2012年5月に1stアルバム「唄者」でデビューした上間綾乃の1stシングル「ソランジュ」がリリースされました。

今作は作曲が都志見 隆が手掛け、作詞は実に8年の沈黙を破り康 珍化が詞を書き下ろした楽曲となっており、アレンジはCHAGE & ASKAや工藤静香、植村花菜など多くのアーティストの楽曲アレンジ・サポートをしている澤近泰輔、ギターは多くのアーティストのツアーにもギタリストとして参加し、さらに山弦としても知られる小倉博和、キーボードには澤近泰輔、ベースに恵美直也、そしてドラムには宮田繁男と演奏陣も腕利きのミュージシャン達により、安定感のあるサウンドに仕上がっています。

タイトルの「ソランジュ」とは、「空の樹」をイメージしたコイニッジ (造語)なのだとか。

たゆたうような緩やかなメロディーとスケール感を持った世界観、そして上間綾乃の歌声と彼女の奏でる三線の音色は、知らず知らずのうちに心の奥にスッと染み入って来るのです。

「ソランジュ」とは対照的にロック調のサウンドに乗せて沖縄語であるウチナーグチで女性の恋情を歌った、カップリングの「里よ(さとぅよ)」もまた、彼女の凜とした表情を感じさせる作品となっています。

毎日が慌ただしく流れて行く日常の中、ふと立ち止まって、青い空を見上げながら彼女の歌う「ソランジュ」を聴いたら、何だか大切なものを思い出させてくれるような、そんな気持ちにさせてくれる楽曲です。

Profile

上間綾乃(Uema Ayano):唄・三線

1985年、沖縄県うるま市生まれ。小学2年の頃から三線を習い始め、19歳で琉球國民謡協会の教師免許に合格。
2012年 日本コロムビアよりCD「唄者」でメジャーデビュー。
沖縄県内はもとより、全国各地でコンサートを行い、好評を博している。
民謡で培った声をベースに、聴く者の心を揺さぶってやまない深い表現力で圧倒的な感動を与える。
久方ぶりに現れた、沖縄が育んだ大器として、今後の活躍が大きく期待される実力派唄者である。
上間綾乃公式サイト

上間綾乃インタビュー

ではまず昨年、2012年5月23日にアルバム「唄者」でメジャーデビューされて約1年なんですけれども、メジャーデビューされてから日常生活や自分自身の中で変わった面はありますか?

上間:メジャーデビューしたら、インディーズの頃よりも仕事が増えて、沖縄を離れて活動することも増えるんだろうなっていうことへの心の準備はしてたんですけど、一年やってみたらそれ以上で、今までないくらい本当に忙しかったですね。ただ、今年はもっともっと忙しくなるだろうなっていうことに対しては、大変そうっていうよりもワクワク感があるんですよね。もともと私はホームシックになりやすい人なんですけど、それがこの一年でちょっと免疫が付いたというか、心持ちが変わって来たところがあります。一年の間に(レコード会社の)スタッフともすごく仲良くなったし、会社に来たら「おかえり」って言ってくれるし、私の名札も用意してくれるし、そういう心遣いがすごく嬉しくて。

上沖縄に帰った時は、もちろん自分の生まれ島だし帰って来たっていう気持ちがあるけれど、東京に来てもスタッフと一緒に居たら「ここが自分の居場所」って思えるし、家族みたいに仲間意識もある。そういう面では「大都会、東京に来た、どうしようこんな広いところで」という気持ちはだいぶ落ち着いて来ました。
時には寂しくなったり、もちろん帰りたいっていう気持ちもあるけど、前みたいに「沖縄に帰りたい、家に帰りたい」ではなくて、みんなで同じ目的意識を持って向かっていくことが自分が今やるべきこと、という意識がしっかりあるので、どんな場所であっても自分自身でいられるようになりました。

あと、こっち(東京)の人ってすごく歩くのが速いんですよ。
沖縄ではそんなに速く歩く人はいなくて、自分も歩くのがすごく遅い方ですが、こっちで歩いているとドンドンみんなが私のことを抜かすんですよ。前は、何でこんなに急いでるの?とか、肩も当たるしイヤだなって思ってたけど、もうそれはそれで良いんだ、みんなにはみんなの時間がある、私は私の歩幅で歩こうって思えたら、抜かされるのも全然気持ちが良くて。

