【Neowingスタッフが買ってよかったもの まとめ】

チャーリーが買ってよかったなあと思ったもの

こんにちは、チャーリーです。今年は訳あって地味に暮らしていました。a quiet lifeですね。まったく年末感がないのですが、みなさんは大丈夫ですか。そんな僕にも買ってよかったものぐらいありますよ。

 

ぶれない男


14ぶりの新譜!どこを切ってもELO。これですよ、これこれ。 1曲目から泣かせてくれるじゃないですか。

ビートルズへのラブコールも露わにいつものELOサウンドでありました。 胸キュンのバラードからわくわくするポップチューンまで、これが本物のポップミュージックってものだよ。

「1つのいい曲があれば、人はこの宇宙で孤独感をずっと味わわずに済む。」
いい事言いますなぁ、ジェフ・リン様。
 

世界で唯一のストレンジ・スモール・オルケスタ


菊地成孔氏率いる11人編成のオルケスタ。この楽団の音楽をどう表現していいのかわからない。

サックス・ヴォーカル&コンダクター、パーカッションx2、ピアノ、ベース、バンドネオン、ハープ、ヴァイオリンx2、ヴィオラ、チェロという編成からもただ事じゃないことが伝わると思う。これに曲によってオペラ歌手、ポップスシンガー、ラッパーが加わるという超ミクスチャーぶり。

タンゴ-フリージャズ、古典-前衛、ブエノスアイレス-トーキョー-パリ、ジャンルも国も軽々と横断する、実に魅惑的で官能的な音楽。

本作は結成10周年記念の活動記録映像集。菊地氏が選んだライブ映像がメインに納めれている。希望を言えば初期のカヒミが歌ったLook of Loveが見たかったな。それとKilling Timeが入ってないのはなんでだろう。
 

QFRONTができる前はなんだったか覚えてる?


まだ読み始めたばかりだけど。

1995年の渋谷を舞台にした小説。主人公のQチャンは高校生。それは著者の高校生時代の投影なんでしょうね。

こういう小説は好きです。自分も同じ時代を生きていたけれど違う視点からの世界が新鮮だ。どこかですれ違ったかもしれないな。渋谷の街がリアルに描かれている。ストーリー中で音楽が鳴ってるのも好きだな。現在のQちゃん、37歳で7歳の娘がいる会社員、も描かれている。2015年と1995年が交互に展開していくところがいい。

90年代、もう若者ではなかった僕から見ても渋谷はなんとなく特別な感じがしてた。だってCD屋に行くとピチカートファイブとロジャー・ニコルスが並んでいるんだよ。街全体にピースフルな空気が漂っているようだった。正直、こんな時代に生きている高校生が羨ましかった。ま、それは僕が大人だったからで真面目な高校生にはコワイ街だったみたいね。そんな95年のシブヤでQちゃん達は青春真っ只中を駆け抜けていったんだなぁ。

多幸感溢れるポップ・ファンク・バンド


2014年に結成された4人組バンド。あ、日本のバンドですよ。

ソウル/ファンクのグルーヴをポップスに昇華した高揚感溢れるアーバン・メロウな音楽が彼らの魅力。上に乗ってるホーンやストリングス、女の子ボーカルもいい感じ。 前身バンドのチルウェイヴ的な音楽性からの変化は、彼らがソウル・ミュージックを発見した/たどり着いたんだろうね。自分達のやりたいことがそこにあったと。

ここ数年、Suchmos、Awesome City Club、シンリズム(現役高校生!)等洗練された音楽性をもったバンド/シンガーがインディーズ、メジャーに関係なく多く登場している。70年代末~80年代にあったシティポップ・ムーヴメントに対して彼らはネオシティポップと呼ばれている。当の本人達はそんなこと意識していないだろうね。彼らの音楽スタイルはAOR、ソウル、フォーキー、エレポップ等など様々。パンクやヒップホップの延長線上にポップスがあったんじゃないかな。そのあたりが70年代末のシティポップとの違いなのだと思う。

僕はこの音楽シーンが2015年で一番興味深かった。ホント、いいバンドが次から次へと出てくるんだよね。来年はどうなっているのでしょうか。