ファンの間で“ブラジルの至宝”とも称されるサンパウロ出身の技巧派クインテット。VIPERで一時代を築いたアンドレ・マトス(vo)と、ソングライティングの要ラファエル・ビッテンコート(g)を中心に1991年に結成。当初はHELLOWEENやGAMMA RAYなどに通じるジャーマン様式をベースに、クラシックやラテンなどの要素を加えた叙情的なメロディック・パワー・メタルを体現していたが、バンドの成熟と共にプログレッシヴな演出術に磨きをかけ、世界的な評価を確立する。昨年、RHAPSODY OF FIREのファビオ・リオーネ(vo)を迎えて行なわれた「ANGELS CRY」発表20周年記念ライヴも話題となった。
EDGUYのトビアス・サメット(vo)が主宰したAVANTASIAの活躍により大きな盛り上がりを見せたメタル・オペラ。その申し子というべきサンパウロ出身のエレノ・ヴァーリ(ds)によって2004年に立ち上げられた一大プロジェクト。同郷のエドゥ・ファラスキ(元ANGRA~現ALMAH)、ユーリ・サンソン(HIBRIA)、レナート・トリビュジー(TRIBUZY)らに加え、ジョン・オリヴァ(SAVATAGE)、ザック・スティーヴンス(元SAVATAGE~現CIRCLE II CIRCLE)、ローランド・グラポウ(元HELLOWEEN~現MASTERPLAN)なども参加した壮大なメロディック・パワー・メタル叙事詩は一聴の価値あり。
南米屈指の大都市リオデジャネイロを拠点とするパワー・メタル・バンド。10代中頃から地元のシーンで活動していた経験豊富なフロントマン、レナート・トリビュジー(vo)を中心に2005年に結成、同年に発表したデビュー・アルバム「EXECUTION」に、ブルース・ディッキンソン(IRON MAIDEN)、マイケル・キスク(元HELLOWEEN~現UNISONIC)、キコ・ルーレイロ(ANGRA)など、そうそうたるゲスト陣が参加していたことも話題となり、彼らの名前はほどなく早耳なメタル・ファンの間で知られるところとなる。が、2007年に発表したライヴ盤「EXECUTION LIVE REUNION」を最後に、バンドは現在も開店休業中。
HIBRIAやSCELERATAと同じポルト・アレグレのシーンで90年代前半から活動しているエクストリーム・メタルのベテラン。とにかくライヴをこなすことでファンベースを築き上げてきた現場主義なバンドらしく、これまでにDESTRUCTION、TANKARD、VADERらと共演した経験があるとのこと。本邦デビュー作となった通算4枚目のフルレンス「UNNATURAL DISPLAY OF ART」には、当時HIBRIAに在籍していたディエゴ・カスペル(g)、HANGARのエドゥアルド・マルティネス(g)、さらに知る人ぞ知るカルト・スラッシュ・メタル・バンド、LEVIAETHANのフラヴィオ・ソアレス(vo,b)がゲスト参加している。