あぁ、私も地方出身なのでその気持ちはわかりますね。最初に東京に来た時は人の歩く速度が速いなと思いましたね。

上間:最初はそれに自分が慣れていけるのかな?って思ってたんです。絶対みんなと同じスピードにはなれないなだろうなって。でもそれに対して自分のペースで歩く、自分は遅くてみんなが抜かして行くけど、それも全然、別に、て思えてからすごい気が楽になったんですよね。

良かったですね。自分のやり方がわかったということですよね。では、見方とかやり方も変わって来た中での、このシングル「ソランジュ」ですが、これは1stシングルにあたるんですよね?どのような内容の作品になったか教えて頂けますか?

上間:キーワードは“手”なんですよね。曲の中で‘手を離さずに 歩きましょうね’って歌詞があるんですけど、私が27年生きて来た中でも出会いや別れがたくさんあったし、私より年上の方たちはおそらくそれ以上の経験を持っているわけですが、たくさんの出会いと別れを繰り返す人生の中で、大切な人の手はずっと離さず歩いていきましょうねっていうのが、この「ソランジュ」のメッセージなんです。そして「ソランジュ」っていうこのタイトルは造語なんですよ。“ソラ”が大きい意味の宇宙の“宙(そら)”でそこに生える樹木の“樹”。そこの木の枝になる蕾・花・葉、それぞれ小さい点が全部、今生きている自分達の命で同じ一つの木になっている。だからみんなが一つなんだよっていうのと、花が咲いて散るけど、ただ散って命が終わるだけではない。そこからまた根が生え、芽が生え、それが大きな木になって、また蕾・花・葉となって、また命が巡るっていう大きい命のサイクルを意味して「ソランジュ」というタイトルなんです。

壮大なテーマですよね。こちらの曲は歌われる時はどのような点にポイントを置いて歌われましたか?

上間:どんな歌を歌っていてもそうなんですけど、歌っている時の気持ちで思い出されるものとか、景色とか、あの日、あの場面で出会ったあの人の表情とか、握手した感触とか、そういうのを箇所、箇所で思い出すんですよね。その想いを自分の中でまた受け止めて、それを歌に出すっていう感じですね。

じゃあ、一回、自分の中で昇華させてという感じなんですね。この歌に関しては歌う時に難しかった点とか特に無かったですか?

上間:この曲自体が自分にとって挑戦っていう意味もあって。私はずっと二十年間、民謡ばかりやって来たんです。なので私の土台にあるのは民謡っていうのはもう揺らがずにあるんですが、この曲は純粋な民謡ではないから、どういうふうに歌おうかなと、いろいろと試行錯誤をしていたんです。でも、こう歌おう、あぁ見せようって細かく考えるより、やっぱり自分が培ってきたものを素直にそのままを歌って行くのが、さっきの話じゃないですけど、一番良いんだって思った時に、初めて自然と歌えるようになったんですよね。メロディーラインも独特で、もちろん今まで歌って来た民謡にもないし、今まで作ってきたオリジナルの曲の中にもないような曲の雰囲気だったので、そういうところはちょっと大変な部分ではあったけど、この曲と対面した時に、自分が歌わないといけない曲なんだっていう意識の方が強かったので、大変だけれど苦ではなく、自分のままで良いんだって思いながら歌いましたね。

とても自然に歌われているように聴こえましたけれど、そうだったんですね。ではこの曲の聴きどころはどのようなところだと思われますか?

上間:うーん、やっぱりさっきお話しした“手”ですね。自分にとってその大切な手は誰なんだろうとか、守らないといけない手は何だろうとか、そういうことを考えたりするきっかけになってくれたら良いなと思いますね。

なるほど、そこで大切な人が見えてきますよね。そう思って聴いて頂くとまたちょっと違うところが見えて来そうですよね。

上間:だと思いますね。

そしてカップリングの「里(さとぅ)よ」ですが、曲調は結構ロック調なんですよね。

上間:はい、ガンガン行きましたね(笑)。

すごいロック調でカッコイイなぁというのが、最初の印象で、でも歌詞を読むととても女性的な歌なんですよね。こちらの楽曲は作詞を手掛けていらっしゃいますが、苦労した点などはあったりしましたか?

