ロッシーニ: 歌劇「ビアンカとファッリエーロ」

17世紀のヴェネチア。戦いに勝利した将軍ファッリエーロは、かねてから思いを寄せていた元老院議員コンタレーノの娘ビアンカにプロポーズする。しかしビアンカは裕福なカペッリオとの政略結婚が決まっていた。気が進まない結婚式に臨むビアンカ、式に乱入するファッリエーロ、大混乱となるが・・・。1819年-20年の謝肉祭の季節に、ミラノ・スカラ座で少なくとも39回の上演が行われたというロッシーニの歌劇「ビアンカとファッリエーロ」。ロッシーニがこの劇場のために書いた最後の歌劇で、超絶技巧を駆使したアリアの数々は、当時の聴衆を魅了した。初演時にはファッリエーロをカストラートの歌手が演じたが、現在ではメゾ・ソプラノが歌うのが一般的。しかしこの華麗なアリアを歌える歌手を見つけることが困難だったため、演奏の機会に恵まれず、1980年代まで忘れられていたことでも知られている。ヤローヴァヤとフォルテの2人の名歌手を揃えたバランスの良い演奏。 [演奏] ビアンカ: コンタレーノの娘 - チンチア・フォルテ (ソプラノ)/ ファッリエーロ: 将軍 - ヴィクトリア・ヤローヴァヤ (メゾ・ソプラノ)/ プリウリ: ヴェニスの元首 - ローラン・クブラ (バス)/ コンタレーノ: 老院議員 - ケネス・ターヴァー (テノール)/ カペッリオ: 老院議員 - バウルザン・アンデルザノフ (バス)/ ロレンダーノ: 老院議員 - マルシン・バナーシュ (テノール)/ コンスタンツァ: ビアンカの乳母 - マリナ・ヴィオッティ (メゾ・ソプラノ)他/ アントニーノ・フォリアーニ (指揮)/ ポズナン・カメラータ・バッハ/ ヴィルトゥージ・ブルネンシス