アーティスト/キャスト
商品説明
モーツァルトの四男で末っ子のフランツ・クサヴァー・ヴォルフガングの鍵盤作品集。カダジナ・ドロゴスが弾くフォルテピアノによる演奏。生後4か月で、父・ヴォルフガングが亡くなり、直接教育を受けることはなかったが、父にピアノを習ったフンメルや、サリエリに師事。特にサリエリは"父親にもひけをとらない才能"と、彼について好意的な発言を残している。偉大すぎる父親の影に隠れ、音楽史上、あまり注目されることのないフランツだが、初期の「ロンドヘ長調」の頃より、父モーツァルトやハイドンの影響から脱却した独自の魅力的なスタイルが見てとれる。16歳の頃の「ソナタト長調」は、第4楽章にかすかなベートーヴェンの影響が感じられる、当時流行した舞曲などを取り入れた独自の路線による意欲作。最近オーストリア国立図書館で初稿譜のコピーが発見され、世界初録音としてここに収録されているOp.20は、レームベルク在住時代からスラヴやロシアのメロデイに惹かれたという彼らしい、ロシアの主題による変奏曲。Op.22は「憂鬱な」というタイトルとは裏腹に、父親の影から解き放たれたような自由な姿が感じられる傑作。
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