家族X

南果歩、田口トモロヲ、郭智博共演! 家族の有り様が変化するなかにあって、新時代を予知する家族映画の誕生! 監督は、若干29歳の新鋭・吉田光希監督。統合失調症と若年性痴呆症の母と向き合う息子、その苛酷な在宅介護の日常を描いた描いた『症例X』では、『PFFアワード2008』の審査員特別賞を受賞。本作は『ぴあフィルムフェスティバル(PFF)』において、最も期待したい監督1名に与えられる『PFFスカラシップ』の最新作。――主婦・路子が日々寸分の狂いもなく配膳する食卓は、寸分の狂いもないがゆえに家族の息吹がふきこまれることはない。夫・健一にとっての家は、帰る場所ではなく、終わりのない回廊が張り巡らされた辿り着けない場所だ。大学を卒業しても正社員になれずフリーターをしている息子・宏明は自分がどこにもいないことを知っている。東京郊外の新興住宅地。橋本家もほかと同様、砂上の楼閣のように揺らめき、足場を失っている。姿はあるのに誰もいない椅子、いない部屋、いない家は、最初に路子がバランスを失ったことで傾き、大きな渦に呑み込まれていく・・・。ピクチャーレーベル仕様。

メイキング(約30分)、予告篇