上間:苦労っていうのは特になかったですね。伊集タツヤさんにメロディーを書いて頂いたのが先だったんですけど、最初聴いた時に、「あっ!もう早く何か出さないと」っていうのがあって、思い浮かんだものが溢れ来るのをワッ!て書いたっていう感じですね。

なるほど、では一気に出来上がったという感じですか?

上間:一気にでしたね。

この曲は好きな人に会いたいというすごくストレートな歌詞ですよね。

上間:愛しい人よって呼び掛ける時の“あなた”のことを沖縄方言であるウチナーグチで“里よ”と言うんです。「寂しい、会いたい、愛しい人よ」って願って言ってるんだけど、この人物っていうのが、芯を持った強い女性像で私の理想像なんですよね。私の周りにいる身近な沖縄の女性、先輩達は強くて芯を持っている人が多いんですよ。そういう先輩達を見てたら、カッコイイな私もこういうふうに一本芯の通った女性になりたいなっていう憧れもあって、「里(さとぅ)よ」にこの気持ちを込めました。

この曲はロック調のサウンドによく聴くと恋しい気持ちっていうのが表れているなぁと思って、この曲は女性に共感を得られそうな気がしますよね。

上間:愛しい人はこの島から送り出すんですが、私は私の務めとしてこの島を守ってここにいますから、行ってらっしゃいっていうような、この肝の据わった女性像にすごい憧れますね。

自分は行かずにグッと待つんですね。

上間:はい、「行ってらっしゃい」と気丈にいうような、登場人物ですね。

この歌詞はウチナーグチで書かれたのはどういうところからだったのですか?

上間:私が作詞をする時はこの曲はウチナーグチで書こうとか、標準語で書こうとか、最初にそういう考えはなくて、ワッと溢れて来た時の最初の言葉が何かっていうので、どちらかになるんですよ。 「里(さとぅ)よ」の場合も、ワッて思って生まれた歌詞がウチナーグチだったんです。書いてみるとリズムも合っているし、歌いたい気持ちの言葉とメロディーに歌詞が乗ったので、そのままですね。

なるほど、自分でコントロールとかではなく、出て来たものがその都度変わるということですか?

上間:そうですね。

すごいですね!最初に歌を聴かせて頂いた時、何て言ってるんだろう?と思って、標準語の歌詞を見て、音を聴きながらまたウチナーグチの歌詞を見直したりしたんですけど、何だか二度美味しい感じがしましたね。

上間:(笑)、意味がちょっと気になるなと思った時にすぐにわかるように、訳も一生懸命書いたんですけど、本当はもっと詳しく説明しようと思ったら、歌詞カードの中には収まらなくて。一応意訳というので行に合わせて訳で書いてるんですけど、本当はもっとこの一つの言葉に対して説明したいっていうのはあるんですけどね。対訳でこれを書きました。

これを付けて頂いて、私はより歌の意味がわかってすごい良かったですね。耳で聴くだけじゃなくて、こうやって読んでもらえるとまた変わりますよね。

上間:わからないままよりは良いですよね。

こちらは歌われる時は特に苦労とかもなくスムーズに歌えましたか?

上間:この曲は今までライブでも何度も歌っていた曲なので、レコーディングの時も今までやって来た歌をそのまま歌ったっていう感じですね。

なるほど、じゃあ、スムーズに歌えたという感じですね。

上間:はい、二十年ずっと民謡をやって来て、自分の歌のスタートが民謡で、そしてウチナーグチっていうのがスタートだったので、歌を歌うとなると、ウチナーグチの方が私の歌う時の基本の言語なんですよ。なので「ソランジュ」みたいに、標準語で歌うってなると、ある意味そちらの方が私の歌の道にとってはチャレンジだったんです。

そうなんですね。

上間:発音とかも全然違うし、例えばあそこは本当はもっと“タ”って言いたいのに、民謡のクセでちょっと飲み込んだ“タ”になってしまったり、そういうところで出るんだなっていうのが箇所箇所にはありましたね。

そうやってお話しを伺うと、そうなんだ!って思いますね。では今回のシングルなんですけれども、敢えて語るならどんな人達に聴いてもらいたいなという気持ちがありますか?

