『がらくた』発売～私とラジオと桑田佳祐

下敷きの中には…

Neowingスタッフのkisaraです。桑田佳祐さんの新作がリリースされるということで一筆書かせていただくことになりました。なぜなら彼は私にとって最初のアイドル。そう、まさに憧れのアイドルのような存在だったのです。
中学生時代、クラスメート達が下敷きにジャニーズを初めとしたアイドルの切り抜きを入れている中、私は桑田さんの写真を入れ、授業中にそっと見ては「桑田さん、カッコイイ・・・」と思っていました。

そんな桑田さんの思い出を少し。

オールナイトニッポン

木曜日の深夜1時、ラジオのチューニングを合わせると、軽やかなピアノのイントロと共に♪たまんないね真夜中のしじまのところ～♪と、サザンオールスターズ「お願いD.J.」の曲で始まるこの番組、桑田佳祐のオールナイトニッポンの放送を聞くのを楽しみにしていたのでした。

「金太負けるな」コーナーは今でもしっかり覚えています。あれはエロネタものだけど、本当に面白かったなぁ。

ラジオでのビートルズ特集で桑田さんが紹介しつつ掛けてくれた楽曲達が、私にとって最初のビートルズ体験だったり、The Beach Boysもラリー・カールトン、コニー・フランシスやビリー・ホリデイというアーティスト達も最初にサザンの歌詞で知ったこと。
桑田さんの作品を通して教わったことは、今も血肉となって自分の中に脈々と息づいているのでした。

サザンとの出会い

サザンオールスターズとの最初の出会いはデビュー曲である「勝手にシンドバッド」から。歌謡曲が全盛期だった歌番組の中で白のタンクトップにジョギングパンツ姿で♪今、何時そうねだいたいね～♪と歌う姿と、そのしゃがれた歌声、個性的な歌唱法に、歌謡曲しか知らない小学生にはとても衝撃に映りました。

そして本格的にサザンを聞き始めたのは4thシングル「思い過ごしも恋のうち」でした。速攻でこの曲が入っている2ndアルバムを手に入れました。この「10ナンバーズ・からっと」が、自分のお小遣いで買った最初のアルバムとなりました。
アルバムを聴くことによって、今まで自分が知らなかったサウンドに歌詞に、知らないことだらけの世界の扉を開けることによって、私はサザンにどんどんと夢中になり、リリースされる作品を聴くだけでは飽き足らず、彼の載っている雑誌を買っては切り抜きを集め、深夜のラジオを聞き始めるようになるまでは、そう時間は掛かりませんでした。そうして深夜放送を聞くことでラジオは友達のような存在になり、桑田さんは私にとってのアイドルになったのでした。

そして伝説へ

あの頃、男女の機微が歌われた歌詞を意味もわからず口ずさんでいた私。
だんだんと大人になるにつれ、ハッ、あの時桑田さんが歌っていたのはこういうことなのか！！とその歌詞の意味に気づかされる度に、私ったらなんてことを親が聞こえてるような環境で歌っていたんだろう・・・。もうっ！桑田さんったら！と思ったことも数知れず(笑)

年を重ねても相変わらずちょっぴり（？）エッチなお茶目さと、いつの日も様々なシーンを思い起こさせてくれる楽曲を聴かせてくれる桑田さんは私にとって最初のアイドルであり、思春期の頃にたくさんの初めてを教えてくれた憧れのお兄さんのような存在なのでした。

ソロアルバムリリース

デビューしてからバンドにソロにとミュージックシーンの第一線を走り続ける姿を頼もしく思いつつ、そして彼が変わらないスタンスで居続けてくれることに安心している自分もいる気もするのです。
桑田さんのソロ活動30周年でもあり、「MUSICMAN」から6年振りとなるニューアルバム「がらくた」がリリースとなる2017年。

10代だったあの頃を思い出しながらアルバムを手に取ってみたいと思います。

初回生産限定盤には特典映像も収録！

記念すべきソロ活動30年を迎える桑田佳祐。2011年発売「MUSICMAN」より実に6年ぶりとなるオリジナルアルバムのリリースがついに決定！

2013年以降に発売されたシングル収録曲をはじめ、NHK連続テレビ小説『ひよっこ』主題歌「若い広場」、『JTB 2017』CM曲「オアシスと果樹園」まで、全8タイアップ楽曲を含む全15曲を収録。あらゆるポップミュージックが絶妙にブレンドされた、ポップスの臨界点を超えた究極のアルバムが完成！

初回生産限定盤A・Bは、7月に東京・Billboard Live Tokyoで開催されたプレミアムライブより「若い広場」「君への手紙」「ヨシ子さん」を含むアルバム収録曲のライブ映像を8曲厳選収録！