ドゥレクリューズ: 古典・現代作品の主題による14の大練習曲

クラリネット界注目のエチュードの世界初録音にして、九州交響楽団の首席奏者を務めソリストとしても活躍する若手実力派奏者のデビュー盤。ウクライナ出身のクラリネット奏者タラス・デムチシンは、クラリネット奏者の試金石とされ、技術とともに幅広い音楽性が求められる難曲「古典・現代作品の主題による14の大練習曲」(QUATORZE GRANDES ETUDES sur des motifs d'uvres classiques et modernes)に挑み、そして、大きな成果をものにした。ベルリオーズ、メンデルスゾーンからラヴェル、ストラヴィンスキーまで、音楽史を彩ったマスターピースを素材として鮮やかなエチュードへと変貌させたドゥレクリューズの注目作がデムチシンの演奏によって新たな発見で満たされていくその過程は、音楽に祝福された奏者からクラリネット界への、最大級の贈り物だ。全14曲収録。2013年2月17-18日 秩父ミューズパーク音楽堂での録音。