上間:もちろん一人でも多くの人に届けられたらって思うんですけど、自分が歌を必要としているなって思う人にも聴いてもらいたいし、今は音楽なんてそれどころじゃないって思ってる人にも、どこかで「ソランジュ」が流れて、ちょっと心が休められたり、この歌をふと聴いた時に、「あ、あの人元気かな?」とか、「お母さん、元気かな?」でも良いし、そういう何かふと心を休めて、暖かい気持ちを感じる、そういうきっかけになれば良いなって思いますね。

そうなってくれると良いですよね。上間さんの声は意識していなくてもスッと入って来る声なんですよね。 なのでそれは強みになるのかなって思いますね。

上間:嬉しい、頑張ります。

そして今回のシングルはDVD付ですが、こちらどんな内容になっているか、ちょっとだけ教えて頂けますか?

上間:DVDは盛りだくさんなんですよ。「ソランジュ」PVとPVの舞台裏のメイキング映像も入っています。今回、アートディレクターの信藤三雄さんに沖縄で三日間みっちりPVを撮ってもらったんです。信藤さんは東京を拠点に活躍されている方ですが、沖縄にも拠点があって、東京と沖縄を行ったり来たりしているんです。そういう縁もあって、私が知らなかった沖縄の場所とかも知っていて、私がどこの場所が良いって言うよりも先に、こことここの場所が良いっていうのを知っていて、調べてくれたりしていて、その場所で撮影したので、私が知らない沖縄を新発見出来たりもして刺激的で楽しかったです。あとは、昨年のツアーの映像とかも入ってますね。

すごい盛りだくさんですね。

上間:盛りだくさんです。舞台での表と裏といろんな顔が見れると思います。

シングルだけじゃなくて映像も盛りだくさんなので、この1枚で上間さんのことをいっぱいいろいろ知れる感じですよね。

上間:はい。

では少しだけプライベートなお話しをお伺いしようと思うんですけれども、客観的に見て自分自身はどんな女性だなと思いますか?

上間:ややこしいなって思いますね。やっぱり人間だから、気持ちの上がり下がりがあって、私は自分でも結構激しい方だと思うんですよ。そういう時に自分で自分のこの気持ちの変化に疲れるな、コイツややこしいって思う時もあるんですけど、楽しい時は楽しいし、オンオフのスイッチがパチッ、パチッて変わるのかな。 変なヤツって思います。

(笑)。

上間:(笑)、プライベートは変なヤツって思います。

あっ、そうなんですね。お友達にも言われちゃいます?

上間:以前に友達とみんなで話している時に、その中の1人の友達にお前達が話をしてるのは意味がわからないって言われたんですよ。よくよくみんなに話をきいてみると、そこに居た5人ぐらいが私も含めてみんなAB型だったんですね(笑)。血液型だけで判断するのも良くないとは思うんですけど。そのAB型じゃない友達が私達5人が話しているのを聞いて、お前達は意味がわからん、話がゴチャゴチャだよって言うんですけど、私達の中では会話は全然成立しているんですよ。だから私自身は自分のこと普通だよって思ってる面もあって。でも自分の上がり下がりを自分で感じると、変なヤツって思います(笑)。

そんなふうには見えないんですけどね(笑)、でもちょっと親しみが湧いて来ましたね(笑)。

上間:(笑)、人間だものー。

そうですよね。では今、音楽以外で一番興味があることを教えて頂けると。

上間:香りが好きなんですけど、香水を付けると自分の香りでむせてくしゃみをしちゃうんですよ。 なので香水を付けられなくて、でもアロマだとくしゃみをしないっていうことに気づきまして、お部屋でアロマランプを焚くと、それで空気もキレイになるし、気持ちも落ち着くんですよね。

じゃあ、お家でアロマを焚いてるんですね。素敵な・・・。

上間:そんな優雅かな私(笑)、そんな素敵なことないんだけどなー(笑)。 後はどうしたらごはんを美味しく炊けるかなとかも興味があります。

結構お家でお料理をされるんですね。

上間:します。出来る時はしますけど、やっぱり外食が多いですね(笑)。

なかなか自炊は大変ですよね。では上間さん流の素敵な一日の過ごし方を教えて頂けますか?

