ロッシーニ: 歌劇「デメトリオとポリビオ」

この歌劇「デメトリオとポリビオ」はロッシーニの最初の作品とされているが、成立については不明な点が多く、作曲年代もロッシーニが14歳の時、あるいは18歳の時、と諸説あり、はっきりとはわかっていない。しかし内容はとても成熟しており、ロッシーニの天才がはっきりと示された素晴らしいアリアも存分に楽しめる。物語は、政治的な混乱の中、身元不明の青年シヴェーノが真の愛と家族の絆を手に入れるというもので、荒唐無稽な話の筋を流麗な音楽でまとめるという若きロッシーニの手腕が生かされた作品となっている。トビリシ出身の若きソプラノ、ムチェドゥリシヴィリと、ロシア出身のメゾ・ソプラノ、ヤローヴァヤを中心としたまとまりのよいアンサンブルで、この知られざる作品を歌い上げている。 [アーティスト] ソフィア・ムチェドゥリシヴィリ (ソプラノ)/ ヴィクトリア・ヤローヴァヤ (メゾ・ソプラノ)/ セサール・アリエータ (テノール)/ ルカ・ダッラーミコ (バス)/ ルチアーノ・アコチェッラ (指揮)/ ポズナン・カメラータ・バッハ合唱団/ ヴィルトゥオージ・ブルネンシス