
第十六話 「壺天の星」
第十七話 「水碧む」
第十八話 「雷の袂」
続章 第6巻収録話
第十九話 「泥の草」
第二十話 「常の樹」
特別編 「鈴の雫」