関ジャム 完全燃SHOW

関ジャニ∞がメインパーソナリティを務める人気音楽番組。毎回様々なアーティストをゲストに迎え、ディープすぎる音楽トークが繰り広げられます。

2017年最初の放送となった1月8日と1月15日の2週に渡り放送された企画が「売れっ子音楽プロデューサーが本気で選んだ2016年のベスト10曲」。
YUKI、ゆず、Superflyなど数々の人気アーティストの人気曲を手掛ける蔦谷好位置氏、元SUPERCARのギタリストでチャットモンチー、9mm Parabellum Bulletなど人気バンドのプロデューサー・いしわたり淳治氏、ももいろクローバーZ、佐々木希などを手掛ける新進気鋭の若手プロデューサー・tofubeats氏の3名がそれぞれ独特の切り口で「2016年のベスト10曲」を発表。
蔦谷氏は曲全体のアレンジやコード進行、いしわたり氏は歌詞、tofubeats氏は音作りに着目した選出が目立ちました。

マニアックすぎる選出理由が逆に視聴者には新鮮で大好評。選出された曲はその後売り上げを伸ばすなど大注目の企画でした。ぜひ、彼らの選んだ2016年の10曲を聞いてみてくださいね!

蔦谷好位置が選ぶ2016年のベスト10曲

1位 RADWIMPS「なんでもないや」

2016年のメガヒット映画「君の名は。」のエンディングで使用された楽曲。蔦谷氏はこの曲を聞いて、作詞・作曲をしたRADWIMPS・野田洋二郎に「天才だ!」と伝えたとのこと。
選出理由はイントロの8小節をアカペラにしたこと、「上を向いて歩こう」などに代表されるヨナ抜き音階を用いた日本独特の哀愁を誘う音を作りながらも一部に違和感を覚えさせるような音を使用していること、サビのコード進行が前半はゆずの「栄光の架け橋」などと同じで"名曲"が生まれやすいコード進行なのに後半最も盛り上がる「もういやなんだ」の部分のコード進行が通常のアレジでは使わないコードを用いているなど、音楽プロデューサーらしい視点で解説をしてくれました。

2位 KOHH「Die Young」

宇多田ヒカルの最新アルバム「Fantome」の9曲目「忘却」にも参加している注目のアーティスト。

3位 Mrs.GREEN APPLE「鯨の唄」

2016年末に車を運転しているときにラジオから流れてきて思わず路肩に車を止めて聞き入った楽曲。蔦谷氏好みのアレンジがされており、最初聞いたとき「あれ?オレこんな曲作ったっけ」と思ってしまったとのこと。2017年1月11日発売の最新アルバムの収録曲だが、初めて聞いたのが2016年でこれからに期待を込めて選出。

4位 リーガルリリー「リッケンバッカー」

5位 チャットモンチー「majority blues」

6位 Chance the Rapper「No Problem」

7位 SALU「In My Face」

8位 Kan Sano「C’est la vie feat.七尾旅人」

9位 米津玄師「LOSER」

10位 T字路s「はきだめの愛」

いしわたり淳治が選ぶ2016年のベスト10曲

1位 西野カナ「Have a nice day」

選出の理由は歌詞の「がんばれ私」「『いってきます』『いってらっしゃい』」などキャッチーなフレーズが並んでいて、例えば、朝出かけるときに、ちょっと落ち込んでいるときに、気合を入れたいときになど様々シチュエーションで流れる可能性がある、誰かの生活の中でしっかりと機能する楽曲だったから。
西野カナというアーティストは自分の曲がどういう場面で使われるかを想定して曲が作れる数少ないアーティストとの評価でした。なるほどと納得する解説です。

2位 AI「みんながみんな英雄」

auのCM曲にも使われた曲。フォークダンスで定番の「オクラホマミキサー」の時に流れる曲「Turkey in the Straw(藁の中の七面鳥)」に新たに歌詞をのせた曲。誰もが知っているキャッチーなメロディーで世代を超えて歌える流行歌になる曲とのこと。

3位 RADWIMPS「前前前世」

"前前前世"という全く新しい言葉なのになんとなくイメージがつかめる歌詞や、「前前前世」「全然全部」など韻を踏んでリズムをとる歌詞が秀逸。また、映画の世界観をきちんと歌詞に落とし込みリンクさせているのがすごいとのこと。

4位 Suchmos「STAY TUNE」

5位 Aimer「蝶々結び」

6位 JUJU「ラヴ・イズ・オーヴァー」

7位 RADIO FISH「PERFECT HUMAN」

8位 SKE48「金の愛、銀の愛」

9位 平井堅「魔法って言っていいかな?」

10位 清水翔太「My Boo」

tofubeatsが選ぶ2016年のベスト10曲

1位 ピコ太郎「PPAP(ペンパイナッポーアッポーペン)」

選出理由はローランド・TR-808の「カウベルの音」("ポン"と鳴っている音)を使用した楽曲だったから。ローランド・TR-808はテクノやHIP HOPで良く使われる音で、この音色とカウベルの音量を聞いたとき、ピコ太郎氏が只者ではないとDJ界がざわついたらしい。tofubeats氏のアツすぎる「カウベルの音」解説が実際に的を射ており、視聴者がざわついたこと、間違いない。

2位 Bruno Mars「24K Magic」

後半、曲の途中で'80ディスコビートが最近のHIP HOPビートに入れ替わる部分が良かったとのこと。

3位 宇多田ヒカル「道」

曲のリズムが"ソカ"や"カリプソ"などのカリブ海のカーニバル音楽をJ-POPに落とし込んでいることがすごいとのこと。

4位 宇多田ヒカル「真夏の通り雨」

5位 HEIZE「Shut Up & Groove(Feat.DEAN)」

6位 三浦大知「Cry & Fight」

7位 ソランジュ「Don’t Touch My Hair feat. Sampha」

8位 星野源「恋」

9位 METAFIVE「Luv U Tokio」

10位 欅坂46「サイレントマジョリティー」

まとめ

売れっ子音楽プロデューサー3名による、2016年のベスト10曲でした。三者三様の選出でとても興味深かったです。音楽って本当に奥が深いな~と思わせてくれる番組でした。
ぜひ、ここで紹介された楽曲は視聴してみてください。解説を聞いてから曲を聞くと聞き方や聞いた時の印象がガラッと変わりますよ。