サニーデイ・サービス / 東京 (1996)

千鳥ヶ淵での桜が印象的な90年代邦楽の良心的名盤。

はっぴいえんどやはちみつぱいなどをルーツにした「東京」らしさ滲むノスタルジーに満ちた和製フォークロックアルバムです。

渋谷系ドンピシャのこの年に、友人との別れや恋人に会いにいくなど、日常の美しさを切り取った本作品は発売から何年経っても心に沁み込む1枚となっています。


1曲セレクト: もういいかい


スピッツ / ハチミツ (1995)

スピッツのアルバムの中でも屈指の人気を誇る95年作。内容の良さはもちろんですが、屋綾子さんが被写体のジャケットも人気の要因になっていると思います。

あったかくなってきたこの頃、手に取りたくなるジャケ写です。

「ロビンソン」や「涙がキラリ☆」など代表曲を収録。

優しいポップセンスに溢れ、きっと好きになる1枚です。


1曲セレクト: グラスホッパー

キャサリン・ハウ / ホワット・ア・ビューティフル・プレイス (1971)

淡く幻想的なまさに英国らしいジャケットはポピュラーミュージック史上最も美しいジャケットとも称されるUKSSW秘宝。

木漏れ日感溢れる少しフォーキーでメランコリックな幻の名盤です。

再発レーベル、ヌメロでのリイシューで本作を知りました。

本作にハマった方はぜひヌメロ関連で探っていくのもおすすめです。


1曲セレクト: My Child

湯川潮音 / ST (2005)

青い花をバックにアンニュイな表情が引き込まれる名作花ジャケット。

ギターを抱えた渡り鳥、湯川潮音のメジャー1stにして00年代ジャパニーズフィメールSSW傑作。

ハナレグミの永積タカシ、くるりの岸田繁スマッシング・パンプキンズのジェームズ・イハ、ZAKなど参加陣の名前だけで間違いない作品であると確信できます。

残酷さを思わせるほど美しいソプラノの歌声とフリーフォーク的な奔放さ。金延幸子ファンの方ドンピシャだと思います。

2024年には東芝EMIの隠れた名盤として待望の初アナログ化も。


1曲セレクト: 蝋燭を灯して


銀杏BOYZ / 光の中に立っていてね (2014)

色とりどりの花の中にしゃがむ女性のジャケ写。

アートワークは銀杏ボーイズファンにはお馴染み川島小鳥さん。

峯田和伸以外のメンバーが脱退し1人になるという壮絶な期間を経て足掛け7年という年月で制作された1枚。

打ち込みノイズサウンドと美メロ。滲み出るギリギリとした苦しさ。

これまでの音楽性を置いていくようなチャレンジ精神溢れる作品です。


1曲セレクト: ぽあだむ

 

パブリック・イメージ・リミテッド / フラワーズ・オブ・ロマンス (1981)

セックスピストルズを脱退したジョニーロットンが結成したPILの最高傑作と称される3作目。

バラをくわえ、鋭い目線で睨みつけるジャケットの女性はのちにメンバーとなるのジャネット・リー。

荒々しくも気品ある雰囲気はまさにUKPUNK/NEWWAVEの趣き。

かなり早い時期からダブ、エスニックといった民族音楽をニューウェイブサウンドに取り込み、メンバー脱退のためベースレスで制作されたが唯一無二のサウンド。

ニューウェイブ~ジャングルビート、クラブシーンなど後世に多大な影響を与えた作品。


1曲セレクト: Under the House

 

ローリングストーンズ / フラワーズ (1967)

ヒッピー文化最盛の67年に米国での、フラワームーブメントに触発され制作されたusコンピアルバム。メンバーが咲いたサイケらしいフラワージャケットです。

当時アメリカで未発表だった楽曲を中心に収録。冒頭から名曲「ルビー・チューズデイ」とフラワーサイケなグッドな選曲です。


1曲セレクト:夜をぶっとばせ

 

Wallflower / Ever After (2018)

花は写っていませんが、ジャケットデザイン含め個人的に好きな作品のためピックアップいたしました。


大阪発、インディードリームポップの珠玉の1stアルバム。甘酸っぱい胸キュンサウンド詰まった作品で国内外問わずネオアコギタポファンを虜にしています。


The Pains Of Being Pure At Heartやカメラオプスキューラ好きの方、必聴です!


1曲セレクト:Golden Daffodils