商品説明
リストの代表作「ハンガリー狂詩曲」が完成したのは1853年。彼の創作の絶頂期ともいうべき時期でした。そして同年に書かれたのがこの『ハンガリーのロマンス集』。この作品は若きブラームスとコンビを組んでいたことで知られるエドゥアルト(エド)・レメーニがワイマールを訪れ、一時期リストの指導を受けていた時期に師と共作したもので、このアルバムの18曲がリストの手によるものです。当時のハンガリーの作曲家たちによる様々なメロディを主題に用い、基本的には狂詩曲と同じ「遅い部分-急速な部分」の2部で構成されており、要所要所には即興的な場面も用意されています。ただ、完全な形で残されていない曲も多く、13番以降はほとんどスケッチのような状態であり、またリスト特有の超絶技巧もあまり見られません。存在自体も知られておらず、近年の研究によって発表されたばかりの曲集です。