上間:アロマを焚いて優雅にとか言いたいんですけど・・・、なんもしないっ!(笑)気分をリフレッシュしたい時は外に出たりとか、散歩をしたり、走ってみたり、公園のチビちゃんとか犬とか見たり、休むのもすごい気分がリフレッシュして、それも良いんですけど・・・、一番はなんもしないっ!(笑)。

(笑)。

上間:部屋でただポケーッとしたり、あ、あれやろうって思いついたら、譜面を取り出して、三線の工工四とか取り出してチョコチョコッてやるんだけど、フーってなったらまたなんにもしないんで(笑)。休みの日は何をやろうって決めないです。やらないといけないことがある時は、あそこへ行って何々の手続きをしてとか、誰々に会ってとかはやるんですけど、予定がない日は何もしないのが素敵というか。雨の日に、今日は私は出掛ける用事がないから、雨が降って傘を差して、足が濡れてっていう心配もないわみたいな、雨の日に部屋に居るっていうのも好きですね。

わかります!それ!どしゃ降りな程良いです。

上間:(笑)、そうそう外に出てる人達は大変だなーとか、頑張ってーって思うけど、私は今日はお家で雨音を聞いて過ごすっていう。

それはすごく素敵だと思います!

上間:(笑)、そう、そんな感じ、何もしない。

じゃあ、何もしない感じが素敵な(笑)。

上間:アハハ、良いのかな、それで(笑)。 文字にするとちょっとアレですけど、ポケーッと。 すごい贅沢な時間ですよね。リラックスして何か考えたり、考えなかったり、自分のことを考えてみたりとかもあるし。

心の栄養ですよね。

上間:忙しい日と何もしなくて良い日のメリハリみたいなのはありますよね。でもそれが多くなると困っちゃうから、それが続くってことは今はありがたいことではないんですけど、仕事でも忙しくても外に出て人と会っていた方が良いって思う時もあるし・・・。

何日かお仕事をして一日、二日休んだりしてまたって方が良いですよね。

上間:すごい贅沢な時間、特別感が更に増してっていうのはありますよね。

それは私は賛成ですね(笑)。

上間:(笑)、一票(笑)。

では将来はどんなアーティストになりたいなって思いますか?

上間:いろんな意味で大きいアーティストというか・・・。民謡だけやっていた頃は、もう民謡以外何もやらんぞって思っていたし、三線を置いて歌うとは何ぞやって思っていたけれど、これがいろんな人と出会う中で、一緒に音出しとかしたり、一緒に曲を作ったりして行く中でそれが勿体ないことだったんだなっていうのがわかって来たんです。自分の気持ちがオープンになれば出来ることもたくさん増えるっていうのもわかったので、だから標準語でも歌うし、三線を置いて自分の表現っていうのもするようになったし、心持ち広くいると、自分にとってプラスなことがたくさんあるし、出来ることもたくさんある、人ともたくさん出会える、だから名も大きく、ビッグアーティストになって、そういういろんな意味での心も技も大きく、心持ち広くずっといたいっていうのはありますね。

懐が広いってことですかね。

上間:はい、どんどんそういうふうになりたいです。「里(さとぅ)よ」じゃないけど、そういう理想像とか、強い芯を持った女性とか、そういう意味とも通じるから、大きくなりたいって思いますね。

楽しみですよね。では叶えたい夢があったら教えて下さい。

上間: とにかくいろんな所で歌いたいですね。紅白に出たらみんなが喜ぶから出たいと思うし、全世界に行ってみたいとも思うし。そうするためにも、まずは歌をずっと続けて行くことですかね。歌をやめることはないと思いますが、ずっと続けて行けばそういういろんなことも出来ると思いますので。

それが大切ですよね。どんどん夢が広がって行きますよね。では最後になるんですけれども、ファンのみなさんに向けてのメッセージをお願いします。

上間:今まで上間をメジャーデビュー前から見てきてくれた人も、これからこの「ソランジュ」で出会う人達とも、この歌と一緒に私が行く場所だったり、もしくは直接会えなくてもどこかで聴いてもらえたらとか、いろんな方法でみんなと繋がって行けたら良いなって思っています。繋がりましょう。

ありがとうございました。

上間:ありがとうございました。

text by Takahashi